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よもやま話

更新2023.11.22

太田哲也スポーツドライビングスクールに行ってきました!

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中込 健太郎

みなさんはサーキットを走ったことはありますか?実は私自身、クルマが好き、運転も好きな方だと思いますが、今まであまり縁がなくサーキット走行の体験はありませんでした。そんなところにかねてからお世話になっているレーシングドライバーの太田哲也さんが校長を務められ、およそ隔月のペースで、開催されているドライビングスクール、9月19日に開催されたのはTetsuyaOTA ENJOY&SAFETY DRIVING LESSON with NISSAN、これに参加させいただきました。サーキット走行は楽しそう、でも普通のクルマだしな、だいたいむやみに走ったら危ないんじゃない、まあサーキット走るほどでもないかな、いろんな思いや理由で今まで走らなかったのですが、案ずるよりなんとか、という言葉もありますので、まず一番初級のベーシックコースに参加。1日自分の運転を振り返る良い機会となりました。少し振り返りたいと思います。太田哲也さんはレース中の大事故で、まさに九死に一生を得た方。そんな経験もあって、自動車における安全、とくに人側で訓練、意識することで回避できる危険に対する指摘の説得力は大変ためになるものでした。運転スキルで速く走るということもさることながら、一般人が自動車に乗る上では、公道でいかに安全に走るかが重要であり、またそういうことなしに自動車の楽しみ、運転の楽しみはあり得ない。そんなドライバーとして忘れては行けないことを参加者のスキルにあわせて体得できるプログラムです。

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またこのプログラムは最近国土交通省から平成27年度事故防止対策支援推進事業に選ばれた「injured ZEROプロジェクト」の一環でもあり、参加者・関係者が今後一般道で死亡・負傷する自動車事故をしないことを目標に運営されています。毎回様々なメーカーが協賛し各メーカーの最新車種にも触れられ、もちろんそれらのクルマの安全性にもしっかり理解が深まり、ドライバー一人一人もそれに負けない安全に対しての意識も高まる、そんなスクールなのであります!

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私たちが見ている景色は本当にリアルタイム?

「みなさん、モータースポーツの世界にようこそ」という太田校長のメッセージでスタートしたスクール。午前中は座学です。最近クルマの安全装備も日進月歩。少し前は横滑り防止装置も一部のクルマ、でしたが、最近ではいわゆる「自動で止まるブレーキ」もかなり普及してきました。自動運転も秒読みか、そう思わせるほどの進歩ぶりですね。ただ、クルマの安全装備が進めば、人は寝ていても、酔っぱらっていても、安易な気持ちでクルマに乗ってよいのか、そういう問題かと言えばそれはNo!なはず。なぜなら、電子デバイスの信頼性の問題や、誰が責任を取るのか、法規制の問題などといったもろもろの解決すべき導入する上での障害があることもさることながら、人間からすべての操作を奪い、人間にあらゆる動作、思慮をしなくてよいといった場合、真のクルマの価値は保たれるのでしょうか?という問題があります。例えばドライビングプレジャーと言った要素はなくなるわけで、そうした場合クルマのクルマたる存在意義がなくなってしまう。そういっても過言ではないでしょう。だから完全な自動運転は可能性としてはかなり薄いのではないか。それはもちろんエリアを区切ってという可能性などは残るものの、クルマに乗る意味は「無意識」のうちに移動してくれるものでしょうか。どこでもドアのようなものなのでしょうか?そう考えると、どこまでもドライバーの運転スキルは研鑽しなくては行けませんし、せっかくの安全装備も無駄にしないようにしなくてはいけない、そういう心構えは重要だと思いますね。

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エクストレイルの開発をまとめられた日産自動車の東倉さんからエクストレイルの話、クルマの安全の話を聞くことができました。

少し事故件数の現状などを聞いてそんな気持ちになったところで、出てきたのが「私たちはしっかり見ていれば安心か」という課題です。なんでも見たものが脳に伝わり解析、判断して行動に移るまで0.1秒かかるそうです。そしてなおかつ見たものは連続して見ているように思いますが、実はコマ送りのような状況になっていて、厳密には断片的なものが私たちの視覚なのだそうです。この点、電子でバイスによる安全装置の方がもはや回避能力は高いとも言えるのだそうです。しかし、それでも突発で緊急回避、予期せぬことは機械でも予期しきれないことも。クルマがどうやって止まるか、曲がるかを知ることは大事なのだと言います。

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サーキットほど安全な場所はない?

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高速で走るイメージのサーキット、実はこの環境ほど安全なものはないのです。広く整備された道、一方通行。安全帯も十二分に確保されていて、歩行者もいないし、陰からいきなり飛び出してくる交差点もありません。こういうところでクルマの挙動を感じながら走るというのは大切なのです。

ヴァリエッタリアヘビーだぁ!

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ベーシックコースはまず最初に緊急回避でクルマを曲げることを習得します。フロントに荷重を一気に移動させるとハンドルを切った方にクルマが鼻先を向けます。私が参加したシルビアヴァリエッタはマニュアル車なので、1速ですと、アクセルを離しただけでもかなり前傾します。しかし、緊急回避訓練です。悠長なことを言っていては滑空距離が伸びます。そして回避が遅れるのです。ぎゅっと踏むとより顕著にフロントに荷重がかかっているのがわかります。重心を下げるのでいいのですが、ルーフをトランクに納めているヴァリエッタは、結構リアがヘビーなのだな、とこういうすこし極論的な動作を広い場所でしてあげると、クルマの注意しなければ行けないことも気づいたりします。

イン・イン・アウト

そのあとはサーキットでまあ普通の速度域ではあるのですが、旋回ブレーキの実践をしました。緊急回避のと要素は同じですが、大事なのは「クルマが曲がらない!」というとき、ハンドルでなんとかしようとするから「つける薬のない状況」に陥るのです。アクセルを抜き、少しだけフェザータッチのブレーキをかけながら旋回すると、かなり良い勢いでカーブを曲がっていけます。また車体がぐらぐらすることも少ないのでスキール音も無闇に上がりませんし、ああいう運転を心がければ背の高いクルマでも乗っている人が酔ってしまうような運転はしなくて済むのかもと感じました。

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よくアウトインアウトと言いますが、わりとカーブのインインを狙って走ってカーブの真ん中過ぎたあたりで加速しながらハンドルを戻すと無駄な距離を走らずスピーディに走れる感覚を覚えました。なるほど、安全走行とスポーツ走行は同じなのですね。

クルマの動きの基本がわかってとてもためになる1日でした。できれば少し背の高いクルマで参加してみたい。そんな風に感じました。重く、荷重移動の大きいクルマこそより難易度が高く、重要性が高いと感じたからです。皆さんも是非次回以降参加されてみてはいかがでしょうか。

Tetsuya OTAスポーツドライビングスクール
http://sportsdriving.jp/


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上級者向けには思いっきり袖ヶ浦フォレストレースウェイのサーキットでタイムトライアルができるカテゴリーもあります!

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基本のキですが、乗る前の日常点検のおさらいも。そしてサーキットだと点検が甘いとこんなことになってしまう・・・という講義も。しっかり点検しましょうね。

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走りのクルマっぽいS15シルビア、補強テーピングしにくいw

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前の日遅かったので早朝到着。屋根開けたままで仮眠をしました。

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修了証も頂きました。(横でスミマセン)安全運転に心がけたいですね。

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校長の太田哲也さんと。ためになる1日ありがとうございます!!

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