更新2023.07.23
1976年日本GP仕様の手作り6輪タイレルP34も展示!サンブレフェスタ2023@道の駅おおた(群馬県太田市)
松村 透
去る2023年6月25日、道の駅おおた(群馬県太田市)で『サンブレフェスタ2023』が開催されました。
日本車または輸入車、メーカーなど、参加対象車が明確に決められているイベントが多いなか、サンブレフェスタはジャンルレス。イベント当日、どんなクルマが集まるのか、並べてみないと分からない点も魅力。
そして今年も、サンブレフェスタの主役である「手作りの6輪F1マシン・タイレルP34」が展示され、多くのファンが会場である道の駅おおたに足を運んだようです。
昨年と同様に、筆者も取材を兼ねてイベントに参加してきました。当日のエントリー車両を可能な限り撮影しましたので、ぜひご覧ください!
■サンブレフェスタ2023:今年もタイレルP34の展示が実現!
もはやサンブレフェスタには欠かせない存在となった「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」代表である綿引雄司氏が、自ら設計し、造り上げた『ハンドメイドの6輪F1マシンタイレルP34』。
YouTubeチャンネルの動画や当メディアなどでこのマシンの存在を知り、実車が観られる貴重な機会ということで、道の駅おおたまで足を運ぶファンの方も回を増すごとに増えている印象です。
展示するたびに仕様が異なるため(その都度、綿引氏が自ら製作してアップデートしています)、リピーターの方たちもその進化を過程を楽しむことができるのです。また、製作者である綿引氏から、このマシンに対する想いや製作秘話を直接伺うことができるので、ファンにとってはたまらないイベントです。朝早く(8時台)に会場に来れば、会場内を移動する(私有地なので実走可能)「動くタイレルP34」が観られるとあって、ファンの方がイベント開始前から集まっていました。
2021年・2022年・2023年の各サンブレフェスタで『ハンドメイドの6輪F1マシンタイレルP34』がどのような進化を遂げたのか。その進化の過程を追ってみましたが、実走可能になったあたりからマシンから放たれる雰囲気が変わった気がしています。まるで魂が入ったかのような、ある種の緊張感があるのです。
●サンブレフェスタ2021:1977年仕様
●サンブレフェスタ2022:1976年仕様のカウルに変更され、製作途中(アルミ地の状態)で展示
●サンブレフェスタ2023:1976年日本GP仕様で展示
■サンブレフェスタ2023:輸入車編
一般財団法人 自動車検査登録情報協会の資料によると、自家用乗用車の1人当たり台数は全国1位(0.712台/2021年現在)、1世帯当たり台数は全国4位(1.593台/2022年現在)という群馬県。一家に一台ではなく「1人につき1台」というご家庭も少なくありません。通勤通学の足として1人1台ずつクルマが必要というケースが多いのです。全国でも屈指の「クルマ社会」である群馬県だけに、珍しいクルマ、懐かしいクルマなどのお宝が隠れている可能性も極めて大です。
ドイツ・イギリス・フランス・イタリア・アメリカ・・・新旧を問わずさまざまな輸入車が展示されていました。「あえて枠を設けない」。これこそがサンブレフェスタの魅力だといえます。
■サンブレフェスタ2023:日本車編
どちらかというと旧車率が高かった日本車。なかでも1ケタナンバーのトヨタ 2000GTは特に注目の的でした。その他、ハコスカGT-Rや、スバル360、ホンダS800、トミーカイラZZなどなど。この会場に足を運べば、各メーカーの名車やレアなクルマが見放題。日々、取材していてもサンブレフェスタでなければ観る機会がないクルマもあるだけに「あるところにはある」ことを改めて実感します。
■サンブレフェスタ2023:他にも見所が満載!
チャンネル登録者数10万人を超える人気YouTuber「水戸道楽TV」もエントリー!動画でもお馴染みの「プロカミーノ」や、製作途中のスカイラインRSターボを展示。水戸道楽さんと直接会える貴重な機会とあって、ブースの前には長蛇の列が!各種ステッカーも大人気。
道の駅おおた副駅長でもあるシンガーソングライター・牛来美佳さんや、バンド名がユニークな「ロウドウスターズ」によるコンサートも行われ、大いにイベントを盛り上げていました。
また、会場内にはクルマやバイクを中心に物販ブースも設けられ、ついつい散財しちゃう人も(筆者も狙っていたアイテムがあったのですが、取材が一段落して再訪してみたら売れた後でした……(泣)。
■サンブレフェスタ2023:まとめ
クルマ関連のイベントというと、参加者が楽しめることを軸に企画されているものが多いなか、サンブレフェスタはそういった「シバリ」がなく、しかも休日の家族サービスの一環として楽しめる側面もあります。
何しろ、会場は道の駅です。お父さんが会場内にならべられたクルマを眺めているあいだに、家族の人たちは店内で買い物をしたり、休憩することも可能です。ドライブのついでに休憩がてら立ち寄って、時間の許す限りのんびり過ごすこともできます。楽しみかたは人それぞれ。そんな自由な雰囲気こそがサンブレフェスタの魅力なのかもしれません。
なお「来年は観るだけでなく自分も参加したい!」という方はどうすればよいか関係者の方に問い合わせたところ「毎月第2日曜日に道の駅おおたで開催されている『サンデーブレックファスト(通称サンブレ)』に参加してみてください」とのことでした。
●クルマでつなげる地域貢献の輪!道の駅おおた『サンデーブレックファスト』のクリーン作戦
https://www.gaisha-oh.com/soken/sunbre-ota-since-2013/
■「道の駅おおた」について
・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1
https://goo.gl/maps/E3vus5Vmbpjn8mz68
・電話:0276-56-9350
・FAX:0276-56-9351
・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台
・URL:http://michinoeki-ota.com
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[ライター・撮影/松村透]