アイキャッチ画像
中古車の豆知識

更新2025.06.02

車検前と車検後どちらクルマをで売却すべき?徹底比較して最適なタイミングを解説

ライター画像

外車王SOKEN編集部

SP_目次下バナー

クルマの売却を検討しているとき、車検の時期が近づいていると「車検を通してから売るべきか、車検前に売るべきか」という悩む方は多いでしょう。


結論からいうと、多くのケースにおいて車検前に売却するほうが経済的に有利です。車検後に売却すると査定額がアップする可能性はありますが、車検にかかる費用を回収できるほどの価格上昇は期待できないためです。この記事では、車検前と車検後での売却における費用対効果を比較し、最適な売却タイミングについて詳しく解説します。


車検前と車検後での売却、本当にお得なのは?


車検前と車検後での売却、本当にお得なのは?


車検前にクルマを売るのか、車検後にクルマを売るのかを決める際、重要な判断材料となるのは費用対効果です。車検後の売却では査定額アップが期待できますが、車検費用との兼ね合いを考慮すると、必ずしもお得とはいえません。


ここでは、車検費用と査定額の関係性について、具体的な数値を交えながら分析していきます。


車検が残っているとどのくらい査定額がアップするの?


車検残存期間による査定額アップについては、日本自動車査定協会の基準では車検残期間があるとプラス査定の対象となります。しかし、実際に上乗せされるのは1,000円から3,000円程度にとどまることが多く、車検費用と比較すると圧倒的に少額です。


車検前の売却がおすすめな理由


車検にかかる費用は車種や整備内容によって大きく異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。


軽自動車

6万~12万円

普通自動車

7万~15万円


さらに、車輌の状態によっては部品交換が必要となり、追加で数万円から十数万円の費用が発生することも珍しくありません。


たとえば、普通自動車で10万円の車検費用がかかる場合を考えてみましょう。車検を通した後の査定額アップが仮に3,000円だったとすると、実質的な損失は9万7,000円です。もし車検前に売却していればこの出費は避けられました。


さらに、車検には時間的なコストも発生します。車検の予約から実施、引き取りまでには数日から1週間程度を要することが一般的で、この間にもクルマの価値は下落し続けます。中古車市場では日々価格が変動しており、特に年式の古いクルマや走行距離の多いクルマほど価値の下落速度が早い傾向があります。


そのため、車検にかかる時間的なロスも考慮すると、車検前に早く売却するのがおすすめです。


外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

車検前にクルマを売却するメリットと注意点


車検前にクルマを売却するメリットと注意点


車検前の売却には明確な経済的メリットがある一方で、注意すべきポイントも存在します。デメリットもしっかりと把握し、適切なタイミングでクルマを売却しましょう。ここでは、車検前に売却することについてのより詳しいメリットと注意点を解説します。


車検前にクルマを売却するメリット


車検前にクルマを売却する最大のメリットは、車検費用を節約できることです。前述のとおり、車検費用は軽自動車でも6万円以上、普通自動車では10万円を超えることが珍しくありません。これらの費用をすべて節約できるため、実質的な手取り額が大幅に増加します。


また、車検の手続きに関わる時間と労力も節約できます。車検を受けるためには、整備工場やディーラーでの見積もり取得、予約、車輌の預け入れ、引き取りなど、複数の手続きを行わなければなりません。


車検前に売却することで、これらの煩雑な手続きから完全に解放されます。加えて、予期しない修理費用が発生するリスクも回避できます。古いクルマほど車検時に部品交換や修理が必要な可能性が高く、場合によっては当初の見積もりから大幅に費用が増加することもあります。車検前の売却であれば、そうした追加費用の心配は一切ありません。


車検前にクルマを売却するときの注意点


車検前にクルマを売却するにあたって、注意しなければならないこともあります。最も気をつけなければならないのは、車検切れによる公道走行不可能状態に陥るリスクです。


車検が切れたクルマで公道を走行した場合、道路交通法違反となり、違反点数6点の加算および30日間の免許停止処分が科せられます。さらに、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金という重い刑事罰も科せられる可能性があります。


車検切れを防ぐために、車検満了日の2ヶ月から3ヶ月前には売却手続きを開始しましょう。クルマの売却には、一般的に査定依頼から入金まで数週間かかるため、スケジュールに余裕を持って進める必要があります。


また、車検切れ間近になってしまった場合でも、出張査定サービスを活用することで安心して売却を進められます。出張査定を実施している買取業者であれば、自宅や指定の場所まで査定士が訪問してくれるため、車検切れを気にせず売却できます。さらに、車検切れ後の車輌引き取りについても、レッカー車での対応してもらえるうえ、追加費用がかからない業者も多く存在します。


車検後にクルマを売却するメリットと注意点


車検後にクルマを売却するメリットと注意点


車検後のクルマを売却すると経済的損失が大きい一方で、一定のメリットが存在します。ここでは、車検後にクルマを売却する場合のメリットと注意点を解説します。


車検後にクルマを売却するメリット


車検後の売却では、車検残存期間による査定額のプラス評価が期待でき、最大で3,000円程度の査定額アップが見込めます。また、車検を新たに取得したクルマは、法定点検を経て安全性が確認されているという評価を受ける場合もあります。


特に輸入車においては、車検取得時の整備記録が品質の証明として重視される傾向があり、国産車以上に車検残存期間の価値が認められるケースも少なくありません。さらに、車検残期間が長い場合、購入者は当面車検を受ける必要がないため、利便性の観点からも評価される可能性があります。


ただし、査定額の上げ幅は車種や買取業者によって大きく異なり、必ずしも一律に適用されるものではありません。不人気車種や市場価値の低いクルマだと、車検残期間があっても大幅な査定額アップは期待できないのが現実です。


車検後にクルマを売却するときの注意点


車検後にクルマを売却するにあたっての最大のデメリットは、車検費用が査定額アップ分を大幅に上回ることです。


前述のように、車検費用は最低でも6万円から15万円程度かかるのに対し、査定額の上げ幅は数千円程度にとどまります。この差額は経済的に大きな損失となり、車検前の売却と比較して実質的な手取り額が大幅に減少してしまいます。


また、車検を受ける際に予期しない修理費用が発生する可能性もあります。特に年式の古いクルマや走行距離の多いクルマでは、ブレーキパッドやタイヤ、バッテリーなどの消耗部品の交換が必要なことが多く、場合によっては当初の見積もりから数万円から十万円以上も費用が増加します。


さらに、車検にかかる時間的なロスも無視できません。車検の手続きには通常1週間から10日程度を要し、この間にもクルマの市場価値は下落し続けます。中古車市場では日々相場が変動しており、特にモデルチェンジや新型車の発表がある場合、旧型車の価値は急速に下落する可能性があります。


外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

まとめ


車検前と車検後のクルマの売却を費用対効果の観点から比較した結果、車検前の売却が経済的に有利であることが判明しました。車検費用は最低でも6万円から15万円程度かかるのに対し、車検後の査定額アップは数千円程度にとどまるため、実質的な損失は数万円から十万円以上にも及びます。また、車検にかかる時間的なコストや予期しない修理にかかる費用の負担を考慮すると、車検前売却のメリットはさらに大きくなります。


車検前にクルマを売却する場合には、車検満了日の2ヶ月から3ヶ月前には売却手続きを開始しましょう。車検切れによる公道走行不可能というリスクを回避しながら、十分な時間をかけて複数の買取業者から査定を受けることで、より高い売却価格を実現できます。


輸入車の売却をお考えの方は、創業より20年以上輸入車に特化してきた外車王にぜひご相談ください外車王では輸入車専門の査定士が適正な査定を行い高額買取を実現いたします。輸入者の売却でお悩みの方は、ぜひ一度外車王にお気軽にお問い合わせください。

輸入車のご売却を検討中の方へ

意外と知らない
自分の愛車の相場を知ってますか?

乗り換えやライフスタイルの変化で
ご売却を考えているなら
受付時間 9:00~22:00

一括査定とは一味違う、
外車王のサービスの流れは?