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更新2023.11.22

夏のお台場がさらに熱くなった!スバル レーシングドライバー スペシャルイベントをレポ

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中込 健太郎

スバルの愛好者のことをスバリストなどと呼んだりします。その深いこだわりとほかにない独創的なメカニズムから根強いファンは私のまわりでも少なくありません。水平対向エンジンがスバル1000に搭載されてから今年で50年だそうです。

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もともと世界有数の航空機メーカーだった中島飛行機を前身に持つ自動車メーカーで、戦後戦闘機の代わりに自動車というこの国の人々のアシとなる地上の乗り物を作るようになります。製造するものは地上へと降り立ちましたが、その高い技術力はその新境地でたちまちはばたくことになるのです。とにかく軽量で重心を下げることを、まるで呼吸でもするように普通にやってのけ、スバル360は誕生しました。ルーフからリアスクリーンまでを樹脂で作ったのは、まさにそんな事情からでした。

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飛行機用エンジンはピストン運動が対向式になることで制振面でのメリットを早くから知っていた富士重工。当然自動車にも採用します。そしてそれもまた重心を下げる事にもつながりました。そして正面衝突した時に、車体の下に落下しやすい構造である点も、副次的なメリットであることに気づき、自動車における安全面の拡充の重要性にも早くから注力してきたメーカーです。

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加えて、若い時分から、海外を熟知し、クルマを多数たしなんできた白洲次郎が相談役を務めていた当時の東北電力から「海外にもランドローヴァーのようなクルマがある。スバル1000のようなサイズの4輪駆動があれば、現場巡回にも大きな力を発揮する」と提案から、後のレオーネのプロトタイプのようなクルマを完成させました。乗用車を4輪駆動化する優位性も早くから知っていたメーカーです。このエピソードや、赤帽の専用車を作っていた経緯などを考えると、ニーズにこたえようとするメーカーだという点も大いに痛感させられるところです。そして、同時にその真摯は姿勢で、エンジニアの良心のようなものまでも感じるのです。

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というようなエピソードの数々、そして微に入り細に入り、つねに進化と改良を繰り返す商品展開などが、多くのユーザーの心をつかんで離さないのでしょう。悪天候や悪路と言う、ユーザーが不安なときにこそ一番の味方になってくれるようなそんなクルマを作るスバルは、必ずしもマニアだけではなく、一度その安心感に浸った人は容易に抜け出すことができない、そんな魅力を持っているメーカー、それがスバルなのではないでしょうか。

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よく「フェラーリを買うのはレースで勝たせるための上納金だ」というような言われ方をします。勝てないのは信心が足りないから。もっとあがめよう。もっと上納しよう、と。まあ、そんなこともなく、あの音、スタイル。それを眺めているだけで、何も語らずともおなか一杯になる魅力がありますが、そういう触れ込みに対し、スバルのモータースポーツは「僕たち、私たちが乗っているクルマの技術の正当性の実証」を観戦しているのではないでしょうか。自分たちのクルマはいい。だからそれがレースでも勝利を収めることでその良さを証明してほしい。ファンはそう願っているのではないでしょうか。そしてその勝利の向こうに、さらにパワーアップする次の愛車候補を夢に描く。そんな感情移入があるのかもしれない、と思うのです。

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夏の恒例イベント。お台場でフジテレビが主催する「お台場夢大陸」。そこに設けられたスバルブースで、行われたレーシングドライバースペシャルイベントも、だから集まったファン、スバルに期待を寄せる人、興味のある人たちのまなざしはとにかく熱かったのです。勝つ男はトークからして違う。引き寄せているな、そう感じさせるものがありました。

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まず登場するのが世界ラリー選手権で数々の好成績を収めてきた新井敏弘選手と、先の鈴鹿1000キロ耐久レースでもGT300クラスで優勝を収めるなど、快調にシーズンでレースを展開しているスーパーGTの井口卓人選手と山内英輝選手が、一緒に出てきてトークをする。これ自体がスバルならではの光景と言えるでしょう。

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最新のWRXSTiでデモンストレーション走行を新井選手が見せる。「きわめて高性能ながら、クルマ自体がいいのでかなりコントロールしやすい。だれでも比較的容易に誰でもドリフトできると思う」などと語る。もちろん実際にどうかはまったくわかりません。しかし数々のラリーで活躍する選手の言葉は実際に大きな「お墨付き」。極限的な走りを簡単にできるということではなく、逆にそういう戦績を挙げられるクルマと共通する技術が自分のクルマにも活かされている。そう思えば、おのずとワクワクするものでしょう。正直聞いているだけでワクワクしてくるのでした。

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またスーパーGTの井口選手・山内選手の展開するトーク。二人の明るい、というかファンの心をつかむようなある種「人懐っこい」キャラクターはもちろんこの日も健在ながら、とにかくいいスパイラルにいるなと感じさせる雰囲気に見えたのです。話せば話すほどそのコミュニケーションをもプラスの力にできているとも思うし。一回一回の走りから前向きな課題抽出ができているのでしょう。相当のプレッシャーの中で走っていて、それでもお二人から感じられたゆとりのようなもの。もちろんクルマの仕上がりやタイヤの選定など、あらゆる条件がいい形で結ばれたのだと思います。しかし、そういうすべてを味方にする力。見習って身につくものではないでしょうが、実はそんな雰囲気に触れられたこと、それがこの日一番の収穫だったように思います。

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[ライター・カメラ/中込健太郎]

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