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更新2025.01.17

クルマのローン7年払いは得か損か?月々の支払いと総額で比較!

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外車王SOKEN編集部

マイカーを購入する際、返済期間の選び方に悩む方は多いでしょう。近年、7年(84回)払いのローンを選択する方が増えています。その背景には、クルマの長寿命化や、月々の支払いを抑えたいというニーズの高まりがあります。しかし、7年ローンには注意したいポイントもあります。


この記事では、クルマのローンの7年払いのメリット・デメリットから、向いている人の特徴まで解説します。さらに、実際の返済例や具体的な試算も交えながら、適切な返済プランの選び方を紹介します。


7年(84回)ローンの基礎知識!平均的な金利や近年の人気の理由とは


7年(84回)ローンの基礎知識!平均的な金利や近年の人気の理由とは


近年、クルマローンの返済期間は長期化傾向にあり、特に7年(84回)払いの需要が高まっています。その背景には、クルマの品質向上による長寿命化や、ライフスタイルの変化があります。


7年(84回)ローンの仕組みと金利相場


7年ローンは、クルマの購入価格を84回に分割して返済するプランです。一般的な新車ローンの金利は1~10%程度で、金融機関やディーラーによって異なります。金利は金融機関の審査や経済状況によって変動するため、複数の金融機関で比較検討することをおすすめします。


金利の違いによる影響は大変重要です。たとえば、300万円のクルマを7年ローンで購入する場合、金利の違いにより支払総額が下記のとおりに変わります。


・金利2.5%:月々約3万8,500円(総額約323万4,000円)
・金利3.0%:月々約4万円(総額約336万円)
・金利4.0%:月々約4万2,000円(総額約352万8,000円)


金利の違いで総支払額に約30万円の差が生じる可能性があります。


長期ローンが増加している4つの理由


クルマの耐久性向上や経済的な理由、さらにライフスタイルの変化やローン商品の多様化によって、長期ローンを選択する方が増えています。ここでは、長期ローンを選ぶ方が増加傾向にある理由について詳しく解説します。


クルマの耐久性向上


近年のクルマは、エンジン技術の進化により10万km以上の走行にも耐えられるほか、電子制御システムの発達で、故障の予防および早期発見がしやすい傾向にあります。加えて、定期メンテナンスの精度が上がっていることで、長期使用時の信頼性が向上しており、総合的にクルマとして強化が図られているといえます。そのため、長期ローンを契約しても、安心して乗り続けられるのです。


経済的な理由


若年層の所得が横ばい傾向にあり、月々の支払いを抑制したいニーズが強く、他のローンとの併用を考慮した計画的な返済設計を立てる方が多いために長期ローンが増加傾向にあると考えられます。資産形成との両立を考える方が増えていることも要因の1つといえるでしょう。


ライフスタイルの変化


ライフスタイルおよび価値観の変化も影響を与えています。環境への配慮から、頻繁な買い替えを控える方が増えていると同時に、クルマを「長く大切に使う」価値観の浸透も長期ローン増加の理由といえるでしょう。また、テレワークの普及によりクルマに乗る機会が減少しており、長期にわたって使用しても故障やトラブルが発生しにくいという点も要因の1つだと考えられます。


ローン商品の多様化


ローン商品およびサービス内容の多様化も、長期ローン契約者の増加に影響を与えていると考えられます。残価設定型ローンをはじめとした新しい返済方式が登場したり、ボーナス払いの柔軟な設定ができたり、金利優遇プランが充実したりするなど、ユーザーにとってメリットのある商品やサービスが増えています。


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【返済回数の比較】3年・5年・7年・10年の特徴


返済期間の選択は、家計に大きく影響します。それぞれの特徴を、具体的な数字とともにみていきましょう。


3年・5年払いのポイント


3年・5年払いのローンのポイントについて解説します。300万円を金利3.0%で借り入れしたとして具体的にシミュレーションします。


3年払い


月々の支払額:約8万7,000円(総支払額:約313万2,000円)
総支払額が少なく、早期の完済が可能な点は大きなメリットですが、月々の負担が大きいことに留意しましょう。


5年払い


月々の支払額:約5万4,000円(総支払額:約324万円)
バランスの取れた返済計画が立てやすい一方で、3年払いと比較すると総支払額が増加します。


【3年・5年払い】検討時の注意点


3年・5年払いを選ぶにあたって、気をつけたいポイントを年代別に紹介します。


長期ローンに比べると月々の負担が大きいため、20代では月収に余裕がある場合に選択したほうがよいといえるでしょう。30~40代で持ち家を購入予定の方は、住宅ローンと併用した際の負担額に問題がないかを踏まえて考慮することをおすすめします。50代以上の方は、退職金や貯蓄などを活用して頭金と組み合わせたうえで契約するとよいでしょう。


7年・10年払いのポイント


7年・10年払いのポイントの長期ローンのポイントを、具体的なシミュレーションを用いて解説します。300万円を金利3.0%で借り入れたとしてそれぞれ計算します。


7年払い


月々の支払額:約4万円(総支払額:約336万円)
クルマの平均使用年数である約13年以内で充分に返済可能なため、故障やトラブルに見舞われる可能性が低いでしょう。


10年払い


月々の支払額:約3万円(総支払額:約360万円)
月々の負担は少ないものの、総支払額の増加が大きい点に注意しましょう。


【7年・10年ローン】検討時の注意点


長期にわたるローンを契約する際には、いくつかの注意点があります。


まず、返済期間中に車輌の価値が減少する可能性がある点です。発売から長い年数が経過すると、売却する際に査定額が下がることがあります。


また、結婚や転勤などのライフステージの変化により、クルマが使用に見合わなくなる可能性もあります。たとえば、コンパクトカーを7年ローンで購入したが、完済までの間に子どもができて乗車定員の多いクルマへの乗り換えが必要になるパターンなどです。将来のライフプランも加味して長期ローンを検討するとよいでしょう。


7年(84回)ローンの特徴


7年(84回)ローンの特徴


ここまでいくつかの支払回数のシミュレーションを実施しました。ここでは、7年ローンに焦点をあててその特徴を詳しくみていきましょう。


月々の支払いを3万円台にする方法


7年ローンで月々の支払いを3万円台にする方法について、300万円のクルマを購入したケースを例にあげて解説します。


■ケース1:頭金50万円/金利3.0%/ボーナス払いなし
月々約3万3,000円(総支払額:約277万2,000円)


■ケース2:頭金なし/金利3.0%/ボーナス払いあり(年2回、各15万円)
月々約3万1,000円(総支払額:約336万円)


年収別の返済プランの例


年収別の返済プランについてシミュレーションします。あくまで一例として参考にしてください。


■年収400万円
月々の支払い上限を約8万円とした場合、7年ローンで購入するクルマの価格としては300万円までがよいでしょう。なお、ボーナス払いの目安は年2回各15万円までとします。


■年収600万円
月々の支払い上限を約12万円とした場合、7年ローンで購入するクルマの価格としては450万円までがよいでしょう。なお、ボーナス払いの目安は年2回各25万円までとします。


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7年ローンを成功させる4つのポイント


長期ローンを成功させるためのポイントを、具体的なアドバイスとともに紹介します。


理想的な支払いプランの立て方


基本の返済額が年収の15%以内、ボーナス払い込みで年収の25%以内、その他の固定費との合計で収入の50%以内が理想だといわれています。


たとえば、年収400万円の場合は月々の基本支払い上限は5万円、ボーナス払いの上限は年2回で各15万円、年間総支払額の上限は約90万円です。


買い替え時期の考え方


クルマの価値の減少率を参考に、買い替え時期についても加味して検討するとよいでしょう。


一般的なクルマの価値の減少率は下記のとおりです。


・新車1年目:約20%減
・3年目:約40%減
・5年目:約60%減
・7年目:約70%減


購入価格と上記を照らし合わせ、リセールバリューを考慮して7年ローンが最適かどうか判断することをおすすめします。


また、走行距離5万km前後だと売却時に比較的価値が下がりにくく、車検の直前に売却すると車検分の費用を支払わずに済みます。もしローン途中で手放す場合には、返済残高と査定額のバランスの考慮も大切です。


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ボーナス払いと金利の設定方法


ボーナス払いを効果的に活用し、金利の設定にも注意すると無理なくローンを返済できるでしょう。


ボーナス払いは総額の30%が目安とされており、年2回の支払いで各15万円程度が一般的です。ただし、生活資金とのバランスを考慮して金額をよく検討しましょう。


金利については、銀行ローンとディーラーローンを比較してより低い金利のローンを契約しましょう。加えて、信販会社の金利プランも選択肢にいれてみてください。また、時期によっては各社でキャンペーンを実施している場合があるため、適用条件を確認するとよりお得にローンを組めるはずです。


売却時の注意点と対処法


ローン中に売却する場合には、いくつかの注意点があります。まず、残債を一括返済しないと売却できないため、支払いの残りの金額を確認しましょう。そのうえで買取業者に査定してもらい、損なく手放せるかを検討しましょう。なお、より高く売却するためには、査定の際には複数の業者に依頼して比較するのがおすすめです。


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まとめ


クルマの7年ローンについて解説しました。


7年ローンのポイントをふまえて考えると、安定した収入があり、長期保有を前提としたクルマ選びをする方は7年ローンに向いているといえるでしょう。月々の支払いを抑えて資産形成したい方やクルマの維持管理に自信がある方にもおすすめです。


一方で、7年ローンの契約に注意が必要なのは、収入が不安定だったり頻繁なクルマの乗り換えを検討したりする方です。


しかし、ローンを支払っている最中でもクルマの乗り換えは可能です。もし売却に悩んだ場合には、ぜひ外車王にご相談ください外車王では、豊富な買取実績を持つプロの査定士が、お客様のクルマを適切に評価いたします。ローン完済前の売却についても、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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