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更新2025.07.18

手作り6輪タイレルP34も展示!サンブレフェスタ2025@道の駅おおた(群馬県太田市)

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松村 透

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2025年6月22日、道の駅おおた(群馬県太田市)で『サンブレフェスタ2025』が開催されました。昨年は雨のなかでの開催となりましたが、今年は晴れ!しかも猛暑!熱中症で倒れそうなる前に、今年も当日のエントリー車両を可能な限り撮影しました!


■サンブレフェスタ2025:ハンドメイド・タイレルP34の歴史を振り返る!



サンブレフェスタに欠かせないクルマといえば、「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」代表・綿引雄司さんが手作りで制作した「6輪F1タイレルP34」でしょう。ファンにとっては、普段はYouTubeで観ているマシンそのものをでチェックできるだけでなく、制作者である綿引さんと話せる貴重な場でもあります(さまざまな制作秘話が聞けるのもサンブレフェスタならでは!)。この日もファンの方たちが会場を訪れ、綿引さんと談笑する光景を目にしました。


ではここで、(ほぼ)定点観測で撮影した、ハンドメイドタイレルP34過去4年間の進化を振り返ってみましょう。


●サンブレフェスタ2021



ハンドメイド・タイレルP34のサンブレフェスタデビューは2021年のこと。もう4年も前です。このときに装着していたカウルは、現在と同じ1977年仕様でした。ただし、この時点では自動不可。エンジンや足まわり、ブレーキ等は仮組みの状態だったのです。それでもオリジナルのタイレルP34が展示されているのかと思う人が続出するほどの完成度。それはもはや、本当に手作り?とツッコミたくなるほどだったのです。これだけでも充分なはずですが、ハンドメイド・タイレルP34がこの数年後にエビスサーキットや筑波サーキットを攻めるマシンになろうとは・・・。


●サンブレフェスタ2022



それから1年後の2022年6月に開催された「サンブレフェスタ2022」で展示されたときの仕様では、1976年仕様のカウルを装着した状態でエントリー。このカウルは塗装前のアルミ地の状態。いまとなっては、アルミ地のたたき出しの状態が分かる貴重なショットといえます。この状態を見れば、ハンドメイドであることは誰の目にもあきらか。しかも自走可能な状態にアップデートされており、キャリアカーから展示場所までは綿引さん自らドライブして移動(私有地内の走行)。朝早く会場を訪れたギャラリーの方、ラッキーでしたね。


●サンブレフェスタ2023



2023年6月に開催された「サンブレフェスタ2023」に展示されたときの仕様がこちら。2022年の状態からペイントされ、1976年日本GP「シェクター仕様」となって展示。この頃にはマシンの状態も煮詰まってきており、実走行はもちろんのこと、サーキット走行が可能な状態になるまで本格的に「攻められる」マシンへ。ハンドメイド・タイレルP34が「見せる」だけでなく「走る(攻める)」マシンへと進化を遂げた、まさに新たなステージに入った時期ともいえます。


●サンブレフェスタ2024



2024年7月に開催された「サンブレフェスタ2024」の模様がこちら。イベント当日はあいにくの雨。実は当初イベント開催予定日が雨で延期となり、予備日も雨というレアケース。このときにデビューしたF3000マシン「レイナード93D」との2台を展示。実は前年のイベントでクラッシュしてしまい、1976年日本GPのカウルや一部フレームを損傷したものの、綿引さんの尽力で1977年仕様のカウルに変更しつつ、各部を修復。見事に復活を遂げたのです。綿引さんにも大きな怪我がなくて何よりでした。


●サンブレフェスタ2025



そして今年の仕様がこちらです。アイドラーズをはじめ、サーキットをスポーツ走行するだけでなく、レースに参戦する(つまりバトルをする)マシンへとさらなる進化を遂げたハンドメイド・タイレルP34。サイドミラーやフロントカウルの補強、ホイール、足まわり・・・等々、より実戦仕様にアップデートされています。マシンについた傷は、サーキットをハイスピードで掛け抜けたからこそついたものであり、まさにホンモノのマシンの証であり「勲章」でもあるのです。


そして・・・ここで新プロジェクト発動!のお知らせです!



●降臨チャプマン 新プロジェクト発動!
https://www.youtube.com/watch?v=EsngTbhXyqg


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■サンブレフェスタ2025:輸入車編


特定のメーカーやモデルに的をしぼって展示するイベントが多いなか、サンブレフェスタは年代もメーカーも問わずノンジャンルであることが魅力のひとつといえます。ご覧のとおり、ドイツ・フランス・イタリア・イギリス・アメリカ。2025年は昭和の時代のクルマ、なかでもイタリア車の比率が高めかも。普段は見られないクルマ(と同時にエアコンレスのクルマも多数)が展示されていることもあり、たまたま道の駅おおたに立ち寄った人たちも驚いていました。



■サンブレフェスタ2025:日本車編


輸入車だけでなく、日本車もさまざまなモデルが展示されました。トヨタ 2000GTやスカイラインGT-R(KPGC10型)が2台並んだり、トヨタスポーツ800(いわゆる「ヨタハチ」)、新旧フェアレディZ、「ハチロク」ことトヨタ カローラレビンなどなど・・・。懐かしいモデルがずらり。輸入車よりも純正部品の入手が難しい場合が多い「国産旧車」ですが、こうして維持しているオーナーさんがいます。個人的には、お座敷仕様(?)に改造されたスズキ エブリイに注目。涼しい場所に移動して、蚊帳を被せてここでリモートワークしたら仕事がはかどりそう。



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■今回、大型キッチンカー(災害時食事支援車)の展示が実現



今回のサンブレフェスタには、大正6年に創業した新田製パン(群馬県太田市)と、太田市工業高校および群馬自動車大学校の生徒が一丸となって制作中の大型キッチンカー(災害時食事支援車)を展示。こちらの車輌はもともと中継車だったものを改造中で、車内は調理エリアと食料などを積み込めるスペースになるのだとか。災害発生時には同社のパンを積み込み、被災地での食料配付や電源供給など「災害時食事支援車」としての利用を想定しているそうです。



同社は過去に東日本大震災や台風19号、能登半島地震などの被災地に赴き、パンの寄付や復旧ボランティア活動などを行ってきた実績があり、この災害時食事支援車が完成すれば、より多くの被災者を救援することができると期待されています。完成まではまだ時間が掛かりそうですが、2026年のサンブレフェスタでも展示されることを期待したいところです。



また、創業当時から親しまれている「栄養パン」をはじめ、クリームパンやホワイトチョコドーナツも販売され、人気を集めていました。筆者も栄養パンを購入。どこか懐かしさを覚える優しい味わいで、美味しくいただきました(コッペパンなど、地元の学校給食としても親しまれているそうです。納得!)。工場直売も行っているそうで、ぜひ足を運んでみてください。



●新田製パン有限会社


・住所:〒373-0057 群馬県太田市本町25-33
・電話:0276-25-3001
・FAX:0276-25-3003
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:土曜日、日曜日、祝日
・URL:https://www.nitta-pan.co.jp


■サンブレフェスタ2025:まとめ



2025年7月現在、日本全国にある道の駅は1,230。ひとつひとつに個性があり、しかもご当地限定の消費品が増えてきたりして各地の道の駅を訪ねてまわる人もいるのも納得ができます。ちなみに、道の駅おおたは2012年3月30日に開駅した群馬県26番目の道の駅。地元太田市で採れた野菜や果物、名産品である大和芋など、サンブレフェスタに足を運びがてら、お土産を買って帰れば家族にも喜ばれます(筆者もトウモロコシを買いました)。



サンブレフェスタは年に1度の開催ですが、毎月第2日曜日朝に道の駅おおたで「サンデーブレックファースト(通称「サンブレ」)」が開催されています。事前エントリーは不要なので、「どんなクルマが集まっているのだろう・・・」と気になったら、ふらっと足を運んでみてもいいかもしれません。



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■「道の駅おおた」について



・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1
https://goo.gl/maps/E3vus5Vmbpjn8mz68
・電話:0276-56-9350
・FAX:0276-56-9351
・駐車場:普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台
・URL:http://michinoeki-ota.com


●道の駅 おおた <公式> Facebookページ
https://www.facebook.com/michinoeki.ota/


●道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページ
https://www.facebook.com/ekicho.ota/


●道の駅 おおた <公式> Twitter
https://twitter.com/michinoekiota


■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報



住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2
TEL:TEL/FAX 029-243-0133
URL:http://cbr-watahiki.com
お問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html



●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"
※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています
https://www.youtube.com/@cbrwatahiki


※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。


●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】
https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s


●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】
https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA


[ライター・撮影/松村透]


 

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