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更新2022.06.14

ジャガーXEの維持費はどのくらい。内訳やジャガーXFとの比較についても紹介

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外車王SOKEN編集部

イギリスのミドルサイズサルーンとして高い人気を誇るジャガーXEですが2019年のマイナーチェンジでは最新鋭の安全装備と最先端のナビゲーションシステムが搭載され、改めて注目をあびています。しかし、故障が多いと言われるイギリス車のため、ユーザーにとってはかかる維持費が最も気になるところです。


ここではジャガーXEの特徴や維持費の内訳について解説します。また、ひとクラス上のジャガーXFとの維持費の比較も紹介しますので、参考にしてください。


ジャガーXEとは


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ジャガーXEは、ジャガーXFの下に位置するミドルクラスのセダンです。一見するとジャガーXFの後継モデルに見られがちですが、全長が約30cm短いなど、見た目のサイズ感が大きく異なります。


ジャガーXEは、2019年8月にマイナーチェンジが実施され、様々な部分に改良が施されました。エクステリアデザインは、新デザインのバンパーやJブレードデザインの最新LEDヘッドライトが採用され、表情が大きく変わりました。さらにインテリアには、10インチのタッチスクリーンの下に5.5インチのタッチスクリーンを配したタッチプロデュオと呼ばれる最先端のナビゲーションシステムが搭載されています。


エンジンのラインナップは、ジャガーの最新のエンジンである「インジニウム」が採用され、2リッター直列4気筒のガソリン及びディーゼルターボエンジンが搭載されています。また、新型エンジンの採用により、高い走行性能と環境性能を両立させています。


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ジャガーXEにかかる維持費の種類


ジャガーXEの維持費の内訳は以下のとおりです。


・ガソリン代
・車検費用
・各種税金
・メンテナンス費
・修理費


ジャガーXEはミドルクラスのセダンのため、特別に維持費が高いわけではありません。それどころかクリーンディーゼル車はエコカー減税対象車のため、元々のメリットである燃費性能に加えて大幅な減税を受けることが可能です。しかし、故障が多いと言われるイギリス車ゆえに、エアコンやオルタネーターのトラブルを想定しておく必要があります。ここでは、ジャガーXEの代表的な維持費を5つの項目に分けて紹介しますので、参考にしてください。


ガソリン代


ジャガーXEのガソリン代は、季節や地域によって異なりますが、ガソリン車が1リッターあたり140~150円程度、ディーゼル車が1リッターあたり110円程度です。また、ジャガーXEのガソリン車は指定燃料がプレミアムガソリン(ハイオク)となるため、レギュラーガソリンを入れることが多い国産車と比べて、1リッターあたり10~15円程度燃料代が高くなります。


一方で、ジャガーが積極的に展開するクリーンディーゼル車は、国産車と比べても燃料代を20円程度も安く抑えることができます。


例えば、通勤などで1ヶ月に1000km走行した場合は、毎月かかる燃料代がガソリン車が約14,000円なのに対して、クリーンディーゼル車は約9,000円です。


車検費用


ジャガーXEの車検費用は、購入するエンジンのタイプによって大きく異なります。理由は、クリーンディーゼル車がエコカー減税対象車のため、3年目の初回継続検査(車検)時の自動車重量税が免税になるためです。ただし、2回目以降の車検に関しては、クリーンディーゼル車の方が構造が複雑などの理由からトラブルが発生する可能性が高く、維持費がかかる傾向があります。


2020年12月現在の法定費用は以下のとおりです。


ガソリン車


・自動車重量税:32,800円
・自賠責保険料(24ヶ月):21,550円
・印紙代:1,200円


クリーンディーゼル車


・自動車重量税:免税(2回目以降は32,800円)
・自賠責保険料(24ヶ月):21,550円
・印紙代:1,200円


ただし、事故の件数などによって、何年かに一度は自賠責保険料(基準料率)の改定が行われるため、法定費用が毎年同じ金額になるとは限りません。


法定点検・整備料金については、自由に料金を設定することができます。そのため、車検を依頼する整備工場によって料金が異なります。具体的には、最低限必要な項目の24ヶ月点検費用・完成検査料・代行手数料を合わせた金額が40,000円~60,000円程度かかります。また、必要に応じてクーラント交換やブレーキフルード交換などの追加整備が行われ、その作業に対する整備工賃・部品代が加算されます。


各種税金


ジャガーXEの新車購入時の各種税金と翌年の自動車税は以下のとおりです。


ガソリン車


・自動車税:36,000円
・自動車重量税:49,200円
・環境性能割:139,600~182,100円
・自賠責保険料:30,170円
合計:254,970~297,470円


クリーンディーゼル車


・自動車税:9,000円(概ね75%減税)
・自動車重量税:免税(100パーセント減税)
・環境性能割:免税(100パーセント減税)
・自賠責保険料:30,170円
合計:39,170円


クリーンディーゼル車は自動車重量税と環境性能割が免税になるなど、大幅な減税を受けることが可能です。


メンテナンス費


ジャガーXEには「ジャガープレミアムケア」と呼ばれるメンテナンスプログラムが3年間無償で付帯されます。メンテナンスプログラムは、以前は指定交換部品の部品代及び工賃が半額負担でしたが、現在は期間内であれば無料で交換することができます。つまり、3年目の初回車検までは大きな修理等がない限り、基本的に燃料代のみで乗ることができます。


具体的には、3年間でジャガー専任のメカニックによる12ヶ月点検が2回と指定交換部品及び一部の消耗部品の交換を規定の回数の範囲で無料で行います。


加えて、同じ期間でメーカーの基本保証も付帯されます。この保証には、重要機関であるエンジン・トランスミッションなども含まれますが、走行距離無制限の無料保証となるため、ユーザーにとって大きな安心材料と言えるでしょう。


修理費


ジャガーXEを購入する上で、4年目や5年目に想定される修理代は最も気になるところではないでしょうか。もちろん、修理代や故障箇所は年式やエンジンのタイプによって異なりますが、大まかなところでは3つに絞ることができます。


代表的な故障箇所は以下のとおりです。


・DPF(微粒子捕集フィルター)交換


クリーンディーゼル車には、ガソリン車にはない燃料噴射ポンプ・DPF(微粒子捕集フィルター)・尿素SCRなどの特殊なシステムが搭載されています。これらの部品の修理代は、20~50万円程度と高額です。中でもDPF(微粒子捕集フィルター)の修理費は高額になりがちです。例えば、エンジンオイルのメンテナンス不良や街乗りでも不具合が起きるため、最も注意を払わなければならない部品のひとつと言えます。


・コンプレッサー交換


エアコンのガスを圧縮するのがこのコンプレッサーの役割ですが、ジャガーXEは経年劣化による焼付きや異音といったトラブルが起きやすいと言われています。特に前期型のクリーンディーゼル車は、コンプレッサーがいつ壊れてもおかしくない状況です。


コンプレッサーや周辺パーツの部品代と工賃を合わせると、約20~30万円の修理代が見込まれます。


・オルタネーター(発電機)交換


オルタネーターもジャガーXEの弱点と言われています。また、整備工場からの問い合わせが多い定番の故障部品です。オルタネーターはバッテリーに電気を供給する発電機ですが、経年劣化による故障がさけられない部品のひとつです。


交換の場合は、安価なリビルト品でも10万円程度の費用がかかりますが、ジャガーXEの場合は消耗部品として考えておいた方がよいでしょう。


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ジャガーXFとジャガーXEの維持費の比較


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ジャガーXFとジャガーXEは似て非なる車です。ボディサイズひとつ取っても国産車のクラウンとマークXくらいの違いがあります。さらにXFにはステーションワゴンであるXFスポーツブレイクが設定されているため、ボディタイプが大きく異なります。


ただし、現在は基本的には同じエンジンが搭載されるなど、維持費の差は徐々になくなってきているようです。


ここでは、維持費をジャガーXFとジャガーXEで比較していますので、参考にしてください。


ガソリン代


現在、ジャガーXFとジャガーXEは同じエンジンラインナップのため、金額で表すほどの燃料代の違いはないと言えるでしょう。しかし、クリーンディーゼル車同士を比較した場合、車両重量が100㎏弱違うため若干の燃費の差が出る可能性があります。


当然のことながら、車格が大きいジャガーXFの方が車両重量が重く、そのためジャガーXEに対して0.2~0.5km/L程度燃費が悪くなる可能性があります。特にストップ・アンド・ゴーが多い街乗りで燃費の差が出ることが想定されます。


車検費用


ジャガーXFとジャガーXEの車検費用の差は、最新モデルを購入する限りほとんど生じることはないでしょう。


しかし、ジャガーXFの方が車格が大きいため、追加整備でタイヤ交換が必要になった場合は費用がかさむことが想定されます。理由は、19インチ同士を比較した場合、ジャガーXEのタイヤサイズが225/40R19なのに対して、ジャガーXFは245/40R19とひと回り太くなるためです。


具体的にタイヤの金額を比較した場合でも、売れ筋のミシュランパイロットスポーツ4sで、1本あたり約4,000円の差が生じてきます。


各種税金


各種税金は、ジャガーXFとジャガーXEは同じエンジンラインナップ及び同じ自動車重量税クラス「1.5t超~2t以下」のため、最新モデルを購入する限りは差が生まれることはありません。しかし、ジャガーXFには2008~2015年まで販売されていた初代モデルが存在しますので、一概に税金が変わらないと言えない部分もあります。


例えば、初代には最高出力510PSを誇る5リッターV型8気筒スーパーチャージャーエンジンが搭載されるなど、大排気量の全く異なるエンジンが搭載されていました。そのため、現行モデルの約1.5~2.5倍の自動車税を納める必要があり、さらに初期の頃の車両に関しては13年超の重課制度の対象になるため、自動車税と自動車重量税が増税されます。


メンテナンス費


ジャガーXFとジャガーXEは共に3年間無料のメンテナンスプログラムが標準装備されますので、最新モデルを購入する限りはメンテナンス費に差が出ることはありません。


メンテナンスプログラムが終了した後もメンテナンス費に差が出る要素はありませんが、クリーンディーゼル車を選択した場合は若干の差が出る可能性があります。


理由は、クリーンディーゼル車には尿素SCRシステムが搭載されるためですが、その尿素SCRシステムではアドブルーと呼ばれる尿素水が常時排出ガスに噴射されます。また、アドブルーは別体のタンクが搭載されており、定期的に補充をしなければなりません。そのため、車格が大きく燃料消費が多いジャガーXFの方がアドブルーの補充のタイミングが早くなることが想定されます。


ただし、おおよそ1000km毎に1リットル程度の消費で、10リットルで2,000円程度で購入できますので、ほとんど気にならない金額差と言えるでしょう。


修理費


ジャガーXFとジャガーXEは、基本的にエンジンをはじめとして共通部品が使われているため、修理費に大きな差が生まれることはありません。ただし、ジャガーXFの初代モデルは全く事情が異なります。


理由としては、各種税金と同様に年数が経過していることと排気量が大きいことが挙げられますが、エンジンからのオイル漏れや電気系統のトラブルを想定しておく必要があります。


また、当時はジャガーに今ほどの技術がなかったため、修理費が高くなる傾向があります。したがって、初代のジャガーXFに関しては購入費用以上に修理費がかかることも珍しくありません。


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ジャガーXEの維持費を安く抑える方法


ジャガーXEの維持費を抑える方法は、大きく2つに分けると「メンテナンス」と「売却のタイミング」です。とくにクリーンディーゼル車は、税金やメンテナンス方法が細かな部分でガソリン車と異なりますので、しっかりと違いを理解しておくことが必要です。


ここでは、年数が経過した車のベストな売却のタイミングとメンテナンス費を安く抑えるためのポイントを紹介しますので、参考にしてください。


小さな故障も早めに修理する


ジャガーXEは、小さな故障を早めに修理することで維持費を抑えることができます。


代表的なものにエアコンの不具合がありますが、効きが悪いと感じたときにすぐに点検に出していれば、漏れ止め剤などで直る可能性があります。しかし、大概はそのまま乗ってしまいエアコンの心臓部と言われるコンプレッサーを壊してしまいます。


また、ジャガーXEをはじめとする輸入車は小さなトラブルを警告灯で知らせてくれます。つまり、ジャガーXEはトラブルが小さなうちに修理することが可能であり、ひいては二次故障を防ぎ維持費を抑えることができるのです。


定期的なメンテナンスを欠かさない


定期的なメンテナンスを欠かさないことも、ジャガーXEの維持費を安く抑える方法です。
とくにクリーンディーゼル車は、DPF(微粒子捕集フィルター)でたまったすすを燃焼する際に噴射した燃料がエンジンオイルに混じるという特性がありますので、エンジンオイル交換の走行距離管理が非常に大切です。


もちろん、ガソリン車のエンジンオイル交換が大雑把でよいということはありませんので、搭載されるエンジンにかかわらず5000~8000kmごとのオイル交換を心がけましょう。


また、エンジンオイル交換も含めて車検と車検の間で受けることが義務付けられている法定12ヶ月点検が、定期的なメンテナンスの基本と言えるでしょう。


13年が経つ前に乗り換える


新車登録から5年以上経過したジャガーXEを所有するユーザーは、13年目を迎える前に車を乗り換えた方が維持費を抑えることができます。 主な理由は13年超などの重課制度があるためです。


もちろん、ジャガーXEの登場は2015年ですので、売却を急ぐ必要はありません。ただし、ディーゼル車の重課制度は11年超ではじまりますので、ガソリン車とは全く状況が異なります。


具体的には、ディーゼル車は2016年2月から販売を開始していますので、初期の頃のディーゼル車を購入したユーザーは、次の車検をとおして1~2年で売却のタイミングを迎えます。


7年目の車検から1~2年で売却のタイミングとなる理由は、重課制度がはじまるまで2~3年の猶予がある車両と、増税が始まる直前の車両では購買意欲が大きく異なり、売却額にも差が生じてくるためです。


ジャガーXEの購入のために外車の売却をするなら外車王


ジャガーXEの維持費を抑えたい方にとって、ジャガー独自の保証プログラムやクリーンディーゼル車は非常に魅力的です。また、Rダイナミックと呼ばれる人気のスポーツグレードを選択したいと考えるユーザーも多いはずです。しかし、Rダイナミックは車両価格も上がるため、今乗っている車の売却先が非常に重要になってきます。


そこでジャガーXEの購入を検討しているユーザーにおすすめしたいのが、輸入車専門買取の外車王に査定を依頼することです。外車王は全国出張買取はもちろんのこと、引渡し後の減額交渉が一切ないため安心して査定を依頼することができます。また、外車王はイギリス車を得意としているため、購入後の気になる維持費についても親身になって相談に乗ってくれます。


是非、希望額での買取が実現した際には、人気グレードのジャガーXEの購入を検討してみてください。


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ジャガーXEの購入は維持費も踏まえて検討しましょう


ここまで、ジャガーXEの維持費について解説してきました。


ジャガーは見た目だけでは分かりにくい部分があり、この記事を読むまではジャガーXFを同じ車種として認識していたユーザーも多いかもしれません。また、ジャガーはここ数年の技術の進歩が目まぐるしく、昔に比べて故障が少なく、なおかつエコカー減税が受けられる環境性能に優れたモデルがラインナップされています。


ジャガーXEの購入は維持費も踏まえて検討しましょう。

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