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中古車の豆知識

更新2025.05.21

クルマを売却したのに入金されない!?トラブル発生時の対処法と予防策を解説

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外車王SOKEN編集部

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クルマの売却は大きな金額が動く取引です。しかし、取引完了後に入金が確認できないという状況に陥ることもあります。このような事態に直面した場合、どのように対応すべきなのでしょうか。また未然に防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。


本記事では、クルマの売却後に入金されない場合の対応方法と、トラブルを未然に防ぐための対策について詳しく解説します。クルマを売却したが入金を確認できずに困っている方や、安心してクルマを売買したい方はぜひ参考にしてみてください。


クルマ売却から入金までの一般的な流れ


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クルマ売却から入金までの一般的な流れ


まず、クルの売却プロセスと入金までの一般的な流れを把握しておきましょう。


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1. 買取業者の選定と査定


クルマを売却する際、多くの方は複数の買取業者から見積もりを取り、査定額を比較します。この段階で業者の対応の誠実さやサービスの充実度もよくチェックし、信頼性も見極めましょう。査定は店舗に持ち込む「持ち込み査定」と、自宅や指定場所へ業者が出向く「出張査定」があります。


査定では主に以下の点がチェックされます。


・クルマの年式とグレード
・走行距離
・外装と内装の状態
・修復歴の有無
・オプション装備の有無
・車検の残存期間 など


2. 価格交渉と契約締結


査定後に提示された金額に納得できれば、価格交渉を経て契約締結へと進みます。この際に必要な書類は以下のとおりです。


・車検証
・自賠責保険証明書
・自動車税納税証明書
・リサイクル券
・実印と印鑑証明書(普通車の場合)
・認印(軽自動車の場合)


契約書には買取金額、入金予定日、振込先口座情報などの重要事項が記載されます。この時点で疑問点があれば必ず解消しておきましょう。


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3. 車輌の引き渡し


契約締結後、車輌を引き渡します。引き渡し方法は以下の3パターンが一般的です。


・その場で引き渡す
・後日買取業者に回収に来てもらう
・後日買取業者の店舗に持ち込む


車内の私物を残さないよう、引き渡し前に入念にチェックしましょう。


4. 入金の確認


車輌引き渡し後、通常は1週間以内(多くの場合は2〜5営業日)で指定口座に入金されます。ただし、土日祝日を挟む場合や繁忙期には遅れることもあります。あらかじめ業者から具体的な入金予定日について説明されるため、忘れないようにメモに残しておくとよいでしょう。


入金されないケースの主な原因


クルマを売却したにもかかわらず入金が確認できない場合、以下のような原因が考えられます。それぞれの原因に応じた対処法も確認しておきましょう。


単純な手続きミスや遅延


業者側の入金手続き忘れ


入金されない原因で多いのが、業者側の単純な手続きミスです。多くの買取業者では一括で入金処理を行うため、担当者が処理を忘れてしまうと入金が遅れることがあります。


入金予定日を過ぎたら、まずは買取業者に電話などで確認しましょう。手続きミスが原因である 場合、業者はすぐに対応してくれるはずです。


入金予定日が定休日だった


入金予定日が業者の定休日と重なった場合、実際の入金処理は翌営業日になることがあります。また、突発的な休業(自然災害や緊急事態など)によっても遅れが生じる場合があります。


対処法としては、契約時に入金予定日が業者の営業日かどうかを確認しておくことが大切です。予定日を過ぎても入金がない場合は、業者に連絡して状況を確認しましょう。


口座情報の誤り


売り手側の申告ミス


契約時に記入した口座情報(銀行名、支店名、口座番号、口座名義など)に誤りがあると、入金されないか、別の口座に誤入金されます。


契約書の写しなどで自分が申告した口座情報を再確認し、誤りがあれば速やかに業者に連絡しましょう。


業者側の入力ミス


業者側が口座情報を間違って入力した場合、入金されないか、別の口座に入金されます。通常、口座番号と名義人が一致しないと金融機関側でエラーとなり、振込自体が実行されません。


業者側のミスだとわかった場合には、業者にすみやかに連絡し、正確な口座情報を再度伝えましょう。誤入金が発生した場合は、組戻し手続きが必要ですが時間がかかる場合があります。


重大なトラブル


買取業者の倒産


稀なケースですが、契約締結後から入金までの間に買取業者が倒産してしまうことがあります。特に個人経営や中小規模の業者で発生しやすいです。


業者と連絡が取れない場合は、倒産の可能性を考慮し、国民生活センターや弁護士に相談しましょう。倒産した場合、債権者として手続きを行えば、業者の状況整理ができた段階で売却額の一部または全額が入金される可能性はありますが、手続きが長期化する場合もあります。


悪徳業者や詐欺


悪質な業者による詐欺にあってしまったという可能性もあります。契約を交わして車輌を引き渡したにもかかわらず、入金せずに音信不通になるという手口で顧客を騙します。


万が一詐欺にあった場合には、国民生活センターや警察に相談することをおすすめします。契約書や名刺、店舗情報など、取引に関する資料はすべて保管しておきましょう。


減額請求


契約後に車輌の不備(修復歴や故障など)が発見されたとして、業者が減額を要求してくるケースもあります。これにより入金が遅れたり、契約金額より少ない金額が振り込まれたりすることがあります。


事前申告していなかった不備が後から発見された場合、厳密には減額請求に応じる必要はないとされていますが、円満な解決のためには業者と話し合いが必要です。国民生活センターJPUC(日本自動車購入協会)などの第三者機関を交えた話し合いも検討しましょう。


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入金トラブルを未然に防ぐための対策


入金トラブルを未然に防ぐための対策


クルマの売却における入金トラブルを防ぐためには、以下の対策が有効です。


信頼できる買取業者を選ぶ


大手・実績のある業者の選定


倒産や詐欺による入金トラブルを防ぐためには、創業間もない業者や実績の少ない業者は避け、大手や実績のある買取業者を選びましょう。


また、JPUC(日本自動車購入協会)に加盟している業者も信頼性が高いといえます。JPUCは中古車業界の健全化を図るために活動している団体で、加盟するには厳格な審査基準をクリアしなければなりません。そのため、JPUCに加盟している業者であれば、トラブルに合う可能性は低いと考えられるでしょう。


業者の口コミ・評判チェック


業者の評判を、事前に口コミサイトやSNSでチェックすることも重要です。自社サイトの情報だけでなく、第三者の意見を参考にすると、より客観的な判断ができます。


契約内容の確認と記録


売買契約書の入念な確認


契約書にはキャンセルポリシーや入金に関する規約が含まれています。これらを十分に理解し、不明点はその場で担当者に質問しましょう。特に入金予定日がいつなのか、振込先情報に誤りがないのかを丁寧に確認しておくと安心です。


書類のコピーの保管


契約書や査定書など、取引に関するすべての書類のコピーを保管しておきましょう。何かトラブルが発生した際に証拠として使用できます。


入金されない場合の具体的な対応手順


予定通りに入金されなかった場合は、以下の手順で対応しましょう。


1. 買取業者への連絡


まずは買取業者に電話やメールで連絡し、入金が確認できない旨を伝えましょう。単純な手続きミスであれば即座に対応してくれるはずです。


連絡する際は、以下の情報を手元に準備しておくとよいでしょう。


・契約書(契約番号や日付)
・車輌情報
・自分の連絡先情報
・振込先の口座情報


2. 専門機関への相談


買取業者と連絡が取れない場合や、対応が不誠実な場合は、以下の専門機関に相談しましょう。


国民生活センター


悪質な詐欺や売買に関するトラブルの相談を受け付けている機関です。自治体ごとに電話窓口があり、基本的には平日の日中のみ対応しています。土日祝日に相談したい場合には「188」の消費者ホットラインを利用しましょう。


JPUC車売却消費者相談室


JPUCが運営する相談室で、 クルマの買取トラブルの相談を受け付けています。お問合せ受付時間は平日の9時〜17時です。


電話番号:0120-93-4595


3. 法的措置の検討


買取業者に連絡したり、専門機関に問い合わせしたりしても解決しない場合は、弁護士に相談し、法的措置を検討しましょう。弁護士費用が気になる場合は、法テラス(日本司法支援センター)で無料の法律相談や費用の立て替え制度を利用することもできます。


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まとめ


クルマの売却は多額のお金が動く取引です。入金トラブルに巻き込まれないためには、以下のポイントを押さえましょう。


・信頼できる買取業者を選ぶ
大手や実績のある業者、JPUCに加盟している業者を選びましょう。


・契約内容をしっかり確認する
入金予定日や振込先情報、キャンセルポリシーなどをチェックしましょう。


・入金が確認できない場合は迅速に対応する
予定日を過ぎても入金がない場合は、すぐに業者に連絡しましょう。


これらのポイントを意識することで、クルマの売却をスムーズに進められ、入金トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。


万が一トラブルに巻き込まれた場合でも、冷静に対応し、必要に応じて専門機関に相談しましょう。

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