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ライフスタイル

更新2021.12.31

スーパーカーを手に入れるのも東大に合格するのも、最後は「意地と執念の継続」が決め手なのかもしれない

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松村 透

クルマ好きであれば、友人や知人などから「○○○を買おうと思っているんだけどどう思う?」とアドバイスを求められたことがあるかもしれません。


こういうときにアドバイスをするのは野暮というもの。聞いてくる側の答えはとっくの昔に出ていて「あとは誰かに背中を押してほしい状態」というケースがほとんどです。いっそのこと「この瞬間に押さえておかないと他の誰かに買われちゃうよー」と焦らせた方が親切かもしれません。どっちにしても買う気満々なのですから・・・。



その一方で、なかなか煮え切らない方がいるのも事実です。


■馴染みのセールス氏から聞いた話



某輸入車ディーラーに勤めるセールス氏との雑談の最中


「ご家族がいらっしゃる場合だと家族会議に掛けてから翌日に答えを出します・・・という例もありますが、買う方はほぼ即決ですね。反対に、あれこれ理由をつけて買わない人はいつまで経っても買いません。それが数年単位におよぶ方もいらっしゃいますし・・・」


とのことでした。そのディーラーでは新車のほかに認定中古車も取り扱っていて、それこそ人気モデルやグレードは一瞬で(今どきの表現なら"秒で")売れるそうです。


新車であれば自分で好みのボディカラーやオプションを選ぶことができますが、中古車ともなればそうはいきません。自分の理想のモデル、グレード、ボディカラー、オプションなど・・・すべてをかなえる個体が見つかる確率は低く、条件を積み重ねるほど時間も掛かります。さらに見つかったとしても大幅に予算オーバー・・・といった具合に、どこかに妥協点を見つけないとなかなか先に進むことができません。



セールス氏曰く、なかなか決められない見込み客の特徴のひとつに「妥協できない」ことが挙げられるとのこと。内心では「そんなにこだわるなら新車を買えばいいのに・・・」と思うそうですが、さすがにそれは言えないとか(いったらおしまいです)。


それはさておき、当時新人だったセールス氏はあるとき


「あれこれ理由をつけて買わない人は、いつまで経っても買わないんじゃないかと・・・」と遅まきながら気づいたそうです。確かにそうかもしれません。


他メーカーの複数のセールス氏にも聞いてみましたが、皆さんおおむね同じ見解でした。


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■スーパーカーブーム時代の夢を叶えた元少年(少女)たちは・・・



かつて日本の少年たちを熱狂させた「スーパーカーブーム」。多くの子どもたちが消しゴムやめんこ、ソノシート(懐かしい!)などのグッズを集め、カメラ片手に街中に繰り出したり、スーパーカーショーに見学に行ったものです。


しかし、大人になっても「スーパーカーを買うんだ!」という夢を諦めず、現実にしたのはホンの一握りの人たち。


事実、取材などを通じてスーパーカーオーナーさんに話を伺うと、実際に購入できたのはクラスや学年で自分だけかもしれない・・・というケースも少なくありません。


少年時代は夢に見るほどスーパーカーに憧れていたけれど、大人になるにつれて現実が見えてきたり、興味が薄れたり、結婚して家族を優先したり・・・。


さまざまな要因で年を重ねるごとに「なんとしてもスーパーカー(もしくは憧れのクルマ)を買うぞ!」というモチベーションを維持している人が減っていきます。


しかし、家族がいようと、それなりの家賃や住宅ローンを抱えていようと、なんだかんだで買う人は買っていることも事実です。


かつては「鬼の60回ローン」なんていわれたものですが、いまは「踏み絵の120回&低金利ローン」を標榜する販売店も存在します。あるいは数年おきに買い替える前提で年収を大幅に超えるローンがとおる購入プランに契約。結果、無限ループのローン地獄沼に突入してでもスーパーカーや憧れのクルマを手に入れようとする猛者もいます。


※これは余談ですが、将来、持ち家の購入を考えている方は、長期あるいは多額の自動車ローンを組むのは御法度です。その分、融資額が減りますし、条件次第では住宅ローンの審査にとおらないことも・・・。例として、若くしてアルファードのフルローン&残価設定購入・・・がその典型例です。下手をすると「月々の家賃で家が買える」どころではなくなります。


■東大に入れるかどうかの別れ道は「意地でも合格する!」という強い意志?



筆者の友人のお嬢さんが一浪したすえ、ご本人が目指していた東大に合格&入学したそうです。


友人曰く「東大に合格できるためには、何が何でも合格する!」という、何があっても心が折れず、本人の強い意志がどこまで高いモチベーションで持続できるかが、最後の決め手だと感じたとか。


友人から話を聞けば聞くほど「(あらゆる点において)自分には無理だ・・・」と気づかされました。ドラゴン桜はおおげさとしても、受験する本人の「強い意志を、何年にもわたって、高回転で継続すること」がとても重要だと気づかされました。



もはや意地とか執念の世界です。その途中には挫折があり、あらゆる誘惑があり、フェード&ドロップアウトする(できる)理由や言い訳となる事象が次々と起こるなか、多少のモチベーションの上下動はあるにせよ、諦めない。だからといって叶うかどうかの保証はどこにもない。本当に欲しいクルマを手に入れることとオーバーラップするものを感じたことも事実です。


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■買わない理由を探しているうちは「本命のクルマ」ではないのかもしれない



何かのきっかけで衝動的に欲しくなるクルマがあるはずです。そのときに後先考えずに突っ走れるか、「いや、ちょっと待てよ・・・」と冷静になれるかどうかで欲しい度指数が見極められそうです。


ひとつの例として「60回あるいは120回ローンなど、それなりの長期ローンを組んででも欲しいかどうか?」。文字通りの「踏み絵」として自分の胸に手を当てて潜在意識に問いかけてみてみるのもありです。あるいは、キャッシュでポーンと買えるほどの財を成せるかどうか。


スーパーカーを手に入れるのも、偏差値を問わず東大に合格するのも、最後は「意地と執念の継続」が決め手となるのかもしれません。


[ライター・松村透/画像・AdobeStock]

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