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コラム

更新2020.08.20

メルセデス・ベンツ AMG 500SL 6.0(R129)は、ブルーブラックがよく似合う

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松村 透

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車名に冠される「AMG」という響き。響きは同じであっても、一昔前と現代では明らかに何かが違うと感じるのは筆者だけではないはずです。

メルセデス・ベンツ500SL(R129) 全長×全幅×全高:4470×1810×1305(mm)

AMG500SL 6.0 32V 全長×全幅×全高:4550×1815×1300(mm)



前期モデルのAMG500SL 6.0のホイールは17インチ。AMG製の3ピースホイールが目を引きます。また、タイヤサイズを比較すると、ワイドサイズとなっていることは一目瞭然です。ホイールのセンターに当たる部分がボディと同色にペイントされているのは「よりスポーティさを強調するため」だといわれています。

メルセデス・ベンツ500SL:フロント 225/55ZR16、リア 225/55ZR16

AMG500SL 6.0 32V:フロント 235/45ZR17、リア 265/40ZR17



ノーマルの500SLの4973ccから、5966ccまで拡大された排気量、それに伴い、最高出力は330ps/5500rpmから381ps/5600rpmへとパワーアップ。最大トルクも47kg・m/4000rpmから56.1kg・m/4000rpmへと引き上げられています。

また、ノーマルの500SL対して30mm下げられた車高に控えめな印象を受けるかもしれません。しかし、前述のボディと同色のホイールや専用のエアロパーツの恩恵か、全体的に引き締まって見えるから不思議です。フロントバンパーやリアのトランク周辺にさりげなく主張しつつも、スポーティ感を演出するのに一役買っているデザインは実に魅力的です。

インテリアも、決して過剰な演出は行われていません。センターコンソールやドアパネル内など、ノーマルの500SLと比較してウォールナットパネルの面積が増えていたり、シフトノブがウッドになり、メーターに「AMG」の文字が見えるなど、あくまで控えめです。それだけに「AMG仕様」へのカスタムも(金銭面はさておき)容易だったことが伺えます。ただ、灰皿の蓋にプリントされた「AMG」はコンプリートカーの証であり、これだけは真似のできない部位です。

加速性能は0〜100km/h 6.5秒と、現代の感覚からすれば決して俊足とはいえない数値です。しかし、この時代のAMGは、AMGオリジナルのマフラーから発せられる排気音も過剰な演出は抑えられ、あくまでもさりげなく高性能であることをアピールしている印象を持ちます。

AMG500SL 6.0、なかでも前期モデルは往年のメルセデス・ベンツの定番カラーである「ブルーブラック」が似合います。それがやがてシルバーへと変化していき、ホワイト系のモデルも増えました。

個体数が減りつつあることは間違いないAMG500SL 6.0。筆者もなかなか「はじめの一歩」が踏み出せない軟弱者であることは認めます。今度、ライフワークである中古車検索に気になるAMG500SL 6.0の姿を見つけたら、勇気を出して観に行ってみよう。改めてそう感じたのです。

[ライター/江上 透]

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