更新2024.08.16
中古車の自動車税はいくら?税額や課税のタイミングなどを解説
外車王SOKEN編集部
毎年納税しなければならない自動車税は、新車と中古車で税額や課税の時期などに違いがあるのでしょうか。今回は、中古車の自動車税の取扱いや税額、課税の時期や重課のタイミングについて解説します。中古車の自動車税について気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
中古車と新車で自動車税に違いはない
自動車税は、クルマのエンジン排気量に応じて課税される税金です。(軽自動車は定額)新車と中古車で税額に違いはありません。そのため、中古車だからといって自動車税の負担が軽減されることはありません。
そもそも自動車税とは
自動車税は、以下のとおりに定義されています。
自動車という財産の所有に対して課税される財産税の一種
徴収された税金は道路の整備や修繕などに使われています。
算出方法
自動車税の算出方法は、エンジンの排気量と経過年数に応じて算出されます。
自動車税の基本税額は次のとおりです。
【自家用乗用車の基本税額(2019年10月1日以降に登録された場合)】
1.0L以下/電気自動車 | 2万5,000円 |
1.0L超〜1.5L以下 | 3万500円 |
1.5L超〜2.0L以下 | 3万6,000円 |
2.0L超〜2.5L以下 | 4万3,500円 |
2.5L超〜3.0L以下 | 5万円 |
3.0L超〜3.5L以下 | 5万7,000円 |
3.5L超〜4.0L以下 | 6万5,500円 |
4.0L超〜4.5L以下 | 7万5,500円 |
4.5L超〜6.0L以下 | 8万7,000円 |
6.0L超 | 11万円 |
軽自動車 | 1万800円(2015年4月1日以降に登録された場合) |
初年度登録から13年経過すると、おおむね15%重課されます。重課された税額は次のとおりです。
【初年度登録から13年を超えた場合(おおむね15%重課)】
1.0L以下/電気自動車 | 3万3,900円 |
1.0L超〜1.5L以下 | 3万9,600円 |
1.5L超〜2.0L以下 | 4万5,400円 |
2.0L超〜2.5L以下 | 5万1,700円 |
2.5L超〜3.0L以下 | 5万8,600円 |
3.0L超〜3.5L以下 | 6万6,700円 |
3.5L超〜4.0L以下 | 7万6,400円 |
4.0L超〜4.5L以下 | 8万7,900円 |
4.5L超〜6.0L以下 | 10万1,200円 |
6.0L超 | 12万7,600円 |
軽自動車 | 1万2,900円 |
課税のタイミング
自動車税は、4月1日時点の所有者(ローンでクルマを購入した場合など、所有権留保されている場合には使用者)が納税します。
納付書は、5月上旬〜中旬に届きます。納付書が届いたら、納付書に記載されている支払い方法で期日までに納税します。納税した際に受け取る納税証明書は、車検のときに必要なため、大切に保管しておきましょう。
なお、クレジットカードやスマートフォン決済などキャッシュレスで納めた場合は、納税証明書が発行されません。納税証明書が発行されない方法で納税した場合は、納税確認されるまで2〜3週間ほどかかります。そのため、納税の時期と車検の時期が近い場合には、納税証明書が発行される方法で納めましょう。
年度途中で購入したクルマの自動車税の扱い
年度の途中でクルマを購入した場合は、登録月の翌月から年度末までの月数分を納税します。ただし、軽自動車は月割納付できません。
納付先
自動車税の納付先は、各都道府県の自動車税事務所や県税事務所(軽自動車税は市区町村)です。なお、コンビニ払いや金融機関でも支払いできるため、納付書を確認して納税しやすい方法で納付しましょう。
中古車は自動車税の重課に注意
中古車を購入する際は、自動車税の重課に注意しましょう。先述したとおり、初年度登録から13年が経過すると自動車税がおおむね15%重課されます。年式が古い中古車を検討しているときは、重課のタイミングもチェックしておきましょう。
中古車の自動車税を抑える方法
ここからは、中古車の自動車税を抑える方法を解説します。
排気量が小さいクルマを選ぶ
自動車税の負担を抑えたいのであれば、エンジン排気量が小さいクルマを選びましょう。ダウンサイジングターボエンジンを搭載するクルマでも割増や増税がないため、自動車税を抑えつつパワフルなクルマがほしい場合には、ダウンサイジングターボエンジンをはじめとする過給機エンジン車や電気モーターが組み合わされているハイブリッド車を選ぶとよいでしょう。
グリーン化特例の対象車を選ぶ(2026年3月31日まで)
該当する中古車は少ないですが、排出ガス基準を満たしているクルマや環境性能に優れるクルマは、グリーン化特例の対象です。自動車税を抑えたい時は減税対象車を選ぶのも1つの方法といえるでしょう。なお、グリーン化特例は、2026年3月31日までに新規登録されたクルマが対象で、登録翌年分のみ適用されます。
まとめ
自動車税は毎年納めなければならない税金です。クルマの維持費の1つでもあるため、中古車を買うときは、自動車税がどのくらいの額になるのか、重課のタイミングは何年後なのかなどを確認してから購入しましょう。