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更新2019.07.08

他車では味わえない…。ボクが「ポルシェを感じる」のはこんな瞬間だ

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JUN MASUDA

ポルシェほど有名なスポーツカーは他にないと考えているが、同時にポルシェほど「その真実が知られていない」スポーツカーもないだろう、とボク考えている。

世間では、ポルシェはどういった印象を持たれているだろうか。
事故が多い?よく壊れる?維持費が高い?

様々な「誤解」についてはこれまでにも述べてきたが、今日はボクがどういった瞬間にポルシェを感じるのか、ということについて触れてみたい。

他車では味わえない…。ボクが「ポルシェを感じる」のはこんな瞬間だ

ポルシェがポルシェである要素、それは「透明感」だ



ボクがポルシェを感じる瞬間とは、「透明感」を体感する瞬間だ。

その「透明感」には色々なものがある。

イグニッションキーを捻ってエンジンをスタートさせたときの、混じり気のないサウンド。

エンジンの回転数を上げたときの、抵抗を感じさせない吹け上がり。

指一本分の角度にも正確に反応するステアリング。

言い換えれば、その「透明感」とは「ピュアさ」だと言っていい。

実際には、現代のポルシェは水冷化されているため、空冷時代に比べると補機類も多くなっているし、エンジンブロックには冷却水が通るから、空冷時代のような直接的なサウンドは望めないはずだ。
そして、ステアリングにもパワーアシストが追加されているから、昔のようなダイレクトさも、本来であれば感じられないのではないかと思う。

だがどうだろう。
実際にポルシェを運転してみると、まったく濁りが感じられず、何もかもが透き通っている。

ステアリング操作やアクセルの操作、ブレーキに対し、瞬時に反応するのがポルシェというクルマだ。

思ったより反応が遅れたり鈍いということがないのはもちろんだが、予期したよりも「過剰な」反応や演出もない。
まさに自分が思った通りの反応がそこにある。

しかし、この「透明感」「ピュアさ」は言葉ではなんとも説明し難い。

だから、ここでひとつ端的な例を挙げてみよう。

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ポルシェは転がり抵抗が極端に小さい



他車では味わえない…。ボクが「ポルシェを感じる」のはこんな瞬間だ

ボクがポルシェについて知っておいてほしいことは、「転がり抵抗が極端に小さい」ということだ。

たとえば、走行中にクラッチを切ったり、PDK車であればギアをニュートラルに入れてみるといい。
※走行中、ニュートラルから、再びDレンジに入れるのはトランスミッションに悪いから、停止することを前提に行おう

クラッチを切ったとしても、繋がっているとき、そしてDレンジにギアが入っているときと同じ速度を維持しながら、ポルシェは滑るように、音もなく空走するはずだ。

ほかのクルマだと、同じように走ってみた場合、回転部分の抵抗が大きく、そのために速度が落ちてしまうし、なんとなくザラついた印象がある。

言い換えるならば、このときボクはポルシェに「透明感」を感じている。
そして、ほかのクルマにはこの透明感がない。

パーツや組み立ての精度が高い



この理由としては、パーツ一つ一つの精度が高いことだ。
そして組み立て精度も非常に高いということが挙げられる。

他車では味わえない…。ボクが「ポルシェを感じる」のはこんな瞬間だ

そのほか、そしてトンネルの中や、壁に囲まれたような「音が反響する場所」を走行するときでもそれは感じ取ることができる。

そういった環境で、窓を開けはなち、アクセルを踏んだり、緩めたり、ステアリングを切ったり、そして段差を越えたとしよう。

多くのクルマでは、エンジンの補機類が立てる音や、サスペンションが動いたり、パーツ同士が接触するような、ギシギシというような音、ガチャガチャといった音が聞こえるはずだ。

だが、ポルシェではそういった「雑音」が非常に少ない。
だからエンジン本体のサウンドがしっかり聞こえることになるし、雑音無く加速したり減速したり、そして曲がったり段差を超えることになる。
こういった瞬間もまた、ボクがポルシェに透明感を感じる一瞬だ。

こういった透明感は、とんでもなく高い精度なくしては実現できない。
そして、ポルシェはこの透明感のためにお金をかけているわけだが、これがポルシェが高価になる一つの理由だとボクは考えている。

もちろん、ポルシェはハンドリングや他の部分にもお金をかけていて、こういった積み重ねが「高額車」とも言える価格帯に押し上げているのだろう。そして、多くの人はポルシェの価格だけを見て「高級車だ」と評することになる。

これもポルシェが「誤解」されている部分だとボクは考えている。
ポルシェはポルシェが必要だと思う精度でつくられた結果「高額に」なったのであって、最初から「高額なクルマを作ろうとして」高級装備を追加したために高額になったクルマではないと思う。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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