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更新2018.10.16
スーパーカーを購入するとき、自分自身に決断を下し、家族を説得する方法(後編)

JUN MASUDA
前編では家族の説得というよりも、むしろ自分自身を納得させ、家族に対して強い意思をもって説得できるよう、「スーパーカーを購入する必要性」について述べてきた。
スーパーカーを購入するとき、自分自身に決断を下し、家族を説得する方法(前編)
https://www.gaisha-oh.com/soken/challenge-super-car-owner/
今回はより具体的に、「どう家族を説得するか」を考えてみよう。

家族にとっての懸念を考える
家族がもしスーパーカー購入に対して反対しているとすれば、それはなんらかの理由があってのことだ。そして、その理由とは懸念だとも言い換えることができると思うが、ここでその代表的だと思われるものを挙げてみた。
■1.金銭的な問題
これは大きな問題だが、反対するほうも、ちゃんと計算しているわけではない、と思う。
「スーパーカー=高い」といったように、条件反射的に反対しているのではないだろうか。
だが、計算してみるとスーパーカーは「思ったほど」高い買い物ではない。それは「売却価格が高い」からであるが、そのためにローンを組んでみると残価の高さに起因し、毎月の支払額がかなり低く抑えられることがわかる(これはフェラーリに顕著だ)。
だから、きちんと計算し、数字で「買える」ということを示すのが対策として有効だと考えている。
詳細は過去の投稿、「1,000万円貯めてから買うか?買ってから払うか?スーパーカーの購入はどちらが良いか考えてみた」を参考にしてほしい。
https://www.gaisha-oh.com/soken/buy-a-savings-supercar/
■2.スーパーカーは燃費が悪い
ステレオタイプ的な印象ではあるが、スーパーカーは世間一般に、燃費が悪いと思われている。ただ、実際に所有した経験上、「そこまでは」悪くない。大型セダンや、やはり大きなSUVと「ドッコイ」か、むしろ燃費はいい。
これは単にスーパーカーが軽く造られているためで、軽いクルマの燃費がいいのは当然のことだ。
■3.スーパーカーはうるさく、乗り心地が悪い
やはりこれも「誤解」の部類だが、最近のスーパーカーは乗り心地がいい。そして音量についてだが、まず苦情が出ることがないレベルに達しているものも多く、最近はドライブモードの採用によってエキゾーストサウンドが低く抑えられ、足回りも柔らかめの設定で乗れるスーパーカーも増えてきた。
これは試乗を通じて理解してもらうよりほか無いだろう。

■4.スーパーカーは人やモノが乗らない
正直、これを指摘されるとぐうの音も出ない。ほかにもう一台、「モノや人が乗る」クルマを買うしかないだろう。
■5.事故が怖い
正直、スーパーカーは安全だ。なにしろ、時速300キロでも走れるクルマだから、その速度域での不測の事態に備えている。
ブレーキが強力なので「止まることで」事故を回避できるし、加速性能に優れるので「アクセルを踏んで」事故発生から逃げることも可能だ。
万一クラッシュしても、その高いボディ剛性のおかげで生存確率は高いと考えている。
スーパーカーがほかのクルマよりも事故を起こす可能性が高くなるのは「無謀な運転をしたとき」くらいだとボクは認識している。だが、スーパーカーが事故を起こすとネット上のネタになりやすい。そのため、スーパーカーの事故が目につくのであろうことも付け加えておきたい。
■6.スーパーカーに乗るとモテて家庭を顧みなくなる
これは属人性の問題なのでなんとも言えないが、スーパーカー購入を許してくれた家族に対しては敬意を払い、大事にしよう。
なお、スーパーカーは目立つので悪いことはできない、というのはカウンターに使えるかもしれない。
■7.世間体が心配
スーパーカーはそれ自体が妬みの対象になりうる。
だが、それも最初だけで、購入後にちゃんと挨拶したり、寄ってくる近所の子供に接していると、むしろ評価が高くなる。
いわゆるヤンキーが更生すると評価が高くなるのと同じで、スーパーカー購入によって怪しがられた人が「実はいい人」だったりすると、高い評価を得られるのだろう。

家族にとってのメリットもある
これまでは家族の懸念に対するカウンターを考えてきたが、ここからは考えうる家族に対する「メリット」だ。懸念を払拭し、それらに勝るメリットを感じさせることができれば、スーパーカー購入への道は拓けるだろう。
■1.スーパーカーはSNS映えする
もし家族がSNSに夢中であればの話だが、スーパーカーは格好の「キラキラ」ネタである。
■2.いったん購入してしまうとお金がかからない場合もある
スーパーカーの完成度、パフォーマンスは高い。
ハンパな価格帯のスポーツカーに比べて「ここがこうだったらなあ」と考えてカスタムしたくなるようなケースは稀だ。よって、これまで乗ってきたスポーツカーのように、次から次へと改造費をつぎ込む、といったことはなくなるかもしれない。
そして、そのぶん「浮いた(と言っていいかどうかは不明だが)」お金で旅行へ行くなり、なにか贅沢をしてもいいだろう。
■3.新しい世界が広がる
スーパーカーに乗ると、横の繋がりができる。
そのつながりはスーパーカーに乗らなければ持ち得なかったものであり、それらはきっと心や経験、知識を豊かにする。今までの自分とはオサラバだ。

■4.心の余裕が出る
スーパーカーを運転していて、ふと思うことがある。
それは「今、見える範囲で、オレはもっとも速いクルマに乗っている」、と。そう考えると、いかに割り込まれようが、煽られようが気にはならない。なぜならば、そのパフォーマンスを発揮すれば、いつでも”最速”でいられるのだから。
そう考えると、クルマの余裕というのは心の余裕にも繋がり、きっと同乗者にも安心といった形で伝わるはずだ。
■5.今後の人生が変わる可能性がある
ボクの知る限りだが、スーパーカーを購入して後悔した人は見たことがない。
「前編」で述べたとおり、スーパーカーに興味を持つ人は、一流の良さを理解できる人だ。そういったポテンシャルを持つ人が努力を重ね、スーパーカーを手に入れるということは、「経験と自信」を手に入れる、ということになる。
そして、それは「成功」だと言い換えてもいい。
だから、スーパーカーを購入した人々は、さらに成功を重ね、次々とスーパーカーを乗り換えてゆく場合がある。
もしあなたが女性であったなら、スーパーカーを買おうとする彼氏なり夫を否定しないでほしい。その行動を否定するということは、彼らの持つポテンシャルを制限してしまうことになる。
だから制限するのではなく、そのポテンシャルを開放することで自らの生活も豊かになる可能性があると考え、彼らの成功のために応援してあげてほしいとてほしいとボクは思う。
[ライター・撮影/JUN MASUDA]