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更新2021.05.31

外車の車検はなぜ高い?安く済ませる方法はあるのか?

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外車王SOKEN編集部

「外車の車検は高い」というのは本当なのでしょうか。答えは「正解だけど不正解」です。車検費用の内訳や外車の車検費用が高くなってしまう理由を知れば、この答えの意味がわかります。ここでは、外車の車検が高くなってしまう理由や、安く済ませる方法・車検にかかる日数を解説します。




外車の車検が必要な頻度


外車の車検は、何年おきに受ければ良いのかということからおさらいしていきましょう。乗用車であれば、新車の場合は3年、以降2年ごとに受けるというのが基本です。また、登録されているナンバーの区分により、1年に1回車検を受けなければならない車種もあるため、注意しなければなりません。


基本的には2年に1回


外車の車検は乗用車の場合、「軽自動車」「小型自動車」「普通自動車」であれば、基本的に2年に1回の頻度で受けなければなりません。ただし、新車購入の場合は、初回車検が3年後、以降は2年に1回の頻度になります。


かつては、新車登録(初年度登録)から10年が経過した車は、1年に1回車検を受けなければならないことが法律で定められていました。しかし、1995年の道路運送車両法改正により、経過年数に関わらず2年に1回に変更されました。


一定要件を満たす外車は1年に1回


先述したように、車検は基本的に2年に1回受けなければなりません。ただし、登録ナンバーの区分により、車両総重量が8トン以上の貨物自動車やバス・タクシーなどの営業車は、1年に1回の頻度で車検を受ける必要があります。ただし、車両総重量が8トン未満の貨物自動車は、初回車検が2年後、以降は1年の頻度になります。


ナンバー区分で言うと、貨物自動車の「1ナンバー・4ナンバー」、営業車の「緑ナンバー」や「黒ナンバー」が該当します。


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外車の車検の依頼先


外車の車検は依頼先によって、費用が高くなるかどうかが決まります。ここでは、ディーラー・カー用品店・整備工場の3つに絞って特徴を説明するとともに、それぞれのメリットとデメリットも解説します。


ディーラー


ディーラーは、それぞれのメーカーの特徴や車種の特性を熟知した専門性の高い車検整備を実施することができます。また、メーカー直伝の研修を受けた整備士が適切な整備を行うため、信頼性が高いこともポイントです。そのほか、各車種に合ったメーカーの純正パーツに交換することができ、メーカー保証を受けられるメリットがあります。しかし、車検の基本料金や部品代が高いというデメリットがあります。


カー用品店


カー用品店は、車検に必要な最低限の整備により、整備費用を抑えることができます。また、整備を必要最低限にすることで、時間短縮にも繋がります。外車の車検費用と時間を節約したいのであれば、カー用品店がおすすめです。


ただし、外車整備に詳しい整備士がいない場合があり、再修理などで結果的に費用が高くなることもあります。外車は、特殊な工具を使用しなければならない車種や専門知識がなければできない作業もあるため、大がかりな整備が伴う場合、カー用品店での車検は避けた方が良いといえるでしょう。


整備工場


整備工場での車検は、依頼する工場によって整備の質が変わるため、工場を慎重に選ぶ必要があります。また、外車を専門としている整備工場と専門ではない整備工場の2種類に分類されるため、それぞれの特徴を確認しておくことが大切です。


外車を専門としている整備工場は、メーカー・車種を問わず、多くの輸入車を整備してきた経験と実績があるため、一定の信頼があります。ただし、「外車全てを取り扱っている工場」「それぞれの国ごとの外車を取り扱っている工場」「特定のメーカーの外車を取り扱っている工場」などがあるため、自身の車種に合った整備工場を選ぶことが大切です。また、整備の専門性が高いことで費用が高くなる傾向がありますが、ディーラーよりは安く済む場合がほとんどです。


一方、外車を専門としていない整備工場は、外車整備に必要な設備が整っていない場合があります。また、外車の取り扱いに慣れていない整備士に整備を任せるのは、オーナーにとっても不安が残るでしょう。事前に問い合わせをして、外車の整備をした実績があるかどうかを確認することが大切です。


外車の車検にかかる期間



車検は、依頼する場所・交換部品や修理の内容により日数が変わってきます。


ここでは、ディーラーと整備業者の車検にかかる期間を解説します。また、部品の交換や修理が必要な場合についてのおおよその預かり期間についても紹介しますので、参考にしてください。


ディーラーは1~3日


ディーラーでの車検は、おおむね1日~3日で完了します。大きな不具合がない場合には、1日で車検を終えることも可能です。しかし、交換部品が多くなり、大がかりな修理・整備が必要な場合は、数日かかってしまうこともあります。


整備業者は1日程度


整備工場や車検専門業者による外車の車検は、1日で終えることができます。ただし、規模が小さい整備工場や大がかりな修理が伴う場合は、数日かかってしまうこともあります。したがって、車検を最短時間で終えたい場合には、整備業者への事前確認が必要です。


部品の交換や修理が必要な場合は長くなる


ディーラーでの車検・整備業者に依頼する車検の両方に共通していえることは、部品交換の点数が多くなったり、トランスミッションの交換が必要になったりすると、修理に日数がかかってしまうことです。交換する部品の国内在庫がないときには、本国から取り寄せなければなりません。輸入を伴う場合には、1週間以上の日数がかかってしまう場合もあり、部品によっては車検にかかる費用が大幅に高くなります。


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外車の車検期間を短縮する方法


外車の車検は、部品を輸入しなければならない場合でも、車検期間を短くすることが可能です。


ここでは、外車の車検期間を短縮する方法を3つの項目に分けて解説します。


事前に予約しておく


車検は事前予約が必須です。車検満了日の1ヶ月ほど前に予約をすることで、たいていの場合は希望日で入庫することができます。ただし、事前に予約を取ったからといって、預かり期間が短くなるわけではありません。


それよりも、車検見積りをとっておくことを忘れないようにしましょう。車検見積りをとる場合、一度工場に入庫して、どの整備が必要か、どの部品を交換するかなどのチェックをを行いますが、前もって部品等の準備ができるため、車検期間を短くすることができます。


事前予約と事前見積りを併用すれば、取り寄せが必要な部品や車検の金額などを把握することができます。さらに、複数社の車検見積りをとって車検費用の比較をすれば、安く・早く・お得に車検を通すことも可能です。


整備工場に依頼する


車検は整備工場に出したからといって、車検期間が短くなるわけではありませんが、1日車検などを売りにしている整備工場を選ぶことで、車検期間を短くできる場合があります。そのような整備工場では、大きな異常や不具合がなければ、その日中に車検を終わらせることができます。


中古部品に交換する


車検では、分解整備を行うため、交換部品が多く発生します。部品の全てをメーカー純正品にすると、車検費用が高額になってしまいます。部品代を少しでも安く抑えたいのであれば、中古部品に交換するといった手段があるということも覚えておくと良いでしょう。中古部品の場合、国内に流通している車両や、中古パーツを取り扱う業者から部品を調達できるため、海外から取り寄せる場合と比べて大幅に納期を短縮することができます。


外車の車検費用



外車の車検料金は高いことが多いですが、ここでは車検料金が高くなる理由を解説します。車検料金の内訳は大きく分けて「法定費用」と「部品交換・整備費用」の2つに分類されます。


法定費用に属する「自動車重量税」「自賠責保険」「印紙代・証紙代」は、外車でも国産車でも同じです。外車の車検料金が高くなる理由は「部品交換・整備費用」が割高になるためです。では、それぞれの車検費用の内訳を見ていきましょう。


部品交換費用


外車の部品交換費用は、外車の車検費用が高くなるナンバーワンの理由といっても過言ではありません。理由は、消耗部品の交換時期が国産車よりも早いためです。もちろん、部品が割高というのもありますが、主要な外車は国産車と大きく変わることはありません。


具体的な例としては、ブレーキパッドとブレーキローターの交換が挙げられますが、国産車が10万km程度まで交換が不要なのに対して、外車の場合は2~3万キkmの走行で交換が必要になります。つまり、走行距離が多いユーザーの場合は、車検の度に7~10万円程度の費用が余計にかかるということです。


作業工賃


外車の作業工賃は、国産車よりも高くなる傾向があります。車種によっても異なりますが、新しい技術やメカニズムを採用した車種の場合、知識や整備技術が全くない整備士に車検整備を任せるのは誰もが不安になるはずです。


外車には、日本車にない独自の技術やメカニズム・部品交換サイクル・設計思想が取り入れられている場合がほとんどです。外車特有の特徴を整備士が理解するために、メーカーが定期的に整備に関する講習を実施します。また、講習には時間と費用がかかります。外車の作業工賃には、整備士の技術料だけでなく、講習等のコストも含まれるため、結果として車検費用が高くなってしまうのです。


自動車重量税


自動車重量税は、新規登録(ナンバーの取得)や車検のタイミングで自動車の車両重量に対してかかる税金です。自動車重量税の金額は、500kgごとに区分分けされています。


自動車重量税の税率は国産車も外車も同じですが、外車は車両重量が重い車が多く、同じクラスの国産車と比較した場合、ひとクラス上の区分に分類されてしまうことも少なくありません。


【自動車重量税一覧】
・~500kg:8,200円
・~1,000kg:16,400円
・~1,500kg:24,600円
・~2,000kg:32,800円
・~2,500kg:41,000円
・~3,000kg:49,200円
※乗用・自家用2年、継続検査の税額


自賠責保険


自賠責保険の正式名称は、自動車損害賠償責任保険で、強制保険ともいわれます。自賠責保険は、自動車損害賠償保障法によって定められ、自動車および原動機付自転車の所有者に加入が義務づけられている損害保険です。


自賠責保険の金額は、長期で加入する方が割安になります。そのため、自賠責保険の加入期間について、新車購入時には37ヶ月、2回目以降の車検を受ける場合には24ヶ月を選ぶ人がほとんどです。


また、自賠責保険の金額は、金融庁が毎年1月に開催する「自動車損害賠償責任保険審議会」で決議されます。


印紙代・証紙代


印紙代や証紙代は、車検の手数料として扱われる費用です。印紙は「自動車検査登録印紙」、証紙は「自動車審査証紙」といいます。車検(継続検査)では、1,000円~1,800円の印紙代・証紙代を車検の申込み時に支払わなければならないため、事前に用意しておきましょう。


整備工場は、指定工場か認証工場のいずれかの資格を有していますが、支払う印紙代・証紙代が、そろぞれ異なります。指定工場で車検を受ける場合の印紙代は国産車・輸入車に関わらず1,200円です。指定工場は保安基準適合証を交付することができるため、証紙代はかかりません。認証工場は、地方運輸局長による認証を受けた整備工場で車の整備はできますが、車検の検査用設備がないため、運輸支局に車を持ち込んで検査を受けなければなりません。そのため、印紙代の他に証紙代がかかり、車種によって証紙代も異なります。


印紙代・証紙代は以下のとおりです。


指定工場    


・軽自動車:印紙代1,100円
・その他の自動車:印紙代1,200円


認証工場


・軽自動車:印紙代1,400円
・小型自動車(主に5ナンバー車):印紙代400円/証紙代1,300円
・小型自動車以外の自動車(主に3ナンバー車):印紙代400円/証紙代1,400円


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外車の車検費用が高くなる原因


外車の車検費用が高くなる理由をさらに掘り下げていきましょう。ここでは、具体的な実例を挙げて、どの程度外車の車検費用が高いのかを見ていきます。


重量が大きい


先述したように、外車は国産車と比較すると、車両重量が重い傾向にあります。具体例として、メルセデス・ベンツ GLA(2020年式)とトヨタ C-HR(2020年式)を4WDのグレード同士で比較してみましょう。


メルセデス・ベンツ GLAクラス(2020年式)の車両重量は1,710kgで、自動車重量税が32,800円です。一方、トヨタ C-HR(2020年式)の車両重量は1,470kgで自動車重量税が24,600円と、重量の差が240kgもあり、自動車重量税が8,200円も違ってくるのです。


ほんの一例ですが、同じコンパクトクロスオーバーSUVであっても、車両重量に大きな差があり、自動車重量税の区分が異なってしまうのです。


部品の交換や修理の費用が高い


外車の場合、定期的な部品交換やメンテナンスをすることで、良好なコンディションを維持できるように設計されています。国産車と比較をした場合、整備・修理をする頻度や交換部品の数が多くなってしまうため、整備費用がかかる傾向にあります。


また、トランスミッションのトラブルなどで、大がかりな修理を伴う場合には、部品代と作業工賃が高くなる場合があります。しかし、近年の外車は以前ほど部品交換の頻度が高くなく、修理の費用は減少傾向にあります。


外車の車検費用を抑える方法



外車の車検は、法定費用以外の部分で国産車よりもコストがかかります。少しでも外車の車検を安く済ませる方法はないのでしょうか。実は、外車の車検を安く済ませる方法は、いくつかあります。ここでは、外車の車検費用を抑える方法を紹介します。


中古部品に交換する


外車の車検費用が高くなってしまう理由に、部品交換費用が高くなってしまうことをお伝えしました。つまり、部品代を抑えれば、結果として車検費用を安くすることができるということです。


その代表的な例として、中古部品に交換するという方法があります。新品部品よりも安く入手することができる中古部品は、車検費用を安くする近道といえるでしょう。


代表的な例としては、オルタネーターが挙げられますが、新品であれば5~8万円程度するものが、
中古部品であれば2万円以下で入手することができます。


こまめにメンテナンスをしておく


外車は、定期的に部品交換やメンテナンスをすることで、良いコンディションを維持できるように設計されています。よって、こまめに不具合を直したり、ブッシュ類やアッパーマウントなどの消耗品を交換し、メンテナンスをしておくことが、結果的に車検費用を抑えることに繋がります。


また、外車の場合は小さな不具合やトラブルを放置しておくと、重大欠陥に繋がる場合があります。車検のタイミングで発見したときには、大がかりな修理が必要になってしまうこともあるため、小さな不具合や気になるトラブルを見つけたときには、すぐに行きつけの整備工場に相談するようにしましょう。


問題を早期発見することで、最低限の修理費用で直すことができ、車検のときに余計なコストがかからずに済みます。


外車専門工場に依頼する


車検を通すためには、保安基準に適合するように整備を実施したり、部品を交換したりしなければなりません。車検費用を抑えるために、外車専門の工場に車検を依頼するという方法があります。


外車専門工場であれば、メーカー純正の部品だけでなく、OEM部品の調達もすることができ、部品代を安くすることができます。作業工賃に関しても、ディーラーより安い料金で設定されている場合が多く、依頼先によっては国産車並みの費用で車検を受けることができます。


年式が古い場合は乗り換えを検討しよう


年式が古い外車の車検は、交換が必要な部品が多くなります。さらに、部品の入手が難しく、部品代だけでも高額になってしまうことがあります。また、古い外車は車検整備ができる整備士も限られているため、車検の依頼先の選定にも気を使わなければなりません。


したがって、修理が高額になる場合や部品の入手が困難な場合は、売却を検討すると良いでしょう。


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外車の売却なら外車王がおすすめ


外車の売却先でおすすめしたいのが外車王です。年式や車種を問わず、外車全般を扱い、外車の買取経験が豊富です。また、実際に外車王を利用したユーザーの満足度も高いことから、信頼できるといえるでしょう。


また、古い外車や不動車の買取も行っているため、車検が残っていなくても安心です。外車ならではの魅力や長所を最大限に評価できるのは、外車を専門に買取している外車王なのです。


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外車の車検は信頼できる業者に依頼しよう


ここまで、外車の車検費用が高くなってしまう理由や車検費用を安くする方法について解説してきました。


外車の車検費用を安く抑える手段はありますが、国産車と比較すると、車検費用が高くなってしまうのは否めません。車検費用を安くすることだけに重点を置いて車検の依頼先を選んでしまうと、後になって走行中のトラブルなどの大きな不具合に繋がってしまうこともあります。


外車の車検を依頼するときは、外車整備の経験や実績が豊富で、さらに口コミなどの評判が良い、信頼できる整備工場に依頼しましょう。


[ライター/外車王SOKEN編集部]

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

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