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よもやま話

更新2023.11.22

前の晩眠れませんでした・・・新型マツダロードスターの試乗会にお邪魔しました①

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中込 健太郎

正直乗るのが怖かった・・・

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全く死角なし。今のマツダの矢継ぎ早なラインナップ展開をみているとそんな印象すら受けるものです。しかし、かつてやらかした「多チャンネル展開での拡販施策」の時よりも圧倒的に車種数は少ない。そのいずれもが実に入念に、そして隅々まで配慮が行き届いたクルマだという点は多くの消費者に届いている結果が、今の隆盛ぶりなのかもしれません。我が家は物心ついた頃から何台もマツダ車を乗り継いできていましたが、どうもマツダに乗っている、というと、異端者呼ばわりをされることもあり、社員でも利害関係者でもないのに、妙にやり場のない苛立ち、憤り、またマツダ車に対する短慮浅慮が目にあまり、何とも言えない残念な思いをしたこともあるのですが、最近のマツダの勢いは、その貫いてきた志、スタンス、取り組み方がまったく間違っておらず、そして、そういった「我」の部分が行き過ぎて一時フォードから役員を送り込まれるような局面もありましたが、それさえも糧とし、また単なる放漫ではなかったということをフォードに伝えることが出来ていたから、その後、今日のマツダの勢いがあるのではないか、そんな風にすら感じたものでした。

それでもロードスターのモデルチェンジ、乗る前、相当な不安を覚えたのも確かです。ゼロベースで、むねのすくようなドライビングプレジャーを、大衆車の価格帯で「ゲリラ的に投下」することに成功した初代NA型、それの粗を丁寧にブラッシュアップさせた二代目NB、満を持して強固なマーケットを構築し広島への援護射撃を送り続けた海外マーケットでの満足度もより高めるべく、すべてをもう一度サラの状態に立ち返り、ロードスターの概念をリデザインした三代目NC。この進化には、多くの迷いや、エンジニアとしての良心が都度盛り込まれ、四半世紀の中でちょっとしたヒストリーが紡がれたスポーツカーになったのです。そのクルマの4代目。ヒストリーが紡がれるようになった、いわば「世の名だたるスポーツカーの仲間入り」を果たした後の初めてのモデルチェンジといえるでしょう。今回そういう意味合いを内包したモデルチェンジ、技術は進歩しているが、ライトウェイトスポーツを作る上での制約はそれ以上に多くなっていると言ってもいい現在、大丈夫だろうか?日和っていないだろうか?他方、ものすごくいいけど、ものすごく高いのではないか?

正直に言うと「乗るのが怖かった」というのが本心でした。「お前、かわっちゃったよな。」となるかもしれないのですからしょうがないのです。しかし、ご縁があって、乗せていただけるというのでせっかくの機会。乗せていただくべく修善寺にお邪魔することにしたのです。

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ライターの小鮒康一さんと一緒に伺うことにしており、私のシルビアヴァリエッタで彼の家に集合し、そこから彼のNA型ロードスターで修善寺を目指す手はずでした。が、眠れないのです。前の晩。小学生の遠足の前の日でももっと安らかに眠れたもの。そんな自分が妙に滑稽で、横になりながらついに谷田してしまったのですが、寝坊するよりはまだいいでしょう。日が長いのでもう明るくなっていましたが、駐車場からクルマをスタートさせた次第です。

ロードスター初め、名だたるスポーツカーにとっては名コンビといってもいい「箱根の道」で開催を予定されていた試乗会は、直前で箱根の火山のご機嫌が怪しいということで、修善寺のサイクルスポーツセンターに変更になりました。自然との一体感を味わうことが出来るのがその妙味でもあるロードスターの新しいお披露目には、それもまた「箱根からの最大限のお祝い」なのかもしれない。

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おっさん二人であたらしいロードスターに。初代NA型の「スマイルメーカー」ときたらどうしたことでしょうか。性能しかり、装備に関しても今のクルマのそれを凌駕してあまりあるとはいかないでしょう。しかし、これでいいのです。そして、転じて「これがいいのです!」と言わしめるものを持っている。そんな復習もしながら、しゃべっているとあっという間。修善寺のサイクルスポーツセンター到着です。

次回の記事へ続く

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