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更新2024.11.28

プラレール号の記録簿 vol.3:熱帯夜にプラレール号でドライブ

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松村 透

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8月ももうすぐ終わり、まもなく9月です。ここにきて、予想以上に動きの遅い(ジョギング並みとか)台風10号が各地に被害をもたらせていますが、どうかご無理なさらず。そして、この台風が過ぎ去ると、少しずつ秋めいてくるのでしょうか。最近は夜になると虫の鳴き声が聞こえるようになってきましたし…。


■簡単なようで難しい!? 既婚者の夜のドライブ



2週間に1度のペースで動かしているプラレール号。やりくりして乗る時間を作っても、7月あたりから最高気温が35度を超える猛暑日が続き、さすがに動かそうという気になれず。


そうこうしているうちにお盆の帰省の時期に。今回、妻と子どもたちは実家に帰省するそうで、一向にお盆前(お盆中)進行の仕事が終わらない筆者は留守番決定。夏以外の時期であれば、ここぞとばかりに気兼ねなくプラレール号に乗ってしまうのですが、猛暑日の日中にそんなことをしたら、人もクルマもオーバーヒートしてしまいそう。


やがて「家には自分しかいないのだし、それならば夜乗ればいいじゃん!」ということに遅まきながら気づいたわけです。いまなら、それができる。こんなチャンスはめったにありません。


普段は子どもたちが早く寝る生活に合わせているので、夜間にプラレール号でドライブするという発想が完全に抜け落ちていました。どうしても走りたいとなれば、子どもたちが寝る直前に出発して、翌朝まで帰ってこられません。早朝に空冷エンジンの音を轟かせて帰宅したら大ブーイング確定です。それを回避するには、否が応でも夜な夜なドライブすることになります。20代ならともかく、アラフィフにもなれば、そんな気力や体力も残っていないのですよ…。


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■そういえば、プラレール号を夜間に走らせるのは初めてだった



手に入れてから12年、実際に走らせるようになってから5年経過したプラレール号。そういえば、イベントの帰りなどに夜間走ることはあっても「夜、出掛けて深夜に帰ってくる」ということは1度もありませんでした。


家庭と仕事を優先してると、趣味のために避けられる時間はおのずと減っていきます…というより、減らさざるを得ません。プラレール号を手に入れたときは独身かつ勤め人だったこともあり、オンとオフの区別がはっきりしていました。会社を出ればすべてが自由時間。ところが、フリーランスになると仕事を優先してしまい「オンまたはスリープ」な生活。オフにしたら再起動できなくなります(自分の場合)。



何はともあれ、こうして「超」がつくほど久しぶりに手に入れた(?)、大手を振って夜ドラできる自由時間。1人で走るか、気の合う友人を誘って出掛けるか。迷ったすえ、以前、外車王SOKENで取材させてもらって以来、親交のある若きエンスージアストのMさんに連絡を取り、同乗をお願いしました。ありがたいことに、Mさんも快諾。待ち合わせ場所と時間を決めたので、あとはゲリラ豪雨が起こらないことを祈るのみ。


■お盆休み中の都心は深夜でもやっぱり暑かった



夜10時、Mさんと合流して深夜のドライブへ。思っていたより蒸し暑いけど、ゲリラ豪雨の心配はなさそう。この日が夏休み初日だというMさん。前日は深夜2時まで仕事をしていたとか。疲れが残っているにも関わらず、エアコンレスのクルマに乗ってもらって、ありがいたいやら申し訳ないやら…。


目的地を決めていなかったので、ひとまず大黒PAを目指していざ出発。夜半前だというのに蒸し暑い。何しろプラレール号はエアコンレス。あらかじめ充電しておいた小型扇風機でMさんに涼んでもらうことにしたものの、空気そのものが熱せられているのでまるで効果なし。


夏場のプラレール号の油温は、メーター読みで平均90度。外気温が高い場合、そして低速や渋滞時にはさらに上昇していきます。何とか100度手前で抑えたいところ。今回も、走りはじめのときは外気温が高く、油温はメーター読みで95度くらい。


道中、渋滞もなく、1時間ほどで大黒PAへ。日曜日の朝はお父さんたちでにぎわっているけれど、深夜は圧倒的に若い人が多い。この日は停まっているクルマの多くが国産スポーツ系で、プラレール号はあきらかに浮いているのが分かります。ついでに自分も完全アウェイ状態。到着した時点ですでに23時をまわっており、お父さん世代はとっくの昔に酔っ払っているか、すでに寝ている時間。自分はそうならない、そうなるまいと思っていたはずなんですけどね。いつの間にか「走る < 飲む < 寝る < 仕事」な生活なんですよ。


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■夜、思いつきでドライブできるぜいたくさよ!



お盆休み中ということもあってか、大黒PAは開いていたものの、辰巳第1PAや芝浦PAなどの主だったPAは軒並み閉鎖。同乗していたMさんが「辰巳第2PAなら開いてますよ」と教えてくれたので、遠回りしつつ現地へ。軒並みPAは閉鎖だし、混んでるかなと思いきや、辰巳第2PAはガラガラ。


深夜1時にもなれば少し気温も下がってきて、ようやく心地良い気候に。しばしMさんとクルマ談義。話し込んでいるうちに気がつけば深夜2時。これなら油温を気にする必要もなさそうということで、そろそろ帰路につくことに。


普段は1時間・50キロ前後のドライブが多いので、プラレール号で思う存分走ったのも久しぶり。結局、首都高クルーズだけで250キロくらい走ったので、空冷エンジンの回転も軽やかに。給油後、あとで計算してみたら燃費はおよそ7km/L。メーター読みなので正確ではないにせよ、エンジンをブン回してこれくらいであればまぁ、まずまずかなという印象です。


昼間は暑くて乗れない、家族は帰省中、仕事が一区切り、ゲリラ豪雨の心配もなし。そして何より「夜は飲み < 走りたい」というモチベーション。かつてはあたりまえのように捻出できた時間が、いまやこれらの要素がすべてそろったロイヤルストレートフラッシュ状態にならないと発動できない。本当に1年に1度あるかないか。


同乗してくれたMさんとも話したんですが、夜、思いつきでドライブできるときに、思う存分、もういいやこれで充分!と思ってもそこからさらに走ることをオススメします。


それが自分の理想の愛車であればなおさら。年齢を重ねてようやく理想の愛車を手に入れた…まではいいものの、今度は時間と気力がないというオチになってしまった父ちゃんからの、老害を承知のうえでの老婆心から声を大にしてお伝えします。


お疲れのところ、エアコレンスのプラレール号の夜ドラに付き合ってくれたMさん、ありがとうございました。また行きましょう!次回は来年になりそうだけど…(笑)。


[撮影・Mさん/ライター・松村透(株式会社キズナノート)]


 


 


 


 

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