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コラム

更新2017.12.16

輸入車が好きな(あるいは乗っている)人は、Macを選ぶってホント?

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まつばらあつし

ボクは10年以上前に、某Webマガジンで「フランス車とMacintoshのアヤシイ関係」というコラムを書いたことがある。

このコラムは、編集者やライター、会社員など何人かのフランス車乗りの方々にインタビューをして、彼らが使っているPC(もちろん皆Macintoshだったのだが)とフランス車との関係を探りだそう、というものだった。幸いにしてそれなりの反響があり続編記事も書いたのだが、Macを使っている人の何割がフランス車乗りである、と言うような統計的な数値を導き出すまでには至らなかったために、はっきりとした結論を出すことはできなかった。ただ、多くの人が「フランス車乗りはMacが好き」という印象を持っている、そういうイメージを多くの人たちが抱いている、と言う意味だ。

さて、それから10年以上経ち、再びこの命題に挑もうとしている。今度はもうちょっと幅を広げて「輸入車が好きな人は、PCにMacを選ぶってホント?」というテーマだ。



まず、数字を明らかにしておこう。最初にコラムを書いた2002年当時と、2014年の「日本におけるMacintoshのシェア」と「日本での輸入車の割合」を比較したものだ。(2015年はまだデータがでていないため最も近い2014年のデータを元にした)

Windows/Macintoshの割合


・2002年(IDG Japan調べ)
主要WindowsPCベンダ=86.4% Macintosh=2.9% その他=10.7%

・2014年(MM総研調べ)
主要WindowsPCベンダ=85.9% Macintosh=5.1% その他=9.0%

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日本車/輸入車の割合


・2005年(出典:日本自動車輸入組合、日本自動車販売協会連合会)
日本車=93.8% 輸入車=6.2%

・2014年(出典:日本自動車輸入組合)
日本車=91.2% 輸入車=8.8%

すなわち、ここ12年でMacintoshのシェアは2.9%から5.1%まで上昇しており、輸入車の割合も6.2%から8.8%までと、どちらも上昇している。とは言え、Macも輸入車も日本においては「少数派」であることには変わりがないようだ。

と言うことを踏まえ、十数人の友人や知り合いに、以下の3つの質問をメールで投げかけてみた。

1:使っているパソコンはWindowsかMacか?
2:乗っているクルマは日本車なのか輸入車なのか?
3:輸入車が好きな人はMacを選ぶ傾向があると思う?

そして答えの返ってきた12人について、結果は以下の通りとなった。

3つの質問の回答結果


1:Mac 2:日本車(日産マーチ) 3:そう思う(イラストレーター)
1:Mac 2:輸入車(ボルボV30) 3:そう思う(会社役員)
1:Mac 2:日本車(トヨタタウンエース) 3:そう思う(塾講師)
1:Win 2:輸入車(フォードエクスプローラー) 3:思わない(イラストレーター)
1:Mac 2:輸入車(BMW220i) 3:そう思う(プログラマ)
1:Mac 2:輸入車(アウディA4) 3:そう思う(CGスタジオ社長)
1:Mac 2:日本車(スバル レガシイ) 3:そう思う(会社経営)
1:Mac 2:輸入車(シトロエンBX) 3:そう思う(会社員)
1:Mac 2:日本車(スズキハスラー) 3:思わない(ライター)
1:Mac 2:日本車(スバルフォレスター) 3:そう思う(webデザイナー)
1:Mac 2:輸入車(サーブ9000) 3:そう思う(会社員)
1:Mac 2:輸入車(プジョー207) 3:そう思う(イラストレーター)

上記をまとめると、
使っているパソコンは、Windows=1人 Macintosh=11人。
乗っているクルマは、日本車=5人 輸入車=7人。
輸入車好きはMacを選ぶと思うかは、思う=10人 思わない=2人。
と言う結果になった。

あれれ。何か世の中とはかけ離れた数値が現れてしまった。正直いえば、ボクの周りにはイラストレーターやプログラマなど、クリエイター系の友人が多い、という特殊性ゆえに、このような数字になってしまったのだとは思うが、注目すべきは「使っているパソコンはWindowsかMacか?」という質問と「輸入車好きはMacを選ぶと思うか?」という質問に対する答えがほぼ一致している点にある。すなわち、ローカルな環境ではあるけれど、輸入車好きの(あるいは乗っている)人はMacを選ぶ傾向がある、という「印象」を持っていると考えられる。
 
また、上記の「日本車」ユーザーにしても、スバルレガシイやスズキハスラーなど、国産の中でも「個性的」な印象のクルマを選んでいる点も見逃せない。「個性的」すなわち大量生産品ではあるけれども少数派の方に属するようなクルマ、を選んでいるという印象だ。

上記の数値をみる限り、輸入車もMacもこの国ではマイノリティである。どちらもシェア10%に届かない数字でしかない。でも、そのマイノリティであるがゆえに、あえてソレを選ぶ、という層も確実に存在しているが、それはある業界のある一部に偏っているのではないか?という印象も隠しきれない。

ということで結論は、輸入車の好きな人は(たぶん)Macを選ぶ「傾向」にある。ただこの命題は、もう少し時間をかけてリサーチしてみると面白そうな気がする。

[ライター/まつばらあつし]

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