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更新2025.08.31

プラレール号の記録簿 vol.15:里帰り(車検)から戻ってきた

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松村 透

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2年に1度の恒例行事?プラレール号に里帰り(車検)の時期がやってきました。数ヶ月は戻ってこないだろうと予想し、このタイミングでガレージの片付けでもしようかと思っていたら、思いのほか早く戻ってきまして…。次回の片付けは年末でしょうか。あ、おそらく年末進行が終わってからだから年明けか?


8月も今日でおしまい。今夜は山下達郎の「さよなら夏の日」でも聴きながらお酒を飲むとしますか…。それはそうと、もう年末進行のことを意識しはじめる時期なんですね。


◾️プラレール号、里帰り(車検)から戻ってきた



里帰り(車検)のため、6月に主治医のところに預けてきたプラレール号、予想外に早く1ヶ月ほどで戻ってきました。これを長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれなんでしょうけれど、個人的には「え?もうできたの?」です。


古いクルマはリフトアップしてみたり、バラしてみないと「現在の状態」は分かりません。フタを開けてみて想定外の整備や交換・修理なんて日常茶飯事です。場合によっては追加の部品を発注するため、入荷待ちだと数ヶ月(あるいはそれ以上)待たされることもあります。当然ながらそれだけ里帰りの期間が長くなりますし、費用も掛かります。プラレール号だけでなく、同時並行で他のお客さんのクルマも預かっているわけですから、数ヶ月の里帰りは想定内です。


つまり、1ヶ月ほどで里帰りから戻ってきたということは「ひとまず重整備が必要な箇所がなかった」ことを意味します。事実、明細を見ても油脂類やベルト類の交換など、必要最低限で収まっているようでした。


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◾️古いクルマは「壊れた」よりも「壊した」



誰に教わったわけでもなく、古いクルマは「壊れた」よりも「壊した」という考え…というか悟りの境地(?)に達しました。つまり、この2年間の扱い方はひとまず及第点ではあった、ということがいえます。現代のクルマのように、機械がオーナーの運転を予測して「こんな感じでしょ?」なんてことは、多少はあるにせよ期待しちゃいけません。


とあるポルシェのメカニック氏が「ナローは人が8割、クルマが2割」、「いまのポルシェは人が2割、クルマが8割」なんておっしゃっていたことを思い出します。でも、このエピソードはもう20年くらい前のこと。現行モデルの992型ともなれば「いまのポルシェは人が1割、クルマが9割」かもしれません。とにかくドライバーに尽くしてくれます。


…と同時に、近年のポルシェに乗っていると、本来であればポルシェがドライバーに対して抱いている(そもそもクルマに意思なんてありませんが)メッセージ、たとえば「もっとていねいなアクセルワークできない?」とか「街乗りばかりしてないでたまには高速で全開にしてよ」といった声がドライバーに届きにくくなっているようにも感じます。


猛暑日でもエアコンは冷え冷えだし、40度近い気温のなかで渋滞にハマってもオーバーヒートの兆候すら見せません。感覚がずれていることを承知で「そこまでドライバーに尽くさなくても…」と思えてしまうのです。その点、プラレール号はワガママではないけれど、ドライバーがクルマに合わせる必要があります。それが楽しいと思えるかどうかで古いクルマに対する向き不向きが見えてくるように感じます。


◾️車検整備に100万円は本当か?



「それなら安く上がったでしょうねー」と思われるかもしれません。昨今の部品代等の値上げもあり、「(諸事情により具体的な金額は伏せますが)えっ?マジか!?」という請求額だったことも事実。これが2年に1度かかるのか…と思うと、正直気が重くなります。


とはいえ、現行の992型をディーラーで車検を通すとそれなりの費用だと聞きます。消耗品や定期交換部品の点数が加算されれればなおさらです。ディーラーによっては「Nタイヤ(メーカー認証タイヤ)」を交換しないと保証が受けられないという話も耳にします。そう考えると、新しいからメンテナンス費用が安い、ということでもなさそうです。


昔からいわれているのは「車検整備に100万円は本当か?」という、都市伝説めいた言い伝え(?)がありますが、これは「半分は本当で、半分は嘘」だと思います。事実、車検のタイミングでエンジンやミッションのオーバーホールを依頼すれば、あっという間にトータルで(簡単に)100万円オーバーです。


反面、ユーザー車検で済ませようとすればグッと費用が抑えられます。ただし、これは「車検をクリアするための整備や調整」であり、クルマ本来のコンディションの維持とはまったく別の話。「オーナー兼主治医」であればユーザー車検はありだと思いますが、主治医の反対を押し切って単に安くあげたいという理由だけでユーザー車検を使うと、あとあと手痛い目に遭う可能性が高いのです。


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◾️個人的には主治医のセカンドオピニオンには反対



車検は**、普段の整備は$$といった具合に、愛車の預け先を使い分けている人がいます。また「**さんのところでの整備に納得がいかないから$$さんのところに持って行って診てもらった」という話も耳にします。


個人的には主治医のセカンドオピニオンには反対です。なぜか。「クルマのコンディションを維持する」というゴールは同じでも、整備する人によってその考え方や手法が異なる場合が多く、「良し悪しの見極めができない」ことも珍しくないからです。ましてや、ノウハウや経験値がモノをいう古いクルマであればなおさらです。


そしてさらに、「どちらの主治医も信頼していないからセカンドオピニオン」という見方もできます。**さん、そして$$さんも、口にはしないまでも「信じてもらえていないのかな…」と思っているはずです。さらには横のつながりで**さんと$$さんが水面下で情報を共有している可能性もあります。


ある意味では盲目的に主治医のことを信頼し切るくらいの思い入れが必要なのかもしれません。それができない、不安が拭えないとしたら…年代もののクルマを手放し、ディーラーで最新モデルを購入しましょう。


◾️まとめ:涼しくなるまでもう少し



もっとも暑い夏といわれた2024年を確実に上まわる勢いの暑さを記録した2025年の夏。8月も下旬になると、朝晩は少しずつ涼しくなってたように感じます。油温上昇を気にせず乗れるようになるまではあと2ヶ月くらい先でしょうか。


こうして人もクルマも1つ年を重ねたことになるわけですが、アラフィフ世代ともなると「あと何年乗れるか」ということが急に気になりはじめます。


年齢を重ねてからでも乗れます(夏場をのぞく)が、少しでも早いほうがいいです。


[ライター・撮影/松村透(株式会社キズナノート)]

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