
ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
ニンマリしてしまうコンパクトなメルセデス190E「1.8」
中込 健太郎
ドイツから、来ましたね。こういうのが一番、「ニンマリしてしまう」のです。メルセデスベンツのラインナップに乗用車は「特上」「大」「並」しかなかったところに、一般市民向けの「一般的」なサイズの乗用車を追加しました。それこそ190E。日本で5ナンバー登録ができたことから「コンパクトメルセデス」といって人気を博しました。ドイツから送られてきたのはそんな190Eのエントリーモデル「1.8」の写真ですね。アンスラサイトグレーが渋いですね。

190Eはサイズこそ小さいものの、クオリティコントロールは他のモデル同様の贅沢な小型車でした。当時デザイン部門を取りまとめていたイタリア人デザイナー「ブルーノ・サッコ」がまとめあげたデザインは端整にして、上品なもの。当時のランチアなどが来ても負けないくらいのエレガンスが有ると言ってよいでしょう。ただ、後席に空間はかなりそのしわ寄せを受けていると言ってよいでしょう。かなり限られたスペースでした。しかし、現在メルセデスのセールスを牽引する中心的な車種「Cクラス」の祖先であり、現在に至る様々なモデルラインナップ展開の戦陣を切ったモデルでもある190E。このクルマがなかったら、メルセデスも、そして今の自動車も違う発展をしていたかも。そんな風にすら思う一台だと思います。


さてこの写真にある1.8、日本には輸入されませんでした。日本ではどうしても当時からオートマチックと組み合わせたクルマが主流。そのためある程度パワーの有るモデルが選抜されて輸入されていました。しかし、この1800ccエンジンは当初からインジェクション。このモデルに関してはマニュアルトランスミッションですね。少しアンダーパワーなクルマを、そのトルクバンドをなぞるように自分でシフトチェンジ。そんな風にドライブすることこそ、自動車の楽しみではないでしょうか。日本にも珍しいことにマニュアルトランスミッションの設定があった190E。日本に輸入されていたのは2000ccエンジンのモデルでしたので、このクルマよりはもう少しトルクも大きかったのではないでしょうか。
しかし、それだけに、絶対的には1200kg前後だったのではないでしょうか、軽量なボディとあいまって、シンプルな装備の、ベーシックなグレードの190E。わたしも是非機会があれば、一度乗ってみたいものですね。いいものはかなり減ってきました。このクルマも大切にしていきたい、忘れることのできない一台です。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

190Eはサイズこそ小さいものの、クオリティコントロールは他のモデル同様の贅沢な小型車でした。当時デザイン部門を取りまとめていたイタリア人デザイナー「ブルーノ・サッコ」がまとめあげたデザインは端整にして、上品なもの。当時のランチアなどが来ても負けないくらいのエレガンスが有ると言ってよいでしょう。ただ、後席に空間はかなりそのしわ寄せを受けていると言ってよいでしょう。かなり限られたスペースでした。しかし、現在メルセデスのセールスを牽引する中心的な車種「Cクラス」の祖先であり、現在に至る様々なモデルラインナップ展開の戦陣を切ったモデルでもある190E。このクルマがなかったら、メルセデスも、そして今の自動車も違う発展をしていたかも。そんな風にすら思う一台だと思います。


さてこの写真にある1.8、日本には輸入されませんでした。日本ではどうしても当時からオートマチックと組み合わせたクルマが主流。そのためある程度パワーの有るモデルが選抜されて輸入されていました。しかし、この1800ccエンジンは当初からインジェクション。このモデルに関してはマニュアルトランスミッションですね。少しアンダーパワーなクルマを、そのトルクバンドをなぞるように自分でシフトチェンジ。そんな風にドライブすることこそ、自動車の楽しみではないでしょうか。日本にも珍しいことにマニュアルトランスミッションの設定があった190E。日本に輸入されていたのは2000ccエンジンのモデルでしたので、このクルマよりはもう少しトルクも大きかったのではないでしょうか。
しかし、それだけに、絶対的には1200kg前後だったのではないでしょうか、軽量なボディとあいまって、シンプルな装備の、ベーシックなグレードの190E。わたしも是非機会があれば、一度乗ってみたいものですね。いいものはかなり減ってきました。このクルマも大切にしていきたい、忘れることのできない一台です。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]