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更新2022.02.05

絵描き屋の独り言 番外編「1枚の絵から振り返る物語」:ZENOS E10

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きもだこよし

1月の半ば、世間は再び蔓延防止の観点から行動が抑えられる状況となりました。


そこで絵描きの下に編集のM氏よりあるお話がやってきました。何か思い出のようなものにまつわるイラストとエピソードのようなものはありませんか?


なるほど、それであればとごそごそと押し入れやPCのハードディスクを漁り1枚のイラストを引っ張り出してみました。



この車一目見て車種を当てられる方はある種のマニアや変態と称される方かと思います。


この車の名前は「ZENOS(ゼノス) E10」ここ10年の間に登場した純英国車です。


■ZENOS(ゼノス)ってなんだ?



ZENOSは英国のコーチビルダーが制作した車両であり、創立のメンバーは元ケーターハムの技術者の集まりが作ったものでした。


カーボンボディを纏ったその車は車重700㎏、搭載したエンジンの出力は200馬力これはフォードフォーカスRSのエンジンをミドに搭載しています。さながら現代のスーパーセブンともいえそうなクルマです。



ZENOSはスポーツカーメーカーでありながら、当時は英国政府も関心を寄せる少々異色ともいえる企業として誕生しました。


どのあたりが異色なのか?それは車体を構成しているカーボンボディが再生カーボンと呼ばれるリサイクルからなされるものだったからです。


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■絵描き屋きもだがZENOSに出会ったきっかけとは?



絵描き屋が初めてZENOSに出会ったのは2016年に開催されたニューイヤーミーティングでした。


このときはほぼ同時期に開催されているオートサロンに・・・ではなく、あえてこのニューイヤーミーティングに持ってきたといわれていたのを覚えています。



当時インポーターであったアートインターナショナルの方に会場でお話を伺い、乗ることのできる体制が整ったら・・・ということで、後日グループMの甲斐氏を紹介していただいきました。


試乗当日、お世辞にも天候が良いとはいえないような空の下、不安を抱えながら箱根の山を登って行ったことは今も覚えています。



しかしこのときは、前述の甲斐氏が「大抵試乗車を持っていくとなぜか晴れるんですよね」と晴れ男ぶりを発揮してくれていたのでした。


この日は同業のライター氏を数名お誘いして臨んだのですが、大変に素晴らしい試乗になったのはいうまでもありません。もちろん後日、さまざまな媒体でご紹介をしていただくことができました。


■1枚の絵に込めたもの



このときの1枚はもちろんZENOSです。普段はこうした新車にまつわる話はあまりしないように心がけるようにしています。


絵描き屋はあくまでも絵を描くのが主たる仕事であり、知っていたとしてもおそらくは言葉が足りないと思えるからです。


それだけに、最低でも表現に1枚絵を入れるのが絵描き屋の仕事と思っています。



このときはどんな1枚を入れればいいのだろう?そう考えながら決めた1枚はいつものスケッチのような1枚ではなく、特別な何かをと考えました。


そこで出してきたのが和紙にすべて筆のみで描くという手法でした。用紙も相応であれば筆、絵具もそのためのものを用意する。そうして描いたものがこの1枚です。


新興の自動車会社、それもきわめて特殊なスポーツカーのメーカーともなれば決して平たんな道のりではなかったと思います。



英国ZENOS CAR’sはAC ZENOSとして2017年より生まれかわりました。


そして現在日本においてもゼノスカーズJPが正規の代理店として業務を行っています。


ピュアスポーツの極みともいえるこの車は1枚のイラストとともに今も絵描きの思い出の中にあります。
 
■ゼノスカーズJP 
https://zenoscars.jp/


■アートインターナショナル 
https://artweb.gr.jp/


■きもだ こよし プロフィール
https://carcle.jp/UserProfile?UserID=4504


[ライター・撮影/きもだ こよし]  


 

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