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ドイツピックス

更新2017.04.12

トヨタの誇るスポーツカー「スープラ」のドイツでの評価とは?

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NAO

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日本を代表するトヨタ自動車が1978年から2002年まで製造・販売していたスポーツカー「スープラ」。日本国内では2代目モデルまで「セリカXX」という名称で販売されており、3代目からは欧米同様にスープラの名前で売られていました。ハリウッドのカーアクション映画で使用されてから、さらに世界で輸入車が注目を集めるキッカケになった一員でもあります。



ほとんどが欧州ブランド車を占めるドイツでも、スープラブランドは元々から25年にわたって「速い・快適・最高級」と日本のエンジニア技術の賜物であると評価され続けてきました。そんなスマートなイメージのトヨタスープラにも弱点はあるようで、ドイツのスポーツカー専門家たちが購入の際にチェックしておくべきところをいくつか挙げており、今回はトヨタスープラ3.0ターボを例にご紹介します。彼らは一体どのような点に着目しているのでしょうか?

スープラのボディは錆の出やすいところをチェック


スープラ3.0ターボは当時出ていた車たちのボディと比較しても錆びにくいと言われていましたが、やはり錆が出やすいところはあるようです。ちょうどトランクルーム側面にあたるリアホイールアーチ部分の外・内側、トランクルームのバックドアの境目や隅、マッドフラップの先や後軸サブフレーム部分が錆に気を付けるべき個所として挙げられています。後はリアハッチの付根部分も錆びやすいようです。

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スープラのエンジン部に注目


スープラの技術面に関する弱点といえば、ターボの有無に関わらず損傷しやすいシリンダーヘッドガスケットでしょう。損傷の原因としては小規模な冷却システム、つまり熱に弱いことが考えられます。ヘッドガスケットが損傷したまま交換せずに使い続けていると、シリンダーの圧縮圧力がエンジン外へ抜けてしまったり、オイル漏れが生じて最終的にはエンジンがかからなくなってしまいます。ファンクラッチがきちんと機能するかを確認することや、定期的なヘッドガスケットの交換が必要となってきます。そしてスープラに関しては熱対策が必須となります。

スープラの価格は未だ上昇中


ドイツでの販売当初は54000ドイツマルク(当時約360万円)、製造終了時は65500ドイツマルク(約432万円) という価格でした。販売終了して10年以上たった今もトヨタスープラ3.0ターボは大幅に価格が高騰しています。昨年と比べても20%値上がりし、良い状態のものでは10000ユーロ(約132万円)を上回る価格で現在取引されています。あまり良好でない状態のものだと2300ユーロ(約30万円)から購入が可能とのこと。

日本のオーナーたちが多くを売りに出しているため、今やスープラ3.0ターボは隠れたお宝という存在ではありません。しかし、今でも程度の良い状態で世に出ている台数は少なくなりつつあるようで、レア度は高くなってきています。今回取り上げた短所などをよく知っておけば、技術面でもスープラは十分に使いこなせるでしょう。

優れた防錆加工のお陰で外装メンテナンスもあまり問題はないと思われますが、一つ難を言えばスペア部品の確保でしょう。中古部品を使うにしても高価でなかなか出回っていないので取り寄せるのに時間も費用も掛かり、手に入れるのは至難の業。しかしポルシェ以外の車で、個性的で、快適な速い走りを手に入れたい方にはスープラは一つの良い選択肢だと言えるでしょう。

出典・参照元:http://www.auto-motor-und-sport.de/

[ライター/NAO]

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