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ドイツ現地レポ

更新2023.09.02

究極のラグジュアリーカー「メルセデス・マイバッハ」本場ドイツでの評価は?

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高岡 ケン

「高級サルーン」というキーワードに接したとき、どのようなクルマを思い浮かべるだろうか?


世の中には運転手を付けて乗るような超高級車がいくつか存在する。


BMW 7シリーズ、レクサス LS、トヨタ センチュリー、ベントレー フライングスパー、ロールスロイス ファントムなどなど。


そんな超高級サルーンの中でも、トップクラスの知名度を誇るのがメルセデス・ベンツSクラスではないだろうか。


Sクラスは1972年に登場して以来、高級ラグジュアリーカーとしての確固たる地位を築き上げてきた。


そんな誰もが知るSクラスには、現在、最上位モデルとして「マイバッハ」というモデルが存在する。



一言でいうと、Sクラスをさらに高級志向へと作り上げた究極のラグジュアリーカーだ。


メルセデス・ベンツの最上位モデルに位置するマイバッハはドイツ本国でどのような評価を受けていのか。


現地で調査を行った。


■マイバッハの歴史



マイバッバの歴史は今から100年以上前に遡る。


1900年、当時ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社(現メルセデス・ベンツ)のテクニカルディレクターであり、メルセデス・ベンツの生みの親であるゴットリープ・ダイムラーの長年の同僚だったヴィルヘルム・マイバッハは高級自動車ブランドの基礎を築き上げた。


マイバッバは数々のメルセデス・ベンツの開発に携わり、その圧倒的なクルマ作りのセンスからデザイナーの王様と呼ばれるようになった。


1909年には息子のカール・マイバッハとともに自動車メーカーを設立し、1919年には最初の自動車の開発をはじめた。


息子のカールも父親と同様に才能のあるデザイナーであったため、彼らの開発した自動車は、国王や起業家、スターなどが選ばれ、マイバッハブランドは高級ブランドを確立していった。



そして現在、メルセデス・マイバッハはメルセデス・ベンツの最上級モデルを製造するサブブランドとなっている。


「最高のものから最高のものを生み出す」


それがマイバッハの哲学だ。


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■唯一無二のステータス



2002年、マイバッハがメルセデス・ベンツの超高級ブランドとして復活を遂げた。


ジュネーブモーターショーにて発表された3つのモデルはマイバッハ伝説のはじまりだ。


ショートホイールベースのマイバッハ57、ロングホイールベースのマイバッハ62、そしてコンバーチブルセダンの3モデル。


これらのモデルには、高度な技術と厳選した素材が使われており、剛性の高さと安定性は既存のSクラスを遥かに凌駕する仕上がりだった。



V12気筒のツインターボを搭載しており、装備や使用は自由なオーダーメイドが可能となっている。


内装の化粧板を大理石にすることも可能で、当時市販されている乗用車としてもっとも高額な乗用車のひとつであった。


2014年には2代目モデルとなるメルセデス・マイバッハが発表され、日本ではS580 4MATICおよびS680 4MATICタイプが用意されている。



■8000万円越えの動く防弾仕様車



マイバッハにはもうひとつつの特別モデルが存在する。


その名も「マイバッハ・S600プルマン・ガード」


全長は6.5m、重量は5.1tにも及ぶSクラスのリムジン版である。


日本では2016年に発表され、納品台数はわずか3台、完全受注生産で納車まで12ヶ月を要する。


驚くべきはそのスペックにある。


要人保護用に設計されたこのモデルは、あらゆる弾丸や爆発から、乗員を保護する設計となっており、防弾ガラスと特殊鋼製のボディで構成されている。


新車販売価格は、8,800万円からとなっており、諸経費を含めると1億円にも及ぶ超高級リムジンだ。


日本ではZOZOTOWNの前澤氏が所有していることでも有名となった。


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■ドイツにおけるマイバッハの評価は?





これほどまでに高価なクルマを一体誰が買うのか!? と疑問に思うかもしれない。


マイバッハは2010年から2017年の間に売上を2倍にまで成長させている。


また、2022年度の年間販売台数は21,600台と過去最高の販売台数を記録しているのだ。


マイバッハの主なマーケットは、ドイツ、アメリカ、中国となっており、中でもドイツ国内の販売台数は世界トップクラスだ。


■まとめ



現在、マイバッハは多数のモデルを追加しており、5つのモデルが存在する。


カブリオレベースのマイバッハ6、マイバッハSクラス、マイバッハGLSクラス、マイバッハGクラス、そして2023年4月の上海モーターショーで発表された完全電気自動車のマイバッハ EQS。


これまでのSクラスベースのモデルに加え、新たに複数のモデルが追加されたことにより、様々なニーズへと対応可能となっている。



マイバッハは何十年にもわたって、最高水準の品質と高級感を象徴してきた。


この一切の妥協を許さない、最高品質の仕上がりこそが、唯一無二のステータスとなり、超高級車としての確固たる地位を築いたのではないだろうか。


 [画像・Mercedes-Benz、撮影・ライター/高岡ケン]

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