
コラム
更新2019.05.08
クラッシックカー購入の鍵は◯◯?クルマ選びをするときに重視するべきこと
外車王SOKEN編集部
今回は、「クルマ選びをするときに重視するべきこと」をご紹介しようと思います。
あなたの重要度は?

クルマを探すときの条件は大別すると以下のようなものが多いですね。
・価格
・走行距離
・状態
・色
・装備
・無事故
この中で、とくに年数の経過した20年30年以上経過したモデルを手に入れるとき、一番気を付けなくてはいけないのはなんでしょうか。
価格ですか?色ですか?無事故車ですか?
筆者が一番重要と考えるのは「状態」。そのクルマのコンディションです。つまり、どれだけメンテナンスされているかということです。その理由はまたあらためて、ということにして、そのほかの条件を見ていきましょう。
購入にかかる金額
まず価格は、通常はある程度の基準があります。この年式のこのグレードだと大体100万円から200万円というように「相場」というものがあり、これは状態や装備、走行距離によって変動します。通常100万円で売られているクルマを、10万円の予算で探そうとしてもラチがあきません。逆に、100万円が相場のクルマを5000万円で買おうという方もいらっしゃらないでしょう。
ある程度決まった範囲のなかで予算を準備できるかどうかというのが価格面での検討すべきところですね。現金一括で購入するのか、それともローンを利用するのか、頭金やボーナス加算はどうするか。金利が有利なのは販売店のローンなのかそれとも銀行ローンなのか、支払い回数、月々の支払金額はどうするか。下取予定の車があるなら、いくらで下取してもらえるのか、車種によっては専門店での買取金額も確認しておいた方がよいかもしれません。
購入後にかかる金額
購入後も、自動車にはさまざまな税金や保険、駐車場、整備費用などもかかります。無理なく支払いできる金額はいくらくらいなのか、そこから逆算すると予算内で手に入るモデルはどのようなものなのか。欲しいモデルに予算が追い付かなければ、もう少し貯金できるまで待つのか、ローンの借入を増やすのか。考えれば考えるほどいろいろなことを決めなくてなりません。
結局このお金のところがメドが立たないと、せっかく手に入れてもすぐに手放さなくてはならなかったり、ちょっとしたトラブルでも修理に手が回らなくなってしまったり、本来の乗って楽しむという使い方ができなくなってしまうのです。

たとえば、現金での購入なら、すぐに売却などもできますが、ローンでの購入の場合にはそうはいきません。稀に金融流れとか、金融車なんて言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうクルマになってしまう可能性だってあります。
つまり、ローンを完済しないと所有権(主に信販会社やディーラーが所有者となる)を解除することができずに、名義変更ができません。名義変更ができないということは、自動車として通常の売買ルートでは取引ができないことになります。そんな悲しい結末にならないためにも、しっかりと予算や資金の計画を立てておきましょう。
維持費を考えた予算設定の重要性
なんといっても、自動車は住宅に次ぐ高額なものです。予算いっぱいの車両では、維持費が賄えません。駐車場は、お住まいの地域にもよりますが、都心部では5万円以上のところも!任意保険は、車種やプランでも異なりますが、輸入車ですと、毎月5000円~1万円くらいでしょうか。車両保険も含めると車種によってはそれ以上になってきます。毎年徴収される自動車税は、排気量や登録ナンバーによっても異なります。
3ナンバーで最大排気量枠6リッターオーバーの場合は、111000円ですよ!さらには、2年に一度(貨物登録の場合は毎年)、車検というものが待っています。ただ、点検整備をするだけならよいのですが、車重によって課税される重量税3-5万円程度、強制保険の自動車賠償責任保険が25000円強、そのほか24か月点検費用が2-4万円(車種やメーカーで異なります)、油脂類の交換や、交換部品があればそれが上乗せ。車検時に15-20万円、車両の状態によっては、もっと整備費用が掛かることもあるでしょう。電気自動車でなければ、走れば走るだけ燃料代がかかります。車検時以外にも当然メンテナンスも必要です。自分で書いていて嫌になってきました。クルマを持つということは、車両以外にも多額の費用が掛かるのです。

十分に予算が確保できて、なおかつ余裕をもって整備やカスタム費用も確保できるのが一番ですが、なかなかそうは難しいことも多いと思います。長く所有して楽しめるという強い思いがあれば、10年120回ローンを使うのもよい方法です。とくに空冷ポルシェやフェラーリをはじめ、価格が下がりにくいモデルであれば、ローンの残債と手放し時の売却価格の差が早い段階でなくなります。新車や新しいモデルの場合は、年月が経過するに従い車両価値も下がっていくため、なかなかローンの残債と売却金額との差が縮まりません。
ですが、売却時の価格があまり変化しにくい車両の場合は、3年程度の支払いでペイ出来てしまうケースも多々あります。(これが100%ではないので、しっかり余裕をもって返済計画を練っていただく必要はありますので、ご注意ください!)ちょっと長めにローンを組んで月々の返済額を抑えながら、メンテナンス費用や維持費を確保するというやり方ですね。
愛車と長く付き合うために
おクルマを購入されるときは、万一売却する時のことなども踏まえて、販売店の方にも相談してください。リスクはリスクとしてしっかり把握して、それを最小限にするためにどんな方法がよいのか。そんな提案があると安心して購入に踏み切ることができますね。
[ライター/CL編集部 画像/写真AC]