コラム 更新 2020.08.24 公開 2015.07.28

ラテン系のクルマが好きな人、それは5パターンに大別されるのだ

イタフラ車、すなわちイタリアやフランスのクルマ、大ざっぱに言えばラテン系のクルマが好きな人って、どんな人なのだろうか。

ラテン系というと、大声でやたら陽気で快楽主義。細かいことは気にしないで楽しく過ごすのが第一。良く唄い良く呑み、週末はひいきのサッカーチームの応援に熱中する・・・なんかステレオタイプで申し訳ないが、そんなイメージがある。したがってフィアットにアルファロメオ、フェラーリ、ルノーやプジョーなどのイタリアやフランスのクルマたちも、明るく陽気で「とにかく楽しいぜ」的なイメージを感じるものだが、さて、そんなラテン系のクルマを好む人達というのは、どんな人達なのだろう?

まず大前提として、職業として自営業とか自由業って感じのヒトが多いというイメージがあるし、同じようにアーティストとかクリエイターとか、それからスポーツ選手が選んでいる、という印象も強いと思う。いや、多分実際そうなんだろう。たとえ会社経営している「社長」さんでも、その会社はデザイン会社だったり広告代理店だったり。一般的な会社の社長は、メルセデス・ベンツに行っちゃう感じだけど、こっちはフェラーリ買っちゃうぜ=自分で運転する!という、よりアグレッシブな方向。

ともあれ、具体的な数値はまずは置いておいて、イタフラ車ってどんなヒトに好まれているのだろうか。今回はあくまでもイメージ重視で、ザックリ挙げて行ってみよう。

フェラーリやランボルギーニなどのイタリアンスポーツカー





金額的に「会社」規模の役員や社長クラスに好まれる、というか、選ばれそう。若いうちは苦労してるけど、そんなことはおくびにも出さないで、社長になっても現場に出てきてがんがん仕事しちゃってるタイプ。もちろんクルマは趣味で自分でハンドル握らなきゃ気が済まない。とはいえ、オトナとしての分別をわきまえているので、トバすときは峠じゃなくてサーキット。ポルシェユーザとは、仲悪くないけれども相いれない面がある、と少し思っている。好きなマンガは「サーキットの狼」。若い頃の愛読書は大藪春彦の「汚れた英雄」。

アルファロメオやルノーのスポーティな小型車。あるいはオープンカー


金銭的にそれほど余裕はないけど、欲しいから少々無理してでも買っちゃう、というような自営業や自由業の人たちが多そう。あるいは若い頃にCG誌を読んで憧れていたけど、歳を経て少々余裕が出来たので入手してみた、というような素敵なおじさま。この手のクルマはやんちゃな若者が似あうのはもちろんだが、ちょっと白髪混じりのおじさまや、同じ世代のおしゃれなおばさまが乗っていると断然カッコいい。もちろん色は原色系の赤や黄色。

フィアット500アバルトや、昔のアウトビアンキA112みたいな小さな高性能車





「ルパン三世」のファーストシーズンと第2シーズンを観ていた層で、ちょっとでもクルマに興味があったらこのスジに来るような気がする。ヨーロッパの街が主な舞台だったルパン三世は、その画面のなかで小さなヨーロッパのクルマが元気に走り回る。事実ルパンの愛車は、ターボだかジェットで武装したフィアット500。他にも旧いシトロエンらしきクルマや、ルノーの乗用車っぽいのが出てきたり。そんなのが潜在意識にすり込まれている人たちが選ぶのがこのジャンルかな、と。他の趣味や生活費を削っても手に入れてしまう熱心さもあるような気もするのだが。

シトロエンDS系はオキテ破り


実際DS系のクルマは、いわゆるイタフラ車的なイメージであるにも関わらず、実際に乗ってみるとまるでドイツ車のようなガッシリ感があり、ゆらゆらノンキに街を走るという感じでない、「オキテ破りのイタフラ車」という印象だ。どんな人が乗るのかイメージが最もつかみにくいが、普段は目立たない、あまり注目を浴びないタイプ。だけど文化祭とか体育祭の時に思わぬ活躍をして「あいつ、あんなことが出来たんだスゲエな」と言われるようなのが、クラスに一人ぐらいいたと思うが、そんなタイプ。オレがオレがと目立つのが好きじゃないひとが選ぶのかな、と思う。

ルノー・カングーやプジョー208などの、ごくフツーの実用車


自分サラリーマンですけど、他のヒトみたいにワンボックスカーやエコなハイブリッドじゃなくて、ちょっと違うの乗りたいんです。あ、でも家族は大事にしたいのでそれなりの実用性も必要かな・・・と、考える人たちは、イタフラ系の実用車を選んでいる、と思う。 「個性的」という考えも、自分でカスタマイズしたりする「個性的」ではなく、存在そのものが「他とは違う」というイメージを持つモノを好む派。学校なんかでも「ちょっとアイツ変わってるよね」と言われてたようなタイプのヒトが、ここにやって来るのではないかと思うのだ。

上記、いかがだったろう。あくまでも「イメージ重視」で書いて行ったが、「いやそれは違うだろう!」とか、「自分の描くイメージはそうじゃない」という意見もあるかと思う。もちろんそれは承知の上。これをベースにして、自分ならこう思うな、とか、自分の描くイタフラ車乗りってのはだね・・・というように、酒などを傾けながら、友人と論議するというのが、いいオトナのあり方だろう。いろんな考え方があって、それを認めつつ自分の主張も言う。クルマ好きなら、それで何時間も楽しく過ごせる、そう思うのだ。

[ライター/まつばらあつし]

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