ドイツニュース
更新2022.06.07
BMW、中国で電池リサイクル確立
外車王SOKEN編集部
独高級乗用車大手のBMWは5月25日、中国子会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)が廃電池のリサイクルを確立したと発表した。中国は世界最大の電動車市場で、今後は大量の廃車から使用済み電池が回収される見通し。BMWはこれを有効活用することで、バージン資源の節約、二酸化炭素(CO2)の排出削減、コスト削減を図る意向だ。
廃電池からニッケル、リチウム、コバルトを取り出し、新たな電池に投入。これを自社モデルに搭載する。リサイクル原料を使うとバージン原料に比べCO2排出量を70%減らすことができる。BMWの中国事業統括責任者は「有限資源の不足の加速と原料価格の上昇を踏まえると、リサイクル経済を促進し、再生材料の比率を高め、(バージン)原料への依存を引き下げることは特に重要だ」と述べた。
中国では電動車市場の急速な拡大が2015年から続いている。使用済み車載電池の量は25年までに78万トンに達する見通しだ。
[画像/BMW 提供元/FBC Business Consulting GmbH]