
ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
一度は所有してみたい!大変きれいなモーガンをドイツで見て
中込 健太郎
みなさんは英国車と言うと何を思い出しますか?ロータス、ジャガー、ベントレー、ミニ、ランドローバー、名車ぞろい、今もファンの多いブランドばかりですよね。私もまだ自分で所有したことがないので、いつかは!と思うのが英国車だったりするのです。そんな中個人的にも忘れられない、そして出来ることならば一度所有してみたいのが「モーガン」だったりします。

1910年に最初のモデルを発表して以来、今もなお、同族企業として続いているのがモーガンオートカンパニーです。最初にリリースしたのは3輪のスポーツカースリーホイラー。その後1936年に発表になった4/4はなんと、現在に至るまで基本的にはフルモデルチェンジをしていません。エンジンのみ最新のものを別のメーカーから買ってきて搭載していますが、エクステリアは基本的に大きな変更を受けず、独立したホイールアーチをもつクラシカルなフォルムなどは当時から基本的には受け継がれているもの。現在の常識からするとあり得ないのかもしれません。
しかし、もともとは木材でフレームを組んでいましたが、最近クルマはこの部分だけは変更になり、内装の部分にのみ用いているようです。手作業にで裁断されるレザーシートなど、ほぼ全てがハンドメイドによって仕立て上げられているモーガンのクルマ。日本にもディーラーがあり購入することが出来るのです。そのクルマの性能だけではなく、ながらく愛されてきたそのバックボーンも含めて、「過去のこと」ではなく今もなお続いているこの風情、これこそが「伝統」というものではないでしょうか。


ドイツから大変きれいなモーガンのレポートが届きました。このドライバーの男性も素敵ですね。これが1936年から基本的には作られているのですから、驚きです。もともとはアイアンバンパーがついていましたが、最近では安全基準が厳格になり、バンパーであっても「突起物」と判断されるため、衝撃を吸収するラバーを貼った通称「かつ節」の部分だけになっています。写真のこのクルマもこういうバンパー形状になっているので、おそらくかなり高年式のクルマではないでしょうか。ただ、そのクラシックなフォルムの中にあって、インテリア、豪華なウッドパネルの仕上げや、アルミを削り出したパーツの光沢にはどこかモダンな風情がありますね。

伝統とは立ち止まると過去になる。つねにその時代のベストを表現し続けてきたからこそ、まだこのブランドは多くの人に愛され続けているのではないでしょうか。ドイツの森の中をモーガンでドライブ。出来るものなら是非、ご一緒させていただきたいものですね。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

1910年に最初のモデルを発表して以来、今もなお、同族企業として続いているのがモーガンオートカンパニーです。最初にリリースしたのは3輪のスポーツカースリーホイラー。その後1936年に発表になった4/4はなんと、現在に至るまで基本的にはフルモデルチェンジをしていません。エンジンのみ最新のものを別のメーカーから買ってきて搭載していますが、エクステリアは基本的に大きな変更を受けず、独立したホイールアーチをもつクラシカルなフォルムなどは当時から基本的には受け継がれているもの。現在の常識からするとあり得ないのかもしれません。
しかし、もともとは木材でフレームを組んでいましたが、最近クルマはこの部分だけは変更になり、内装の部分にのみ用いているようです。手作業にで裁断されるレザーシートなど、ほぼ全てがハンドメイドによって仕立て上げられているモーガンのクルマ。日本にもディーラーがあり購入することが出来るのです。そのクルマの性能だけではなく、ながらく愛されてきたそのバックボーンも含めて、「過去のこと」ではなく今もなお続いているこの風情、これこそが「伝統」というものではないでしょうか。


ドイツから大変きれいなモーガンのレポートが届きました。このドライバーの男性も素敵ですね。これが1936年から基本的には作られているのですから、驚きです。もともとはアイアンバンパーがついていましたが、最近では安全基準が厳格になり、バンパーであっても「突起物」と判断されるため、衝撃を吸収するラバーを貼った通称「かつ節」の部分だけになっています。写真のこのクルマもこういうバンパー形状になっているので、おそらくかなり高年式のクルマではないでしょうか。ただ、そのクラシックなフォルムの中にあって、インテリア、豪華なウッドパネルの仕上げや、アルミを削り出したパーツの光沢にはどこかモダンな風情がありますね。

伝統とは立ち止まると過去になる。つねにその時代のベストを表現し続けてきたからこそ、まだこのブランドは多くの人に愛され続けているのではないでしょうか。ドイツの森の中をモーガンでドライブ。出来るものなら是非、ご一緒させていただきたいものですね。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]