アイキャッチ画像
ドイツ現地レポ

更新2019.11.07

ベルリン最大の屋内カート場「ベルリンカート」を実際に体験!多くの人々で賑わいを見せるレース、さてその結果は?

ライター画像

守屋 健

一気に秋が深まり…というどころか、日中の最高気温が10度に届かず、森の紅葉は瞬く間に落ち切り、秋を通り越して冬に突入してしまったかのようなドイツの首都・ベルリン。12月のクリスマスシーズンに向けて街全体が盛り上がりを見せていく、その隙間の時期に行ってきました。ベルリン最大の屋内カート場!

筆者は個人的にカートの運転が大好きなのですが、ベルリンの屋内カート場は「かなり大きい」という話を聞いていたので、期待に胸を膨らませて行ってきました。今回は、このカート場について、実際に走った経験をもとにレポートしたいと思います!

ノイケルンに位置する大型屋内カート場


ベルリンの南側にあるディープな地域、ノイケルン。何がディープなのかというと、トルコ系や中東系の移民が多く、「ヨーロッパの街とは思えない」と現地のドイツ人が言うほど、異国情緒にあふれるエリアとして知られています。そんなノイケルンの区役所の近くに、その名も「ベルリンカート(Berlin Kart)」があります。



隣にベルリンのビール会社「ベルリナーキントル(Berliner Kindl)」が運営する美術館があるのですが、そこから撮った上からの写真がこちら。もともとは工場か何かだったのでしょうか?そのあたりの情報は確認できませんでしたが、それにしてもかなり大きく広い!





こちらは入口の正面写真。壊れた自転車が無造作に放置され、落書きされた壁に、周囲は工事中…。だいぶ殺伐とした雰囲気で、実際に営業しているか不安になる外観ではありますが、中からはカートのエンジン音が漏れ聞こえてきます。早速入ってみましょう!

外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

11月1日から新型車両が導入されたばかり






受付前に鎮座するピカピカのカート。実は、11月1日から新しいカートの車種が導入されたばかりで、公式ウェブサイトでも盛んに宣伝されていました。こちらの表彰台は耐久レースやイベントなどで使用されるようで、後ろのスポンサー群といい、なかなか本格的な佇まい。







飲み物などを頼めるカウンターで、参加についての受付を済ませます。実は、取材当日は日曜日で、多くのドライバーが集結。かなり長めのレースプランが進行している時間帯でした。価格表のうち、お試し走行に当たる「15分プラン」で走りたかったのですが、2時間後までこのプランは「コースが空きがないのでできない」とのこと。それより長い「25分」「35分」「45分」「55分」「65分」の各プランのうち、「25分プラン」はすぐに参加できるよ!とのことで、15分予選・10分本戦のこの「25分プラン」を申し込みます。

カートは6.5psと11psの2種類から選択できましたが、初めてのコースということで6.5psを選び、ヘルメット内部に被るバラクラバ(目出し帽)代金の2ユーロと合わせて、35ユーロを支払います(現金だけでなく、カード払いも可)。「このカートは2日前に入ってきたばかりなんだ。全くの新品だよ!楽しんで!」と受付の方が笑顔で送り出してくれました。

ちなみに、公式ウェブサイトによると、12歳以上・身長155cm以上なら運転可能(土日のみ16歳以上)です。また、身分証明書(パスポートなど)や運転免許証(ドイツもしくはEU内で有効なもの)の提示が求められる場合があります。

コース全長は752m!






中に入ると、前のグループが本戦中だったようで、まさに真剣勝負の真っ最中。カートを豪快に滑らせながら、抜きつ抜かれつのレースを展開していました。「排気施設完備」と公式ウェブサイトには書かれていましたが、実際は濃厚なガソリンとオイルの匂いが漂う空間に、嫌が応にも気分が盛り上がります。







待機しているカートたちと、コースレイアウト、理想的な走行ラインやフラッグに関する解説。使用しているカートは、フランスの世界的カートメーカー「Sodikart」製の「SR5(6.5ps)」と「RT8(11ps)」の2種類で、この日は新規に導入された「SR5」をメインで使用していました。コースの長さは室内にもかかわらず752m!もあり、1週あたりのラップタイムは1分15秒前後といったところでしょうか。着座ポイントが低いので、体感速度はかなり速く、周回数が増えると体力、気力とともにかなり持っていかれます。

外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

筆者、不甲斐ない結果に終わる


実際に走行したところ、路面がかなり滑りやすく、思いのほか繊細なステアリング操作とブレーキ操作が求められました。コースは直線が短く、ヘアピンが多いかなりテクニカルな仕様。スピンこそしなかったものの、なかなかペースが上げられず、結局コースを覚える前にレースが終了してしまいました。結局、10人中7位という結果に…。







一緒に走ったドライバーたちと、下から数えた方が早い自らの順位結果に、納得のいっていない憮然とした筆者(青いダウンジャケット着用)。かなり悔しい結果に終わったので、ぜひ再トライしたいと思います!というより、平日にコツコツと練習したいですね。

天候に左右されず、かつプリミティブなモータースポーツとして、ベルリンに根付いている大型屋内カート場「ベルリンカート」。外観の殺伐とした雰囲気とは裏腹に、多くの人々で賑わうアットホームな空間に、筆者はすっかり虜になってしまいました。モータースポーツ大国のドイツで、最も身近に、手軽に体験できる「真剣勝負のレース」がここにあります。こうした施設がなくなることなく、いつまでも存続してほしいですね!

Berlin Kart公式ウェブサイト:berlin-kart.de

[ライター・カメラ/守屋健]

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています
輸入車に特化して20年以上のノウハウがあり、輸入車の年間査定申込数20,000件以上と実績も豊富で、多くの輸入車オーナーに選ばれています!最短当日、無料で専門スタッフが出張査定にお伺いします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。