更新2021.04.13
ポルシェとエクソンモービル、モーターレースで合成燃料を試験
外車王SOKEN編集部
独高級スポーツカーメーカーのポルシェは3月30日、米石油大手のエクソンモービルとバイオ燃料や合成液 体燃料(e-fuel)の開発・試験で協力すると発表した。モーターレース「ポルシェ・モービル1・スーパーカップ」 の2021年および2022年大会で再生可能燃料を試験する。
※画像はイメージ
同レースのシーズン2021には、ワンメイクレースの枠組みで、新型「911 GT3カップ」のレーシングカーすべて にエクソンモービルの主にバイオ燃料をベースとした燃料「Esso Renewable Racing Fuel」を使用する。 シーズン2022には、水素と大気中のCO2から生成した合成燃料を投入する。
両社は、モーターレースの過酷な環境下で再生可能燃料を実証試験するとともに、モーターレースで得られ た知見を今後の燃料の共同開発に生かしていく。
「Esso Renewable Racing Fuel」は有機廃棄物から得られた原料から生産したバイオ燃料で、両社は CO2排出量を大幅に削減することができると見込んでいる。シーズン2022に使用する合成燃料では、現行 の燃料と比べCO2排出量を最大85%削減できる見通し。
ポルシェのミヒャエル・シュタイナー研究開発担当取締役は合成燃料の開発について、「純粋な電気自動車 は我々にとって最優先事項だ」とした上で、「合成燃料は我々の駆動戦略を抜群に補完する。当社の内燃エ ンジン車やプラグインハイブリッド車の顧客にほぼCO2ニュートラルの走行を可能にする」とコメントした。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]