ドイツニュース
更新2023.04.04
独BMW、ハンガリー新工場のデジタルツインが稼働
外車王SOKEN編集部
高級車大手の独BMWは3月21日、2年後に予定する次世代主力電気自動車(EV)モデル「ノイエ・クラッセ」の量産開始に先駆け、ハンガリー・デブレツェン新工場のデジタルツインが稼働したと発表した。仮想空間技術を活用して計画段階から製造工程を最適化する同社の戦略に基づくもので、グループの他工場での運用に向けた青写真となる。
BMWはグループ生産網の製造システムを全体として検証し、改善する「デジタル・ファースト・アプローチ」を採用。これに基づき、米半導体大手エヌビディアの仮想世界シミュレーションプラットフォーム「オムニバース・エンタープライズ」の導入を進めている。デジタルツインを用いてリアルタイムでシミュレーションを実施し、工場レイアウトやロボット運用、物流システムを最適化する狙いだ。
デブレツェン工場はBMWが10億ユーロ超を投じて整備しているもので、昨年6月に着工した。2025年に稼働する。年産能力は約15万台を予定している。
[画像/BMW 提供元/FBC Business Consulting GmbH]