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ライフスタイル

更新2021.03.20

子育て経験者が思う、子どもをクルマ好きにするための理想的な子育て論&父親像とは?

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ryoshr

筆者には「年頃になってしまった娘」がいる。いろいろな事情で、一緒にドライブをする機会は減ってしまったが、かつて駅まで送りに行っていた頃は同世代のお嬢さんとは少し異なるクルマとの付き合い方をする娘だったように思う。

ある日、駅まで送って欲しいと言われたときのことだ。食パンはかじっていなかったにせよ、寝起きで制服に着替えた娘をクルマで駅まで送っていった際「なんかタイヤがボワボワしてる」と言い残して学校へ向かっていった。娘が駅の階段を降りて行った後にタイヤをチェックしてみたところ、スローパンクチャしていることに気づいた。そこで、タイヤの空気圧が低くなっていることに気づいた愛娘の感性に驚いたものだった。しかも、ドライバーである自分が気がつかなかったにもかかわらず、だ。そんな風に娘が育ってくれたことにはいくつかの理由があると思っている。

今回、ちょっと自分のことを振り返ったりしてみた。

*古い画像のため低解像度のものも含まれているが、そこはご容赦いただきたい

■胎教は無意味ではない(と思う)

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うちの娘の胎教は「ナローポルシェ」とよばれる型のポルシェ911だった。まだ母親のお腹にいた頃から911に乗せ、音や振動に馴れさせた。水平対向6気筒のエンジン音とその振動、比較的大きく聞こえる聞こえるミッションの音(リアシートの真下にある)、排気ガスやシートの臭い、加減速時の感覚などをママを通じて感じてもらうことは無意味、そして無関係ではなかったように思う(当然ながら、妊婦である妻をいたわり、通常よりもジェントルに運転して嫌われないようにすることは忘れてはいけない)。

とにかく「あなたの大好きなクルマへは、一日でも早く子どもと一緒に乗る」ということが大事だということを声を大にしてお伝えしたい。

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■愛車にベビーシートを装着して我が子とお出かけ

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エアコンが効いて、音の静かなクルマに乗せることも乳児にとっては必要だろう。日頃から子育てに忙殺されているママも少しは移動中の車内でリラックスできるかも‥しれない。だが、あえて言おう。まずは「自分がもっとも大事にしているクルマにベビーシートを装着してドライブに連れ出そう」と。真夏を避ければいいだけだ。

お子さんの成長度合いにもよるが、だいたい生後6ヶ月くらいからは連れて行けるんじゃないかなと思う。運転しながらミラーで我が子の表情を確認しつつ、ご機嫌かどうの確認は常に怠らずに。子どももきっと、乗り心地がどうか、ということと同時に運転しているパパの機嫌がどうかを観察しているかもしれない。だいじょうぶ、自分の子どもを自分が大好きなクルマに乗せて、機嫌が悪くなるパパがいるわけがない。例え渋滞していようとも、だ。

ただし、故障はだめだ。子どもを乗せるには、何ごともなく予定通りに帰りつかないといけない。故障して立ち往生し、赤ちゃんをしっかりとケアできない状況は絶対に避けるべきだ。そうしないと、子どもはきっとパパもクルマも嫌いになる。だから、子どもが小さいときほど近場で慣らした方がいい。いきなりの遠出は御法度だ。

■何よりママの賛同と理解が超重要

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子どもに物心ついてきた頃、あなたのパートナーがクルマ趣味を理解してくれていないとしよう。事実、よくある話だと思う。そして、問題はここからだ。あなたがいないタイミングでパートナーは子どもに「まったく!クルマばっかり!」なんていう愚痴をこぼしたりしているかもしれない。うっかりそんな愚痴を聞いてしまったら、子どもも一気にクルマが嫌いになるだろう。

自分と遊んでくれないということではなく、ママを悲しませているからだ。だから、ママを味方につけることは、子どもをクルマ好きにさせるうえで必要不可欠な条件だと思う。ママを味方につけるための有効な手段を即答できるクルマ好きは少ないと思う(当社調べ)が、プレゼント攻勢はそれなりの効果を発揮する可能性高い。しかも、単なるプレゼント攻勢ではなく、同時に説明してわかってもらうことが大切だ。プレゼントを渡した瞬間が一番理解力が高まっている(= 抵抗力が弱まっている)はずだからだ。ここぞとばかりにあなたの愛車の素晴らしさを共感してもらうことが肝要だ。「ああ、この人はこれが好きでこれに乗ってるのね…」ということがわかってもらえるだけで、少なくとも子どもには愚痴らなくなるはずだ。

たとえうわべだとしても「パパはね、あのクルマが大好きなんだよ」と話してくれるようになればこっちのものだ。きっと子どもも好きになってくれる。あとは、奧さんの機嫌を損ねないよう、日々を過ごせばいいだけだ(…といっても、これがかなり難しいのだが)。

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■子どもといっしょに楽しむ


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子どもが小学生になる頃から、クルマ関連のイベントに連れて行こう。単一車種でもいいのだが、できればいろいろな種類のクルマが集まるイベントに子どもを連れ出してみることをオススメしたい。

クルマにもいろんな種類があって、クルマ好きにもいろんなスタイルがあることを知るいい機会になると思う。古いクルマのイベントに行けば、スワップミート(フリーマーケット)が開催されていて、アンティーク小物やかわいい古着も売っていたりして、クルマが好きな人は家のインテリアもファッションにも影響があることをわかってもらえるに違いない。

■子どもが18歳になる頃には…

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そんな風にして楽しんできた子どもたちも成長し、やがて運転免許の取得が可能な年齢に差し掛かってくる頃、それまでの教育の成果が試される(ややおおげさ)。その年齢で金銭的に余裕のある子は少ないだろうから、自分でなんとかがんばったり、一部を援助をしてあげて免許証を取ったとき、果たして子どもはどんなクルマを欲しがるだろうか。

イマドキの若者はクルマを欲しからないらしいが、きっと教育の成果が発揮され「パパのクルマを譲って欲しい」なんて言われたら身悶えしそうだ。勢いあまって「欲しいクルマがあるなら買ってやるぞ」なんて言わないように気をつけたい。ちなみにうちの愛娘はこれから運転免許を取得するなので、どんな反応がかえってくるか今からとても楽しみにしている。

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■まとめ


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世の中には、家族の共感をえられずに、一人でクルマ趣味を楽しむひともいる。それはそれでひとつのスタイルとして何ひとつ負い目に感じることはないのだが、でもやっぱり、家族と一緒に楽しめるのが一番だと個人的には思う。ドライブは当然、洗車やオイル交換も子どもと一緒にできたら、こんなに楽しいことはないだろう(ちなみにうちはドライブだけだったが)。

そんな風に一緒に楽しんだ子どもが成人し、免許を取ったとき、どんなクルマに乗るのか、どんな風に自分と遊んでくれるのか?なんてことを考えただけでもちょっとワクワクしませんか?目下子育て中のパパ(そしてママ)の心願が成就することを心から願うばかりだ。

[ライター・撮影/ryoshr]

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