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ドイツニュース

更新2022.06.28

フォード、西バレンシア工場で次世代EVを生産

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外車王SOKEN編集部

米自動車大手のフォードは22日、スペインのバレンシア工場で次世代電気自動車(EV)を生産すると発表した。当該EVは、フォードが最初から独自に開発した初めてのEVモデルとなる。次世代EVの生産に向けては、ドイツのザールルイ工場も候補に挙がっていたが、バレンシア工場に軍配が上がった。フォードはドイツでは、ケルン工場で2023年末から、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のプラットフォーム「MEB」を採用したEVの生産を開始する予定。



フォードはザールルイ工場で2025年までコンパクトカー「フォーカス」の生産を続ける計画で、それまでは労使協定により従業員の雇用が確保されている。ただ、その後については、今後検討すると言及するにとどめており、ザールルイ工場が閉鎖となる可能性も憶測されている。


メディア報道によると、ザールルイ工場では現在、従業員4,600人が勤務している。周辺のサプライヤーパークに拠点を置く部品メーカーの従業員1,300人も含めると、約6,000人が影響を受ける可能性がある。


なお、EVは内燃エンジン車に比べて部品点数が少なくなるため、生産に携わる人員がこれまでより少なくなる。このため、バレンシア工場でも従業員を現在の6,000人から縮小する計画であると報じられている。


■ケルン工場に10億米ドル投資
フォードは2021年2月、ドイツのケルン工場に10億米ドルを投資して生産設備を近代化すると発表した。電動車を開発・生産する「フォード・ケルン・電動化センター(Ford Cologne Electrification Center)」を開設する計画で、2023年末から欧州市場向けにフォード初となる乗用車の電気自動車の量産モデルをケルン工場で生産する。


フォードは2019年に、VWとの包括的な提携の一環として、VWのEVプラットフォーム「MEB」を採用する純粋な電気自動車を2023年から欧州市場に投入する計画を発表していた。フォードは2035年までに欧州における販売車両をすべてゼロエミッション車とする目標を掲げている。2026年から欧州でEVを年60万台販売する計画。


また、2035年までに、すべての欧州拠点で物流や取引先のサプライヤーも含めたカーボン
ニュートラル(気候中立)の達成を目指している。


[画像/Adobe Stock 提供元/FBC Business Consulting GmbH]

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