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更新2025.12.25

約80台のマイクロカーが集結!「オールジャパンミニカーミーティング2025」イベントレポート

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松村 透

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2025年12月7日、アリオ上尾(埼玉県上尾市)東平面駐車場で「オールジャパンミニカーミーティング2025」が開催されました。イベント当日は約80台ものマイクロカー(50cc級の原付ミニカー)が全国各地から集結したのです!


■新旧多彩なマイクロカー約80台が全国各地から集結!



この「オールジャパンミニカーミーティング2025」は、吉崎勝氏が会長を務める日本旧軽車主催「クリスマスファイナルクラシックカーミーティング」と同時開催(今回が初)で行われました。アリオ上尾の駐車場には2つのイベントをあわせると300台を超えるクルマが集まったことになります。



「オールジャパンミニカーミーティング2025」では、「アビー」でお馴染みのタケオカ自動車工芸が「Espa&Yanki」を展示。



また、ジャパンモビリティショー2025にも展示された小型EV「クロスケ」も展示され、こちらも注目を集めていました。



さらに、オーナー自らが手掛けた自作車も多数展示されたこともあり、生産車ではありえないレベルの個性あふれるカスタマイズが施されたマイクロカーはお子さんたちにも大人気でした。



それぞれのオーナーにとって自慢の愛車であることはいうまでもないものの、「誰が1番か」といった"バチバチ系"ではなく、「オレのもいいけど、こっちもアリ」といった和やかな雰囲気。個々のこだわりやスペックを自慢しあうのではなく、オーナー同士がマイクロカーという「愛すべき相棒」を通じた交流を楽しむ、温かくも濃密なコミュニティの場となっていたのが印象的です。


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■イベント実行委員の水口雪さんにインタビュー



今回「オールジャパンミニカーミーティング2025」の仕掛け人であり、イベントの実行委員である水口雪さんにインタビューを行いました。


水口さんの本業は獣医師。埼玉県鴻巣市で「雪どうぶつ病院」を開業されていらっしゃいます。また、大のクルマ好きであり、マイクロカーをはじめ、ジャンルを問わずさまざまなクルマを所有する方でもあります。しかも、可能な限りDIYでクルマをカスタマイズやレストアしてしまうほどの腕の持ち主。本業の獣医師、クルマいじり、情報収集、もちろん家族サービスも抜かりなし!果たしていつ寝ているんでしょう?と思えるほど超パワフルな方なのです。


イベント当日もメディア対応や参加者や来場者の方たちと談笑するなど、忙しい合間にも関わらずインタビューに応じてくださいました(水口先生、ありがとうございます!)


──オールジャパンミニカーミーティング2025、大盛況ですね!


「オールジャパンミニカーミーティング2025」は、第1回目の開催が2024年であり、今回は2回目です。遠方からの参加者も多く、佐賀県や新潟県、兵庫県から自走で来られた方もいらっしゃいますよ!高速道路が使えないので下道で兵庫から埼玉まで3日間(!)掛けて参加してくださっています。



──このイベントをはじめようと思ったきっかけを教えてください


私自身、鳥山明先生がデザインした電気自動車「QVOLT(キューボルト)」をはじめ、複数のマイクロカーを所有するほどの「マイクロカー好き」です。



全国各地でクルマのイベントが開催されていますが、『原付のマイクロカーを集めたイベントがない』ことに気づき、埼玉のマイクロカー乗りの仲間とはじめたのがきっかけです。今回、10代、20代といった若い方もいらっしゃってますし、お仕事を定年退職されてから楽しんでる方も少なくありません。また、男性だけでなく、女性の方もいらっしゃいますし、すごく幅が広いことに気づかされましたね。



──今回の参加者のなかで、水口さんが気になったクルマを教えてください


1台に絞りきれないんです(苦笑)が、ベスパカー P50で参加してくださった『やきいもボーイさん』です。今回、名古屋から参加してくださったんです。楽しみにしていた方も多かったみたいで、さっそく行列ができていましたね。



──私も買いました(笑)。今回、展示方法も工夫されたと伺いました


タケオカといったメーカーさんからの出展があり、メッサーシュミットのホンモノとレプリカが混じっていたり(笑)、年代ごとに「アビー」を並べてみたり。EVのマイクロカーやランボルギーニ風のマイクロカー、SLやガルパンに出てきた戦車を模したミニカーもあります。どこまでがマイクロカーなのかという定義は明確ではないのですが、枠にとらわれずご覧になる方が楽しければいいかなと思っています。



──同時開催された「クリスマスファイナルクラシックカーミーティング」の参加者の方たちも興味深そうに観ていました


コンプリートからワンオフのカスタマイズカーまで。これだけの数のマイクロカーが一堂に会することはめったにありませんから、クルマ好きの方たちにも『世界を知ってもらえたら』という思いもあります。同じ敷地内で開催したので、それぞれのオーナーさんも楽しんでいただけたのではないかと思っています。現時点で来年以降の開催は未定ですが、反響次第では2026年以降も続けるかもしれません。



■個性強め?「オールジャパンミニカーミーティング2025」参加車


主催者である水口さんがレイアウトにこだわったというだけあり、近いカテゴリーのマイクロカーごとに集められていて、見比べるだけでも楽しめる工夫が。メッサーシュミットに関しては、ホンモノとレプリカの違いを実車を元に見比べることができることができたり…。マニアにも見応えがあったのではないでしょうか。



個人的に目を引いたのはこちら。DIYで製作したとは思えない完成度!初見ではコンプリートカーと見間違えたほどです。トナリに並んでいたロータススーパーセブンを模したミニセブンが大きく見えるほどの大きさ。



これら“ちいさなクルマ”は、単なる車両展示にとどまらず、愛好家同士の交流や趣味の深さを伝えるディープな展示内容になっていました。車両の展示だけでなく、オーナーと来場者との会話や車談義が盛んに行われ、趣味を共有するコミュニティの雰囲気が感じられる催しになっていました。


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■まとめ:超マニアから家族連れまでみんなが笑顔になれる貴重なイベント!



会場となった「アリオ上尾」は商業施設ということもあり、駐車場で開催されている「オールジャパンミニカーミーティング2025」&「クリスマスファイナルクラシックカーミーティング」を偶然知ってすぐに足を運べます。もちろん入場無料なので、家族連れでも気軽に立ち寄れるのも魅力。


クルマのイベントのなかには、その場に偶然居合わせたギャラリーが入り込めないような"無言のバリアー"のような雰囲気を醸し出しているケースもあります。しかし、今回のイベントはまったくそんな心配はありません。オーナーさんに話掛ければ気さくに答えてくれる、そんな空気感があるのです。



事実、筆者も、新車から38年もトヨタ クラウンを所有するオーナーさんと20分くらいクルマ談義(仕事抜きのガチクルマ談義)をしてしまったほど。こちらのオーナーさんとは別の機会に取材をお願いすることになりそうです。



自他ともに認めるクルマ好きであっても、今回のようなマイクロカーに触れる機会は少ないはず。2026年の開催は現時点では未定とのことですが、周囲のクルマ好きから「ヘン●イですね」といわれがちなそこのアナタ!1度マイクロカーの世界に触れてみてください。「こんな世界があったのか!」と、大いにマニア心を刺激されること、間違いなしです。

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