
週刊中年フライデー
更新2020.08.24
昭和の原付といえばホンダ ロードフォックス!海外ではジャイロSとも呼ばれていた

山本 圭亮

10年先を突っ走っていたホンダがやっちまった未来型スリーホイラー!?
ども!カレントライフのファンの皆様こんにちわ!今週の「週刊 中年フライデー第5号」は マニアックな原付を山本編集長と天然系バイト星野がお送りいたします!
ここは、某県の「週刊 中年フライデー」編集部。復活したでこぼこコンビが編集会議中であります。ちょっと覗いて見ましょう!
山本「星野くん!体重も10キロ痩せて体調もばっちりだよ!」
星野「編集長!正直どこが痩せたかわかりません!」
山本「・・・・(星野君、もうちょっと優しい言葉を・・・)そうか、もうちょっとがんばります。はい。さて今回は異色の原付!ホンダのロードフォックスだ!」
星野「マイケル?バック・トゥ・ザ・フューチャー?」
山本「・・・・・(星野くん それ、マイケル・J・フォックスだよね?)」
・・・編集部の相変わらずの茶番劇はほうっておき、説明しよう!

「このフォルム!さすが、ホンダって感じですよね!」
1984年に発売された「ロードフォックス」。ホンダの三輪シリーズの第5弾として発表されたスリーターは初代「ストリーム」以来の衝撃的なデザインでした。一時、「商用」というイメージが「ジャイロ」の人気でついてしまった三輪界に「ロードフォックス」の登場には「流石!ホンダ!」と言う賞賛の声と「誰が乗るの?」と言う疑問の声が入り乱れるあたりが、「ホンダ」の十八番なのかもしれません。のちの大型スリーターの基本デザインがこの「ロードフォックス」にあったのかも知れません。

「ストリームの成功がジャイロやロードフォックスを生んだのです」
「ロードフォックス」は、当時139,000円と言う価格で販売され、燃費もリッター72キロ、2速オートマチックはスムーズな走りで完成度の高い原付バイクでもありました。色もカラフルで、黄色と赤のスリーターは注目度抜群でした。しかし、「ストリーム」ほどの販売実績は得られず、わずか3年の販売で終了してしまうこととなるのです。が、皮肉なもので、後年この販売台数の少なさが希少価値を生み、オークションなどでは20万近い金額をつける個体も出るほどでした。
国内で一部のファンに熱烈な支持を受けていた「ロードフォックス」ですが、国外では「ジャイロS」と言う名前で売り出されていました。海外での販売台数も多くはなかったので、もちろん逆輸入車もほとんどなく国内ではかなりレア。サイドマーカーやフレームの長さが若干長かったりする以外は、国内仕様とさほど大きな変更点はなかったのです。車などでN360をN600として海外で販売していたホンダが、なぜ「ロードフォックス」はそのままの排気量で販売をしたのかはわからないのですが、125ccや250ccで販売していたら、逆輸入や国内の「ロードフォックス」の人気や販売実績も変わっていたかもしれないと思うのは私だけではないでしょう。
星野「編集長!私はデローリアンが好きです!」
山本「だからそれは、バック・トゥー・ザ・フューチャーですから!」
星野「ロードフォックスでタイムスリップはできるんですか?」
山本「星野君!引っ張るけどまったく関係ないですからね!」
星野「でも、デザインやコンセプトは当時としては未来的なスリーターだったんですね!」
山本「星野君、きみの切り替えの早い適切な感想には脱帽だよ。そこは私が言いたかった(泣)」
と言うことで、オフロード、ファミリーバイク、スリーターとお送りした原付特集でした!次回から改めて毎回テーマを変えてお送りする予定です!「週刊中年フライデー」をお楽しみに!金曜日にまたお会いしましょう~!
[ライター/山本圭亮]