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更新2017.11.05

コレクター歴40年のプロが直伝!クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

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北沢 剛司

クルマのイベントに出かけたときには、会場内に出展しているショップや個人のフリマなどでミニカーを購入することがあります。しかし、帰宅して改めて見てみると、購入時にはなかったパッケージの擦り傷や凹みができていたりして、気持ちまで凹んでしまうことが多々あります。

これは帰宅するまでの間にミニカーのパッケージに大きな力が加わったり、擦れが生じるような状況でミニカーを持ち歩いていたため。これを防ぐには、まずミニカーを何に入れて持ち帰るかをあらかじめ検討しておく必要があります。そこで今回は、買ったミニカーを傷つけずに持ち帰るための方法を考えてみましょう。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

100円ショップで買える手軽な保護アイテム



まずトミカのような小スケールミニカーの場合、紙箱やブリスターパックが潰れないよう、あらかじめプラスチック製の硬いケースを用意するのがオススメです。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

写真は100円ショップのダイソーで買った、ポリプロピレン製のボックスです。パッケージに「MD 5枚収納」のシールが貼られている通り、もともとMDのディスクを5枚収納できる小物入れでした。この商品は、まったく同じものが「ミニボックス」の名で販売されているため現在でも購入可能です。ケース内にあらかじめエアパッキンを入れ、購入時にエアパッキンを巻いてケースに収めれば、移動中に箱がつぶれるリスクから解放されます。これ以外にも例えば食品用のタッパーなどで代用できますが、柔らかいフタ部分に大きな力が加わると箱がつぶれるリスクがあるため、外側からフタに力が加わらないように注意する必要があります。

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東京モーターショーにはカートン箱を持参



現在開催中の「東京モーターショー 2017」のように、イベントトミカが何種類も販売されることが事前に告知されているような場合は、あらかじめトミカ専用のカートン箱を用意すると便利です。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

写真は、タカラトミーが出荷時にトミカを入れている純正のカートン箱。手前がトミカプレミアムのホンダ NSX Type R用で、奧が通常品トミカのフォード GT用です。それぞれトミカプレミアムは6個、トミカは12個がぴったり入るサイズにつくられているため、同じ大きさのトミカであればぴったり収めることができます。

このカートン箱は非売品のため、普通には入手することができません。ただ、店舗では商品を取り出した後に捨ててしまうものなので、行きつけのおもちゃ屋さんなどがあれば、捨てずに取っておいてくれるようお願いしてみてはいかがでしょうか。また、ミニカー専門店のなかには、このようなカートン箱を自由にお持ち帰りできるよう置いているところもあります。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

写真のようにカートン箱を使ってミニカーをすき間なく収納すれば、箱つぶれや擦れのリスクを大幅に軽減できます。イベントトミカは次にいつ手に入るかわからないことが多いので、カートン箱を利用して大事に持ち帰りたいものです。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

1/43スケールのミニカーには保護箱付きで販売されているものもあります。例えばポルシェのディーラーなどで購入できる純正ミニカーは、紙製の保護箱に入っている製品が増えてきました。この保護箱は持ち帰り時の損傷リスクを大幅に低減できるだけではなく、品番のラベルが貼付される重要な付属品のひとつ。写真のポルシェ 911 Rでは、保護箱にもシリアルナンバーが貼付されており、台座に印字された番号と対になっています。そのため、無事に家まで持ち帰っても、決して捨ててはなりません。ミニカーとともに、保護箱も併せて保管することが大切です。

クリアケースは万能アイテム



1/43スケールのミニカーを持ち帰る場合、帰宅までの間にミニカーのアクリルケースがビニール袋や紙製の小袋などに擦れて、細かい擦り傷が付いてしまうことがあります。特にミニカーをリュックに入れて持ち運んだ場合は、リュックの中でミニカーが揺すられてしまい、擦り傷が付いてしまいがち。これを防止するには、基本的にミニカーとそれ以外のものを一緒に運ばないようにすること。そしてバッグや袋の中でミニカーが動かないようにすることです。例えば手提げの紙袋にミニカーを入れて持ち帰る場合、紙袋の中でミニカーが動かないようにホッチキスで紙袋の側面を留め、紙袋内でミニカーがしっかり固定されるようにすることが有効です。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

そして、できればエアパッキンなどを持参して、購入直後にミニカー全体をエアパッキンで包んでおくことです。特にイベントなどではミニカーを何個も買う場合があるので、ミニカーのパッケージ同士が擦れないように対処することが重要です。この擦れ防止にもっとも役立つアイテムが、ミニカーを丸ごと入れるクリアケースです。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

ミニカー保護用のクリアケースを使えば、パッケージの擦れを防止できるため、購入直後に入れておくと安心です。このクリアケースは藤容器というメーカーの製品が一般に流通していて、写真のようにトミカ用から1/43、1/18ミニカー用までいろいろなサイズのものがつくられています。特に1/43スケール用はミニチャンプス、スパーク、エブロなど、メーカーごとに異なるサイズに対応。さらにミニチャンプス用には標準サイズ、大型ケース用、F1用、F1ハイボックス用など、パッケージサイズに応じたクリアケースが豊富に揃っています。

これらは藤容器の直販サイトで1枚から購入できるほか、ミニカー専門店などでも購入できます。価格は、写真のトミカ用小サイズで1枚27円、1/43のhpi用やミニチャンンプス用で1枚54円から。1枚あたりの価格が安く、帰宅後もそのまま入れておけば傷防止にも役立つので、多めに買っていつでも使えるようストックしておくことをお勧めします。

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ヴィンテージミニカーを上手に持ち帰るには



ミニカーのフリーマーケットでは、数十年前のミニカーを見かけることがあります。半世紀近く前のミニカーにもかかわらず、元箱がしっかり残っているばかりか、パッケージのセロファンなどが新品同様の状態で残っている奇跡的なアイテムもあります。そんなお宝品を手に入れた場合は、持ち帰り方法にも十分注意したいもの。長年にわたって綺麗な状態を維持してきたお宝品を、自分の不注意で傷つけてしまっては泣くに泣けません。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

ヴィンテージミニカーのパッケージには、現在のようなアクリルケースの代わりに、セロファンをパッケージに接着したものが多くあります。そのためちょっとした不注意でセロファンにシワをつけたり曲げてしまうことがあります。これを防止するには、パッケージサイズに合った段ボールの板を用意し、セロファン部分を保護するのがお勧めです。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

このようにパッケージで最も弱い部分を保護すれば、運搬中の損傷リスクを低減することができます。イベントではどんなお宝品に出会えるかわからないので、エアパッキンに加えて、このような段ボール板を用意しておくのも一案です。

セロファン付きパッケージのミニカーは傷つきやすいため、他のミニカーなどと分けて持ち帰るのが基本です。止むを得ず複数のミニカーと一緒の袋に入れる場合は、一番上に置くことでセロファン部分の損傷を防ぐようにします。

ヴィンテージトミカにはティッシュを活用



最後はヴィンテージトミカの持ち帰り方法です。現在のトミカはビニール袋に入った状態で箱に入っていますが、黒箱や青箱の頃は箱の中に直接トミカが入っていました。そのため箱の内側と屋根の部分が擦れて、塗装が痛んでしまうのです。そこで昔のトミカコレクターは、トミカをティッシュに包んで箱に収めていました。もしイベントなどで購入したヴィンテージトミカが箱に直接入っていた場合は、すみやかに手持ちのティッシュで包んでおくことをお勧めします。

クルマのイベントで役立つ、ミニカーの上手な持ち帰り方法とは?

このようにミニカーを傷つけないように持ち帰るにはさまざまな工夫があります。もちろんこれ以外にもいろいろな方法があると思いますので、ぜひオリジナルの方法でミニカーを大事に持ち帰ってください。

[ライター・画像/北沢剛司]

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