ドイツニュース
更新2022.07.19
ボルボ・カーズ、欧州自工会から脱退へ
外車王SOKEN編集部
スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが欧州自動車工業会(ACEA)を脱退するもようだ。内燃機関車の新車販売を事実上禁止する欧州連合(EU)の新ルールをめぐる立場の違いが理由としている。
同社はAPF通信の取材に対し、「慎重に検討した結果、現時点では、ACEAの立場や取り組みが、ボルボ・カーズの持続可能性(サスティナビリティ)戦略および志向と完全に一致しないとの結論に至った」とコメントしている。
ボルボ・カーズは、姉妹ブランドのポールスターがすでに完全に電動化しており、ボルボ・カーズも2030年までに完全な電気自動車メーカーとなる方針を明らかにしている。
これに対し、ACEAは2035年までにガソリン車など内燃機関車の新車販売を事実上禁止する欧州連合(EU)の新ルールに異議を唱えており、充電インフラがまだ十分に整備されていないため、時期尚早であるとの考えを示している。
ACEAを巡っては、欧州自動車大手のステランティスも6月に脱退する意向を明らかにしている。メディア報道によると、ボルボ・カーズとステランティスは今年末にACEAを脱退するもよう。
[画像/VOLVO 提供元/FBC Business Consulting GmbH]