
コラム
更新2018.03.08
旧い車に乗っているワタクシが気になる、タイヤメーカーたち(亜細亜編)
まつばらあつし
さて、ワタクシはシトロエン2CVという、ちょっと旧い車に乗っているのだが、普段走っていれば地面と直接接地しているタイヤは減る一方…。コレは当たり前。決して増えたりなんかしないワケで、車検の時期になると頭を悩ませるのがタイヤのリプレイス。以前「タイヤは命を載せている」というTVCFがあったように、クルマにとってタイヤはいのち。タイヤが無ければ走ることすらできないのがクルマの宿命である。

さて、2CVの純正タイヤは「ミシュランX 125SR 15」あるいは「135SR 15」という、ちょっと特殊なサイズだったりする。15インチなのに125なんて、デカくてホソくてほとんどバイクかネコ車のタイヤか!って感じで、当然ながらフツーのタイヤ屋さんには置いて無い。したがってたいていは専門店にオーダーするか、デッドストックを探してWebで調べたりするわけなのだが、そんなときに聞いたのが「ナンカン」というタイヤメーカー。
「ナンカン」?
なんだそりゃ?って思いますわねナンカン。
調べてみると、この「ナンカン」は台湾のタイヤメーカーで、いまでは珍しい「125-15」というサイズのタイヤを供給しているという。現状ではほぼデッドストック探すしかないミシュランXと違って、結構安定した供給がされているようなので、いまのタイヤが減ってきたら今度ちょっと試してみようかと思っている次第。というわけで、今回は外国メーカーのタイヤのお話。それもミシュランとかピレリといった欧州メーカーではなく、まずは身近なところから「アジア」のタイヤについて、いろいろ眺めてみようと思う。
まず、この「ナンカン」。調べてみると中華民国、すなわち台湾のタイヤメーカーで漢字で書くと「南港輪胎股份有限公司」。1940年にゴム製造会社として設立されたナンカンラバーがその大元。1959年にタイヤメーカーとして新たに創業し、現在に至る、というワケだ。
日本では低価格のタイヤメーカーとして知られており、それなりの人気を誇っている。先にも書いたように「125-15」というようなクラッシックな車向けのタイヤも供給しているようなので、その筋(笑)の方々にはとても重宝がられているタイヤメーカーといえる。
さて、アジア系の輸入タイヤではメジャーな存在なのが「ハンコック」。DTM(ドイツツーリングカー選手権)のオフィシャルタイヤとして、そのロゴマークなどを見たことがある方も多いと思うが、ハンコックはお隣韓国ではナンバーワンのタイヤメーカー。日本国内でも新車に装着している車種もあり、世界でも第7位の規模を持つ大きな会社である。
創業は日本統治下にあった1941年。日本ゴムタイヤ系列として、朝鮮タイヤ工業として創業。その後、横浜ゴムと技術提携をし、1994年にはハンコックタイヤジャパンが設立された。現在では世界185カ国に輸出しているメジャーメーカーといってイイ存在だろう。もちろん日本でもハンコックタイヤは容易に入手できる。性能もスポーツタイヤをはじめおおむね高評価。レースでの実績で知名度はだいぶ上がってきているようだ。
また、今年の初めにイタリアのタイヤメーカー「ピレリ」を9200億円で買収して世界を驚かせた中国化工集団。そのタイヤブランドである「風神タイヤ」は日本での知名度はまだまだではあるが、今回のピレリ買収によって競争力が飛躍的に高まり、中国市場だけでなく世界市場進出は間違いない。品質などはまだまだ未知数ではあるものの、「AEOLUS」ブランドで乗用車用タイヤだけでなくトラックなど働くクルマ系のタイヤを数多く出している会社だ。他にも多様なブランド名で製品を出しており、ちょっと気になる存在だといえるだろう。
調べてみるとアジアのタイヤメーカーというのは実に多い。今回紹介したメジャー系の3社だけでなく、中国や韓国、インドやインドネシアなど、それこそびっくりするぐらいのタイヤメーカーがひしめいている。クルマを使っている以上はタイヤが必要。したがってタイヤメーカーもたくさんあるのは当然の帰結ではあるが、日本では知名度もシェアもまだまだ低いのが現状だ。

さて、自分の2CVのタイヤ選びだが、先にも書いたように正直「選びようがない」と言う事実。だって合うサイズがないんだもん(笑)。あちこち当たってデッドストックのミシュランXを探すか、安いところでナンカンの125-15を手に入れるか。1年後には車検なので、それまでには決めておかなくてはならないだろうな。お、友人情報によると福岡のタイヤ屋さんにはミシュランXの125-15の在庫があるようだ。うむ〜。
・ナンカン ホームページ
http://www.nankang-tyre.com/
・ハンコック ホームページ
http://www.hankooktire.co.jp/
・AEOLUS TYRE ホームページ
http://www.aeolus-tyre.com/En/Main.asp
[ライター/まつばらあつし]

さて、2CVの純正タイヤは「ミシュランX 125SR 15」あるいは「135SR 15」という、ちょっと特殊なサイズだったりする。15インチなのに125なんて、デカくてホソくてほとんどバイクかネコ車のタイヤか!って感じで、当然ながらフツーのタイヤ屋さんには置いて無い。したがってたいていは専門店にオーダーするか、デッドストックを探してWebで調べたりするわけなのだが、そんなときに聞いたのが「ナンカン」というタイヤメーカー。
「ナンカン」?
なんだそりゃ?って思いますわねナンカン。
調べてみると、この「ナンカン」は台湾のタイヤメーカーで、いまでは珍しい「125-15」というサイズのタイヤを供給しているという。現状ではほぼデッドストック探すしかないミシュランXと違って、結構安定した供給がされているようなので、いまのタイヤが減ってきたら今度ちょっと試してみようかと思っている次第。というわけで、今回は外国メーカーのタイヤのお話。それもミシュランとかピレリといった欧州メーカーではなく、まずは身近なところから「アジア」のタイヤについて、いろいろ眺めてみようと思う。
まず、この「ナンカン」。調べてみると中華民国、すなわち台湾のタイヤメーカーで漢字で書くと「南港輪胎股份有限公司」。1940年にゴム製造会社として設立されたナンカンラバーがその大元。1959年にタイヤメーカーとして新たに創業し、現在に至る、というワケだ。
日本では低価格のタイヤメーカーとして知られており、それなりの人気を誇っている。先にも書いたように「125-15」というようなクラッシックな車向けのタイヤも供給しているようなので、その筋(笑)の方々にはとても重宝がられているタイヤメーカーといえる。
さて、アジア系の輸入タイヤではメジャーな存在なのが「ハンコック」。DTM(ドイツツーリングカー選手権)のオフィシャルタイヤとして、そのロゴマークなどを見たことがある方も多いと思うが、ハンコックはお隣韓国ではナンバーワンのタイヤメーカー。日本国内でも新車に装着している車種もあり、世界でも第7位の規模を持つ大きな会社である。
創業は日本統治下にあった1941年。日本ゴムタイヤ系列として、朝鮮タイヤ工業として創業。その後、横浜ゴムと技術提携をし、1994年にはハンコックタイヤジャパンが設立された。現在では世界185カ国に輸出しているメジャーメーカーといってイイ存在だろう。もちろん日本でもハンコックタイヤは容易に入手できる。性能もスポーツタイヤをはじめおおむね高評価。レースでの実績で知名度はだいぶ上がってきているようだ。
また、今年の初めにイタリアのタイヤメーカー「ピレリ」を9200億円で買収して世界を驚かせた中国化工集団。そのタイヤブランドである「風神タイヤ」は日本での知名度はまだまだではあるが、今回のピレリ買収によって競争力が飛躍的に高まり、中国市場だけでなく世界市場進出は間違いない。品質などはまだまだ未知数ではあるものの、「AEOLUS」ブランドで乗用車用タイヤだけでなくトラックなど働くクルマ系のタイヤを数多く出している会社だ。他にも多様なブランド名で製品を出しており、ちょっと気になる存在だといえるだろう。
調べてみるとアジアのタイヤメーカーというのは実に多い。今回紹介したメジャー系の3社だけでなく、中国や韓国、インドやインドネシアなど、それこそびっくりするぐらいのタイヤメーカーがひしめいている。クルマを使っている以上はタイヤが必要。したがってタイヤメーカーもたくさんあるのは当然の帰結ではあるが、日本では知名度もシェアもまだまだ低いのが現状だ。

さて、自分の2CVのタイヤ選びだが、先にも書いたように正直「選びようがない」と言う事実。だって合うサイズがないんだもん(笑)。あちこち当たってデッドストックのミシュランXを探すか、安いところでナンカンの125-15を手に入れるか。1年後には車検なので、それまでには決めておかなくてはならないだろうな。お、友人情報によると福岡のタイヤ屋さんにはミシュランXの125-15の在庫があるようだ。うむ〜。
・ナンカン ホームページ
http://www.nankang-tyre.com/
・ハンコック ホームページ
http://www.hankooktire.co.jp/
・AEOLUS TYRE ホームページ
http://www.aeolus-tyre.com/En/Main.asp
[ライター/まつばらあつし]