更新2025.05.26
初めての外車におすすめの車種は?乗る前に知るべきポイントや選び方を解説
外車王SOKEN編集部
憧れの外車を初めて購入する際、つい魅力的なデザインやブランドに目を奪われがちです。しかし、外車は国産車と異なる特性をもつクルマです。好みや直感だけで選ぶと、ご自身の生活環境に合わず後悔する可能性があります。
本記事では、外車デビューの人が知っておくべきポイントや失敗しない選び方を解説します。初めての外車におすすめの車種も紹介するため、購入を考えている人はぜひ参考にしてください。
初めて外車に乗る前に知っておきたいこと
初めて外車に乗るとき、国産車との違いや維持費に戸惑う人は少なくありません。ここでは、外車に乗る前に把握しておきたい2つの重要ポイントを解説します。
国産車との違い
まず、国産車と外車では設計コンセプトが異なります。国産車は日本の道路事情やユーザーニーズを考慮して設計されているため、日常の利便性や燃費性能を重視した車種が普及しています。
一方で外車の特徴は、独自のブランド価値や高い走行性能、デザイン性を追求して制作されている点です。パワフルな加速や軽快なハンドリングなど、乗ることの楽しさにこだわった車種が多く見られます。
また、国の風土や走行環境による違いもあります。たとえば、広大な国土をもち長距離移動が基本の米国では、ボディが大きくパワーのある車種が多く販売されています。一方、速度無制限のアウトバーンがあるドイツでは、ハイスピードでの安定性に優れた車種が目立ちます。国ごとの環境に加えてメーカーやモデルごとの特色があるため、購入前にしっかりと情報収集を行いましょう。
故障のしやすさや維持費
外車は高い走行性能をもつ一方で、日本の狭い道路事情や高温多湿な気候に適応しきれない面があります。特にSUVやセダンは国産車よりもボディが大きめであるため、購入時には必ず試乗して乗り心地を確認することが重要です。
また、年式が古い外車には一定の故障リスクがあります。故障時には高額な修理費用がかかりやすいこと、自動車保険料も高くなりがちな点に要注意です。故障リスクや維持費が気になる人は保証付き車輌やハイブリッドモデルを検討しましょう。
初めての外車選びで失敗しないためのポイント
外車は個性的なクルマが多く、同じボディタイプでも国やメーカーによって特徴が異なります。さまざまな車種からご自身に適したモデルを選ぶために、初めての購入で失敗しないためのポイントを解説します。
購入目的に合った車種・サイズを選ぶ
外車に限らず、クルマ選びでもっとも重要なのは「実際の用途や目的に適しているかどうか」です。
たとえば、毎日の通勤や買い物で使うのであれば、運転しやすいコンパクトカーや低燃費の車種を選ぶとよいでしょう。家族でのお出かけやアウトドアでの使用が多い人は、荷室が広いSUVやミニバン、悪路走破性に優れた4WDモデルが適しています。
また、外車はボディサイズが大きい傾向があり、都市部の狭い道路では扱いにくいと感じる可能性があります。特に車幅が1,800mmを超える車種は、国産車と比べて「大きい」と感じやすいため要注意です。日々の走行環境に適した車種・サイズを選びましょう。
信頼できる販売店・ディーラーを選ぶ
外車は国産車とは構造や設計が異なるため、日常の運転から購入後のメンテナンス、万が一の故障時の対応まで、あらゆる場面で頼れる相談相手がいると安心です。困ったときに相談でき、適切な対応してもらえるよう、信頼できる販売店やディーラーで購入しましょう。
信頼性をはかる目安の1つは、外車の販売実績です。通常、実績がある業者ではスタッフへの教育や車輌の品質管理が行き届いています。サービスやメンテナンス対応の丁寧さにも期待できるでしょう。
保証やアフターサービスの有無を確認する
保証やアフターサービスの有無も重要です。通常、外車には新車購入時に3~5年のメーカー保証がついており、期間内であれば基本的な修理やメンテナンスは無償です。
メーカー保証とは別に、販売店やディーラーが独自の保証やアフターサービスを実施している場合もあります。保証やサービスがあれば不具合や故障時に対処しやすく、車輌をよりよい状態で維持できるでしょう。
外車のタイプ別の特徴
外車はサイズやボディタイプによって、特徴が異なります。
外車のタイプ | 乗車人数・特徴 |
コンパクトカー ※ | ・4~5人乗り・コンパクトサイズの車種全般を指す(ボディタイプによって特徴が異なる) |
SUV | ・5~7人乗り・荷室が広く、走行性能が高い・4WD車が多く、アウトドア向き |
セダン | ・4~5人乗り・安定性・静粛性に優れ、快適な乗り心地・高級車が多く、フォーマルな印象 |
ハッチバック | ・4~5人乗り・荷室と車室が一体化した構造で機能的・手頃な価格帯の車種が多い |
ミニバン | ・6~7人乗り・シートアレンジで室内空間を多様に使える・車室・荷室が広く、ファミリー向き |
※コンパクトカーはボディタイプではなく、サイズによる分類です
ここでは、各タイプにおける外車の傾向を解説します。
コンパクトカー
コンパクトカーは、ボディサイズがコンパクトな4~5人乗りの乗用車です。明確な定義はありませんが、外車ではセダンやハッチバック、クーペ型のコンパクトカーが多く販売されています。
国産車の場合、コンパクトカーには「手頃で実用的」なイメージがあるでしょう。しかし、外車のコンパクトカーには走行性能に優れた4WD車やスポーツモデルなどもあります。選択肢は多いため、ご自身のニーズに適したモデルを見つけやすいでしょう。
SUV
SUVとは、スポーツやレジャーに適した装備をもつ乗用車を指します。多くの車種は4WDで、雪道や凸凹道といった悪路での走行に優れています。地上高が高く良好な視界と、大容量の荷室が特徴です。
SUVは一般的な乗用車よりもタイヤが大きめで、ボディも頑丈です。そのため、豪雨などの水害時にも比較的強いとされています。アウトドア使用はもちろん、豪雪地帯や水害が懸念される地域での走行にも適しています。
セダン
セダンとは、一般的にエンジンルーム・車室・荷室が独立した3ボックス構造の乗用車を指します。4ドアの高級車で採用されていることが多いボディタイプです。
セダンの特徴は、低重心による安定した走行と優れた静粛性です。主に上級グレードとして展開されているセダンは、ラグジュアリーな内装に高い機能性、快適な乗り心地をあわせ持ちます。価格は高いものの、ステータスや乗り心地の快適性を重視する人に適しています。
ハッチバック
ハッチバックとは、エンジンルームと一体化した車室・荷室をもつ2ボックス構造の乗用車を指します。バックドアは跳ね上げ式で、セダンと比べてボディは小さく、軽量であるのが特徴です。コンパクトで運転しやすく、実用的な車種が多いことに加え、近年では低燃費モデルも多く販売されています。
豊富な車種があり価格帯も手頃なため、初めて外車に乗る人に適しています。
ミニバンタイプ
ミニバンは、3列シートを備え、多くの人員を乗せられるボックス型のクルマです。日本ではファミリー層から絶大な人気を誇りますが、海外ではSUV人気のほうが高いため、外車ミニバンの種類や流通量はあまり多くありません。
また、外車の場合、国産ミニバンで通常のスライドドアを採用しないモデルが多いのが特徴です。
「流通が少なく、ドアもスライド式ではない」という特性から、外車ならではのおしゃれで個性的なミニバンを希望する人に適しています。
初めての外車におすすめの車種7選
初めて外車を購入する人におすすめの車種を7つ紹介します。
コンパクトカー
街乗りに適したコンパクトカーのおすすめは下記の2つです。
BMW MINI
BMWのMINIシリーズは、日本で高い人気を誇るコンパクトカーです。一目でMINIとわかるレトロなデザイン、小回りの効くサイズ感が特徴で、初めて外車に乗る人でも運転しやすいでしょう。
MINIのラインアップは幅広く、コンパクトな3ドアからクロスカントリー用のSUV、晴天時の走行が楽しくなるコンバーチブルタイプまでさまざまです。近年はEVにも力を入れており、「The New All-Electric MINI Cooper SE」の一充電走行距離は446kmを誇ります。
アウディ Q2
ドイツの高級車メーカーアウディのQ2は、コンパクトなプレミアムSUVです。
全長約4,200mm・車幅約1,800mmのボディは狭い道路でも運転しやすく、4WDシステムを採用しているグレードであれば雪道など悪路でも快適な走行が可能です。平日は家族の送迎や通勤で使用し、週末はキャンプなどに出かけることが多い人に適しています。
SUV
アウトドアに適したSUVのおすすめは下記の1つです。
BMW X3
X3は、BMWらしいスポーティな走行性能とゆとりある室内空間を両立させたプレミアムSUVです。
M50 xDriveは直列6気筒のターボエンジンにマイルド・ハイブリッドシステムを搭載しており、加速時のパワーを電気で補います。力強い走りと高い燃費性能、ラグジュアリーな室内空間を求める人におすすめです。
セダン
高級感のあるセダンのおすすめは下記の1つです。
メルセデス・ベンツ Cクラス
メルセデス・ベンツのCクラスは、同社のAクラス・Bクラスよりも大きめのミッドサイズカーです。
飽きのこないシンプルなデザインにベンツならではの高級感が光り、型落ちモデルでも洗練された印象を与えます。Cクラスにはセダンのほか、デザイン性の高いクーペや広々としたワゴンタイプもあり、選択肢が豊富です。
ハッチバック
幅広い車種があるハッチバックのおすすめは下記の2つです。
フォルクスワーゲン ゴルフ
フォルクスワーゲンのゴルフは、世界中で愛される名ハッチバックです。実用性・走行性能・燃費性能のバランスに優れ、シンプルを追求したデザインは何年乗っても古さを感じることはありません。
ほどよいサイズ感と安定した走行性能は、運転に不安のある初心者にこそおすすめです。
メルセデス・ベンツ Aクラス
Aクラスは、メルセデス・ベンツのコンパクトカーです。
コンパクトなボディながら4WDが搭載されたAMGモデルもあり、外見の印象とは裏腹に高い走行性能が備わっています。Cクラスよりも小さめのサイズのため、「乗りやすく、比較的手頃な価格の高級車に乗りたい」人におすすめです。
ミニバンタイプ
大人数での移動に適したミニバンのおすすめは下記です。
【中古】BMW 2シリーズ グランツアラー
2シリーズ グランツアラーは、BMWのコンパクト型のミニバンです。狭い道路でも乗り回しやすいボディながら、最大7人の乗車が可能です。
多用途にアレンジできる3列シートにスポーティな走行性能、スタイリッシュな外観が魅力で、機能性とデザイン性を両立しています。2025年現在では新車生産が終了していますが、中古車市場では100万~300万円台と手頃な価格帯で販売されています。スライドドアではない点には注意が必要ですが、おしゃれで個性的なミニバンに乗りたい人におすすめです。
まとめ
外車にはデザイン性や走行性能が高く、走る楽しさを追求した魅力的な車種が多くあります。一方で、国産車よりもサイズが大きく故障リスクがあるなど、いくつかの点に注意が必要です。
本記事で紹介したポイントや国産車との違いをふまえて、ご自身の用途や走行環境にフィットした車種を選ぶようにしてください。