ドイツ現地レポ 更新 2016.05.03 公開 2016.05.03

世界で最も有名な自動車会社のひとつ、BMW本社のドイツ現地レポ

世界で最も有名な自動車会社の本社社屋かもしれませんね。ドイツから、BMWの本社のレポートが届きました。

世界で最も有名な自動車会社のひとつ、BMWの本社

Bayerische Motoren Werke AGすなわち「バイエルン・エンジン工場」こそその会社名の由来であるBMW。バイエルン州のミュンヘンにある本社社屋は、エンジンのシリンダーを模した円筒形を4つ組み合わせたような形をしており、フィーア・ツュリンダー(Vier Zylinder)、英語でフォー・シリンダーズ(Four Cylinders)と呼ばれるそうです。会社としてのマークにもその名残が残っていますが、創立は1917年といいますから、間もなく100年を迎える、ドイツを代表する自動車とオートバイのメーカーです。

(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)

世界で最も有名な自動車会社のひとつ、BMWの本社

クルマは世界中の多くメーカーがよりコンパクトなV6エンジンに移行するなか、直列6気筒エンジンと後輪駆動のセダンタイプの乗用車を造り続けるメーカーとして、今や日本では、特に大都市圏で、とてもポピュラーな存在になっていますね。もともとは航空機用のエンジンを作っていました。初めてアルプス越えを果たした旅客機のエンジンもBMW製のエンジンでした。いまでこそ、高速道路も鉄道も、分けなくアルプスを越え、潜り、海側と内陸を行き来することはなんということはないでしょう。航空便でもアルプス越えは難なくこなします。

しかし、もともと「立ちはだかるアルプス」がヨーロッパの文学で根強く影響していました。古くは「登って越える」他すべのなかったアルプス。それは命をかけての大冒険だったことでしょう。それゆえ「アルプスの向こう」は別世界。あこがれもあったでしょうが、化け物の住む場所というような受け止められ方は長いことヨーロッパの風土を支配してきたようです。この「アルプス越え」の航空便はそういう意味で、今でいえば宇宙旅行に出るくらいの衝撃的なことだったのかもしれません。それを可能にしたのもBMW。

そして第一次大戦後はオートバイの製造を開始、そのあと乗用車の製造に本格的に乗り出します。マークを見ると飛行機のエンジンが回転している様子が描かれていますが、その青と白はバイエルン王ヴィッテルスバッハ家の紋章を起源とする現在のバイエルン州の州旗にちなんで配色されています。

イタリアメーカーなどではこの地域色が濃厚なメーカーと言うのはありますが、ドイツ車で、こういう地域と、そこを治めていた貴族が色濃く残るクルマはなかなか少ないですね。そんなエンジンメーカーとしても、バイエルンの企業としても気高い誇りに満ちたメーカーがBMWと言えるかもしれません。この社屋はその誇りの現れなのかもしれませんね。

[ライター/中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]

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