カーゼニ 更新 2017.04.24 公開 2017.04.24

『あ~勘違い運転術』から学んだ、将棋盤的ポジショニング術とは?

ここのところカレントライフにて「オレは今まで事故なんて起こしたことないぜ! ガハハハ!!!」というトーンの原稿を立て続けに発表しているため、「そういうこと自慢してるやつに限って近々事故る」というフラグが盛大に立ってしまい戦々恐々としていたが、おかげさまで相変わらず事故ることも貰い事故を頂戴することもなく、日々を平和に過ごしている不肖伊達である。

無事故の秘訣は、ここでさんざん申し上げている「ウンコ作戦」と「早めに家を出る作戦」が基本になっているとは思うが、それ以外に「将棋盤的ポジショニング術」もけっこう利いているはずだ。

前後左右および斜めの位置に「空いてるマス」を確保する




「将棋盤的ポジショニング術」は、わたしが運転初心者だった時代から無意識に行っていた秘術ではあるが、体系的に意識しはじめたのは2008年、ジャーナリスト・山口宗久さんの著書『あ~勘違い運転術』(講談社)を担当編集者としてお手伝いさせたいただいたときだった。

正確なコーナー名は失念してしまったが、その本のなかで著者の山口さんが(わたしが言うところの)将棋盤的ポジショニング術の概念を見事に示され、そして編集者のわたしに、その概念を説明する図版をイラストレーター氏に発注するよう指示した。その一連の流れのなかで小生は「あぁ、自分がこれまで無意識にやっていた道路上のポジショニング術ってコレだったんだな」と理解したのだった。

山口宗久さんは「将棋盤的ポジショニング術」とは少々異なるネーミングでその概念を解説されていたが、内容は要するに以下のようなものである。

「他の自動車も多数並行して走る道路上では、道路を将棋盤に見立て、それを真上から俯瞰して見るようなイメージを持つ。そして運転中は常に、突発的な何かがあってもサッと逃げ込める“マス目”を前後左右および斜めの位置に必ず確保しておく」

例えばだが片側2車線の道路を走行中、前方にいきなり何らかの大きくて固そうな落下物が現れる。そのまま直進すると「くわっ! 死ぬ! 死なないまでもクルマが壊れる!」となるわけだが、まぁ普通程度の反射神経を持ち合わせていて、かつスピードを無駄に出しすぎてさえいなければ、サッと横車線に逃げればいいだけの話だ。

しかし「将棋盤的ポジショニング術」を会得していないドライバーは得てして他車の真横を平気で走っていたりするので、「くわっ! 死ぬ! でもまぁ横の車線に逃げればいいか……って、真横にクルマいるから避けらないやんけ!」となり、くわっと死ぬわけである。死なないまでも、クルマを壊すのである。

しかし自車の前後左右および斜めにあたるマス目を常に「移動し続けるMY緊急避難帯」として確保し続けている我々会得者は違う。「後ろのマスを利用する=とりあえず急ブレーキをかける」「左右および斜めのマスを利用する=左右どちらかにステアリングを切って回避する」「前方のマスを利用する=この場合は適切ではないが、場合によっては加速することによって危険を回避する」などの選択により、涼しい顔して自在に安全に、その危険を回避できるのである。

他車の「死角」に平気で居続けるうつけドライバーたち




まぁ「将棋盤的ポジショニング術」などと大仰なネーミングでモノを言ってみたものの、賢明なるカレントライフ読者諸兄におかれてはこんなモン、ごく普通に無意識に(もしくは意識的に)日々行っていることだろう。

しかし問題は世の多数派を占めるうつけ系ドライバーである。

まあまあ交通量の多い片側2車線道路で、小生は将棋盤的ポジショニング術にのっとり、側方および斜め側方には必ず他車がいないよう速度を微調整しつつ、最適なポジションを取る。しかしそうこうしているうちに「術」を理解しないうつけドライバーが、無神経にも小生の真横を走る。

運転中にイラつくのは良くないことだが、それでも「チッ、うつけめが……」と軽く舌打ちしつつ、小生は再び微妙に減速または加速するなどして最適安全ポジションを取る。するとうつけは何を思ったのか、またもや真横に来る。「………」と絶句しながら小生は三度めの微調整を行う。

そんなことをしているうちに、うつけの姿がわたしの視界およびミラーに映らなくなる。「……うつけもようやく左折するなりコンビニ入るなりしたか。よかったわい、よかったわい」と胸をなでおろしていると、左ドアミラーの端っこあたりに何かの物体が映っているようないないような、微妙な感慨がある。

「ん?」ということで速度を微調整し、その何かをミラーに映してみると……いたのはやはり例のうつけ。ご丁寧にもわたしのクルマのミラーのちょうどド死角となる位置に自車をポジショニングさせ、数十メートルか数百メートルほど伴走していたのだった。

人間、多少バカなのはノープロブレムだが、バカすぎるのは問題である。

普通に運転していれば、ミラーの画角には限界があり、ドライバーが後方等を目視確認するにしてもやはり限界があることは、誰でも理解できることだ。それゆえマトモな神経をしていれば「斜め前を走ってるクルマの死角に位置することは極力避けよう。どうしても死角に入らなければならないときは、その滞在時間が一瞬で済むように工夫しよう」と思うものだが、うつけの思考回路はどうやら違うようだ。もしくはその回路が脳内に配置されていない模様なのだ。

うつけとは距離を置くのが一番だが、思わぬ弊害も…




ここで「ムキー!!!」と逆上すると今度はわたしが事故る可能性が増大し、「うぜえ!!!」と吠えてアクセル全開でうつけをぶっちぎろうとすると、そういうときに限って赤色灯を回す何らかの車両に補足されるものなので、それもできない。

仕方がないので小生は、急いでいるのにウルトラ減速し(もちろん急ブレーキをかけるのではなく徐々にだが)、うつけをはるか前方へ追いやる。または寄りたくもないコンヴィニエント・ストアーに立ち寄り、お~いお茶などを買うことで、これまたうつけを前方遥か彼方へと追いやる。

コンヴィニエント・ストアーの駐車場でお~いお茶をひと口飲み、「……不本意ではあるが、まぁこれで良し」と独りごち、わたしは本線上へと復帰する。

が、またもや別の、しかし同種の、うつけが現れる。嗚呼、終わりなきコンビニ回避術の連鎖。

……と、そのような理由でわたくしは今回のカレントライフ様取材現場に遅刻したわけであり、決して寝坊をしたとか、家でHなサイトを見ふけっていたからとか、そういった理由で遅刻したわけではないことをご理解いただき、なんとか「連載打ち切り」という御無体な沙汰だけは避けていただきたいと、ここに土下座するものであります。敬具。

[ライター/伊達軍曹]

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