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試乗レポート

更新2020.09.23

ポルシェ911をレンタカーで初ドライブ!クルマ人生を一変させる感動体験を

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外車王SOKEN PROMOTION

今年5月にカレントライフでモニターを募集した「感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 レンタカーで初ドライブ」には、多くの応募をいただき本当にありがとうござました。今回はモニター当選者の鶴谷さんによる、レンタカーとは思えないポルシェ911初ドライブの様子をお伝えします。

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

静岡で自営業を営む鶴谷さんは、普段の足としてHonda N-BOX、長距離用にスバル・レガシィ ツーリングワゴン、そして趣味のクルマとして4ドアのハコスカにお乗りという大のクルマ好き。そんな鶴谷さんにとって、ポルシェ911はずっと憧れの存在だったといいます。

「昔から憧れていたクルマで、とても近づけないし、触れられないし、お店にも行けない。身近にポルシェ乗りもいないし、ディーラーに行って『試乗させてください』というのも躊躇してしまいます。でも、クルマ好きとしては乗らずには死ねません!体力、気力、視力が健全なうちに体験できればと思い、応募しました」
感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

実車を目の前にしても「近付き難いオーラを発していますね」と言って遠巻きに観察している鶴谷さんに、機会があればポルシェを買ってみたいか尋ねてみました。

「私のまわりでは"ガイシャ"に乗ることに対してまだまだ抵抗感が大きいので、『買いますか?』と言われると正直難しいですね。輸入車は見栄で乗るのではなく好きで乗りたいだけなのに、色眼鏡で見られてしまうことがあるのです。幸い今は手元にハコスカがあって満足していますし大丈夫ですけどね。ハコスカはノーマルフェンダーの4ドアです。エンブレムや内外装ともに欠品がない個体だったので、即決して乗りはじめてからもう13年くらい経ちました。何かを買うとなったらハコスカを手放さなければならないし、もう身体の一部になってしまっているのでどうかなと思いますね」

外から眺めていても話が進まないので、ドアを開けてクルマに乗ってもらうことにしました。


「力を入れなくてもドアがスッと開閉するのが良いですね。うちのハコスカはドアが下がり気味なので持ち上げながらエイッと閉めたりしていますが、ポルシェは25年前のクルマなのに普通に剛性が残っているのがすごい。ボディの剛性感とはこういうことを言うのでしょうね。それだけで目からウロコです!」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

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運転席に座ると、また新たな感動がありました。


「目線の低さはほかにもありますが、この匂いはこれまで嗅いだことがないです。これがまさにポルシェの匂いなのですね!それにエンジン音が後ろから聞こえてくるのが新鮮です。同じ水平対向エンジンでもレガシィの音とは違いますね。あと、私は小柄なほうですが、ドライビングポジションもバッチリ決まります」

そして、いよいよポルシェ911の走りを初体験!まずは街中を走ってみます。


「普段のクルマに比べてアクセルを踏むのにけっこう力が必要ですし、ブレーキもマスターバッグがないクルマのような効き方ですね。ボディサイズが小さいし、前方視界にフェンダーの峰があるので見切りが良く、変な緊張感がないので、はじめての運転でも安心できますね。あと、サスペンションがよく動いているなというのが分かります。硬いけど不快ではないし、想像していたよりも全然乗り心地が良いですね。あぁ、なんだか久しぶりにテンションが上がりましたね!毎日の暮らしのなかでテンションが上がる出来事はそうそうないので、これはいいですね!」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

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そうこうしているうちにクルマは東名高速道路の川崎ICに到着。高速道路に乗って西を目指します。


「排気量は3.6Lですよね。これは私が今まで乗ったクルマのなかでもっとも排気量の大きいクルマですね。高速だと意外と静かで、止まっているときのほうがエンジン音が勇ましい感じがします。それにしても、この安定感はすごいですね!足回りの引き締まった感じがとても良くて、生沢徹さんがヨーロッパ遠征時にポルシェを足に選んだ理由が分かる気がします。もっとスポーティなモデルだと足回りがガチガチになってしまうでしょうし、サーキットではなく高速を普通に走るならこれくらいの固さがちょうどよいですね。この足回りなら、どこまで走っても疲れない気がします」

左ハンドル車を運転した経験がほとんどなく、試乗前にはけっこうプレッシャーに感じていたという鶴谷さん。最初は緊張しながらの運転でしたが、次第にポルシェに慣れてきてリラックスした様子に。会話もどんどん弾んでいきます。

「最新のポルシェが最良のポルシェとよく言われますが、964はこの時代ならではの味がありますよね。アナログとデジタルの良いところを両方持っているのではないでしょうか。最新の電子ロジック満載で快適なクルマも良いと思いますが、個人的にはどこかにアナログな要素が欲しいので、最新モデルより964くらいのほうが落ち着きます。あまりに快適すぎると、人間が本来もっている五感を退化させてしまう気がします」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

確かに旧車に乗るときは、クルマのちょっとした変化をすぐに感じ取れるよう、どこか緊張して運転している方が多いのではないでしょうか。「旧車に乗っていると人間のいろいろな感覚が研ぎ澄まされて感性が豊かになる」とは鶴谷さんの持論で、確かに普段とは違う臭いや振動、異音などにいち早く気づくことで、トラブルを未然に防ごうとする防衛本能が働くのかも知れません。旧車はぶつけたら外装部品が出てこないのが当たり前なので、前車と車間距離を空けて走行したり、後続車に突っ込まれないようにブレーキを踏む術が自然に身に付きますよね。常に運転に集中しているため、結果的に安全運転につながることも旧車に乗るひとつのメリットといえそうです。

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

「東名高速はこれまで何度も通っているはずなのに、まるで違う道を走っているように思えるほど新鮮な感覚ですね。これと同じような経験は、昔買ったCDがリマスタリングされ、今まで聞こえていなかった音が聞こえたときの感覚に似ています。左ハンドルという理由もあるのでしょうが、安定感とパワー感は私がこれまで経験したクルマとは別次元にあるので、とても楽しいし全然疲れません。これなら仕事で静岡から東京まで日帰りするときにも毎回ワクワクしながら乗れるでしょうね!」

そんな興奮に追い打ちをかけるように、前方に往年のHonda NSXを発見。思わぬサプライズゲストに車内は盛り上がります。


「NSXと964カレラ2の並走なんて最高ですね!フェラーリ348がいれば完璧ですよ。もう完全に’90年代にアタマが飛んでしまいました!当時はすべて想像の世界でしかなかったので、こうして自分でポルシェ911をドライブしてNSXと並走するなんて夢のようです!大人になることは本当に素晴らしいですね!」

興奮さめやらぬまま御殿場に到着。霧雨まじりのあいにくの天候ですが、今度は箱根までワインディングロードでの走りを楽しみます。まず試したのは、964でデビューしたティプトロニック。セレクターレバーを右側のゲートに動かし、マニュアルモードを初体験です。

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

「当時はシフトゲートを別に切ってあるのが革新的で、ティプトロニックには憧れましたね。今の感覚で判断してしまうとタイムラグはありますが、逆にタイムラグを計算して操作するのも面白いかなと思います。個人的にはDSGの電光石火のシフトよりも、ある程度シフトショックがあるほうが好ましいし、実用車ではなく趣味のクルマなので問題ないですね。マニュアル車はギアを動かすことでクルマを運転しているリアルな感覚が伝わりますが、ティプトロニックは普通に日常生活を送るなかで楽しむにはちょうど良いかなと思います」

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ポルシェ911の特長でもあるブレーキの効きについても驚きを隠せません。


「踏力は重めですが踏めば踏んだだけ効きますし、なにより剛性感が半端ないレベルですね!踏みかたの強弱に対するクルマの反応がダイレクトで、ドライバーの要求にどこまでも応えてくれますね。日本車のようにつま先だけで一気に効くようなブレーキとの差が激しすぎてビックリします。ポルシェの剛性感の高いブレーキに慣れてしまうと、ほかのクルマに乗れなくなってしまいますね」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

この日の箱根町は、霧のため芦ノ湖がほとんど見えないほどのあいにくの天候。しかし、ポルシェ911を初ドライブした鶴谷さんにとって、ポルシェの鮮烈な印象は天候などに左右されるものではないようです。

「今回ポルシェに試乗する前は、ハコスカで旧車に乗っているし、GT-Rにも乗ったことがあるので、もしかしたら驚かないかもと思っていました。でも、いざ乗ってみたら『これは違うな』と。どこまでも安定していて、楽しくて快適。純粋に素晴らしいと思いました。上質なものに触れるときは、それがファッションアイテムでも腕時計であっても、なんの心の準備もなしにすっと馴染んでしまうことがありますが、ポルシェも同じ感覚でした。長い歴史があって値段が高くて敷居が高いものなのに、すっかり慣れてしまったのが本当に不思議です。つい数時間前まではあんなに緊張していたのが信じられないくらいです。逆にいえば、それだけ懐が深いクルマなのでしょうね」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

初ドライブですっかりポルシェ・ブランドの虜になってしまった鶴谷さん。帰りの高速道路ではポルシェに対するリスペクトが止まりません。


「人を惹き付けるものにはすべて理由がありますよね。ポルシェ911の場合は、50年以上にわたってリアエンジンレイアウトを続けていて、常にスポーツカーの指標となり続けている普遍的な存在がその理由だと思います。でも、ボディの剛性感とかブレーキの制動力の凄さなど、本で書かれていることは読んでいるだけでは分かりませんでした。今回ポルシェ911をドライブしたことで、ようやく『こういうことだったのか!』と実感することができました。変えるべきものは変えるけれども、普遍的なポリシーは絶対変えない。そういうモノ作りをずっと続けていることは、もはや文化ですよね。個人的には、時代に合わせて必要なことをしっかりやっていくことが、変わらない信頼を得る秘訣なのかなと思います。伝統を守りながら新しい技術を他に先駆けて採用していくポルシェの姿勢は本当に素晴らしいですね」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

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あいにくの天候でしたが、鶴谷さんにとっては憧れのポルシェ911を初ドライブした記念日となったこの日。まずは試乗を終えた感想をお聞きしました。


「一言でいえば『百聞は一見に如かず』ですね。本当によい経験でした。雑誌の情報やYouTubeを見ても、ブレーキの効きの良さをイメージするのは難しいですよね。でも、実際に踏んでみたら『これは別物だな』ということがよく分かりました。スピード自体はいつも乗っている国産車と変わりませんが、全体的な雰囲気とハンドリング、剛性感、それにパワーは未知の世界でした」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

ポルシェ911に乗る前と乗った後で何か変化はありましたか?


「まずは私自身のポルシェに対する意識が劇的に変わりました。それまでの敷居が高いイメージから、そんなに気負わなくてもいつもの通りに走ればそれに応えてくれるクルマだということが分かったことが大きいですね。私は現在41歳ですが、実は数年前から『あと何年乗れるのかな?』とふと考えてしまうことがあります。自分自身の動体視力や反射神経などが衰えてしまうと楽しくないので、そう考えると今から乗ったほうがより楽しめますよね。でも、こういうものは無理して買うものではなく縁でめぐってくるものだと思いますので、そういう話が来たときに手を挙げられる環境にしておかなければと思いました。今回ポルシェ911に乗れたことで、未来に対する希望というか目標が明確になったように思います」

感動体験!空冷ポルシェ911(964)カレラ2 初ドライブ

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最後に、ポルシェをひとことで言うとどんなものでしたか?


「ズバリ『安心感のかたまり』ですね。ドアを開閉した時点でもう安心感が感じられるのです。運転して次第にクルマと波長が合ってくると、さらに安心感を得ることができました。メーターパネルの照明ひとつとっても、ほんのり暖かい電球色で隅々まで照らされるので容易に認識できますし、必要な情報をきちんとドライバーに伝えてくれることが安心感につながるのです。アクセルを踏めば期待通りの加速が得られますし、ブレーキを踏めば制動力に対する絶大な安心感があります。また、壊れてしまいそうな不安要素がなく、機械なのに人間的な暖かみも感じられます。それはブランドが培ってきた歴史と文化をベースにした安心感なのではないかと思います。初心者の方でもクルマに精通した方でも、それぞれが楽しむことができる懐の深さが感じられました。でも、そこにリスクがあると楽しめないので安心感がないといけない。そういう安心感の上に成り立っているのがポルシェではないかと思います」

実際にポルシェ911に乗ったことで、長年の憧れの存在が将来の有力なクルマ候補に変わった鶴谷さん。「百聞は一見に如かず」の言葉通り、空冷ポルシェ911の運転体験があなたのクルマ人生を一変させるかもしれません。空冷ポルシェ911(964)カレラ2を気軽にお楽しみいただける、ネオクラシックカー専門レンタカーを一度体験してみてはいかがですか。

提供:ガレージカレント

[ライター・カメラ/北沢剛司]

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