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ドイツ現地レポ

更新2015.12.23

ドイツのウルム大聖堂は「神の指」と呼ばれる世界一の高さを誇る教会

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ドイツの「ウルム」という街をご存知でしょうか?筆者が日本の大学に在学中、最初のドイツ語の授業で担当していた教授がこの街に魅せられたという話が非常に印象的でよく覚えていました。ドイツの南西部バーデン・ヴュッテンベルク州に位置するウルムは「母なるドナウ」と言われるドナウ川が流れるドイツでも珍しい水辺の都市で、かのアインシュタインが生まれた街でもあります。日本でも他のドイツの大都市と比べるとやはり知名度は低いウルムですが、ここには街と人を見守る「神の指」があるのです。

500年以上を経て造られたウルム大聖堂
その異名を持つのが「ウルム大聖堂」。ケルン・マインツと続いてドイツ三大大聖堂(Dom)と呼ばれるゴシック式大聖堂です。ケルン大聖堂も非常に大きく荘厳な造りで有名ですが、実はウルム大聖堂が教会建築としては世界で一番高い教会として知られており、その高さは161.53メートル。1377年に起工されましたが、そのスケールの大きすぎた設計に作業は難航し、完成したのはなんと約500年後の1890年。実質1500年初めから1844年まで工事は中断されていましたが、第二次世界大戦の爆撃からも破壊をまぬがれ、今年5月31日には完成125周年を祝してセレモニーも行われました。

内部はもちろん見学可能で、地上140メートルの位置まで768段(!)の螺旋階段を上りウルムの景色を眺めることもできます。140メートルだと大体東京タワーの第一展望台と同じくらいの高さなので、中世からそのような高さを作り上げた人々は偉大だと改めて感じます。

ドイツのウルム大聖堂は「神の指」と呼ばれる世界一の高さを誇る教会 
空まで届きそうな尖った塔造りが指のように見えます。

ドイツのウルム大聖堂は「神の指」と呼ばれる世界一の高さを誇る教会 
明るくシンプルながらも荘厳さを感じる内装建築。教会に射す太陽の光が更に神秘的に感じますね。

ドイツのウルム大聖堂は「神の指」と呼ばれる世界一の高さを誇る教会 
柱や木椅子の透かし彫りはすべて職人が作り上げた芸術品。

長い階段を上りきった後に見えるのは、悠々と流れるドナウ川となんとも南ドイツらしい赤い屋根が並ぶ旧市街。この景色が何とも美しく魅了される人も多いのだとか。聖堂の一部は現在市庁舎になっており、その外壁に描かれたフラスコ画も見どころです。夜には大聖堂はライトアップもされるので、また違った顔を見ることができます。街から教会方面に向かって歩いていくと真正面にドンとそびえたつウルム大聖堂はまさに神の指が天に向かって伸びているよう。シュトゥットガルトなど付近の大都市からの交通アクセスも良いので、ドイツを訪れた際は是非ウルムまで足を延ばしてみてください。

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