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オーナーインタビュー

更新2021.06.26

小さいときからエンジン=背後が当たり前!アルピーヌV6Tにすんなり馴染む29才の恐るべし適応力!!

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細谷明日葉

外車王バナー

日本でアルピーヌに乗っている…。


今でこそ現行でA110が絶賛発売中ですが、それ以外でアルピーヌといえば、やはりラリーで一躍有名となった旧A110を連想する方が多いでしょう。


それですら珍しいのに、ほかのアルピーヌにめぐり逢うなんて、普段そのへんを走っていても、そうそうありませんよね。


さて、今回インタビューさせていただいたのは、29才という若さでV6ターボを所有する大澤遼平さん。


クルマに興味を持つようになったのは免許取得後だそうですが、実はご実家のお父さまがA310に乗っており、生まれたときからアルピーヌが“家のクルマ”として当たり前の存在だったのです!!


なのでエンジンはうしろにあるのも“普通”な概念で育ったのだとか…(笑)。


幼少期からのおもしろエピソードもたっぷりご紹介いたしますが、まずはレアなV6ターボをじっくり見せていただきますっ!!



■さっそく現車拝見からいってみましょう!


実は筆者もナマのV6Tを見るのはこれが初めて!!
とあるご縁から、大澤さんがV6Tを所有しているという情報を入手するやいなや、もはや記事のためというよりも、自分の趣味で取材のオファーをしてしまいました(笑)。


ばばんっ!!


▲ミニカーでしか見たことがなかったクルマの、ほ…本物がやってきたーっ!!!


うわもうコレ…感激です。拝むレベルです!


ボディカラーは日本版では“ダークブルーメタリック”。
フランス本国では、虹色ネイビーブルーを意味する“bleu marine irisé”とされているそう。(ブルーマヒーネリーゼ…みたいな発音かな??)


ちなみに車名のV6ターボも、本来ならばグレード名。
世界的にはGTAという名で販売されていたのですが、日本では商標の兼ね合いでGTAとは呼べず、かつターボモデルしか正規輸入されませんでした。
(GTAといっても、グランツーリスム・アルピーヌの略なんですけどね…)


▲ツヤツヤのピッカピカ!ちなみにオールFRPボディです


とりあえず舐めるように全体を見回していくことに…。


▲ヘッドライトだけでもヨダレ垂れそう


▲センターカバーがトルクスで固定されているホイール


▲バックシャンもイイ!!ミニカーだとあのアンテナ、よく折るんですけどね…(笑)


▲フロント以外にエンブレムはなく、ウィンドウ内側からV6 turboのロゴが貼り付けられています


大澤さんのV6Tは、外装はノーマルキープ。
ステアリングと、オーディオだけを変更しています。


というわけで、毎度のことながら図々しい筆者、車内にもお邪魔させていただくことに。



▲こちらが変更されているステアリング


「純正のステアリングはちょっと楕円状で、ヒザにあたるんです。普通ボスって6穴じゃないですか。でも純正は4穴で、momo用にワンオフ作成された変換がメルカリに出ていたので、それをかませています。センターには“なんちゃって”でマークを付けました(笑)」


言われなければわからないほど、純正品のようにナチュラルです!


▲オルガン式ペダルと純正マット



▲シフトノブはど真ん中ではなく運転席寄り。サイドブレーキはドア側に


▲英国仕様(右ハンドル)向けのサイドブレーキスペースと思しきくぼみには、消火器をセット。大澤さんはこの寸法を測り、わざわざジャストフィットする消火器を探したのだとか!


▲ドアインパネ。写真右の大きなスピーカー横に小さな突起があるの、見えますでしょうか?このレバー、サイドミラーを調整するためのものなんですって!ガンディーニさま斬新すぎっ!


▲センターコンソールも小物入れが充実。さすがはGTカーだけあって、後席も高級感あふれています


お次はエンジンルームをオープン!


▲「見よ!」といわんばかりにV6 Turboと表記された心臓部!!


1990年モデルなので、それなりの経年劣化はありますが、こちらもほとんど純正ありきでメンテされている模様。



エンジンルームへのアクセスは、このようにガラスを開けて、さらにフードを持ち上げるのですが…



ちょっとこのフードに着目していただきたいのです!!
微妙にアシンメトリーな凸凹に、丸や四角の穴がぽつぽつ…。



実はこの構造、エンジンルームの冷却のための工夫なのだそう!!


一般的に排熱が苦手とされるRRやMR。
だいたいサイドスリットから走行風を取り込み、エンジンルームに送るようにはなっているのが当たり前ではありますが…


取り込まれた風を、さらに細分化してあげようという構造になっているのが、この独特なフードの特徴!


▲四角い穴はフードを閉じるとココにフィット


▲中にはこんなフラップタイプの仕掛けまで!フラップはこの下の穴から風が取り込まれると持ち上がる仕掛け


同じRRレイアウトのポルシェみたく、大きな電動ファンこそないものの、V6Tならではのおもしろい発想が感じられるポイントです。


▲ここの穴はこっちへ、この穴はそっちから…と、迷路のようにたどってみるだけでワクワク!


最後はフロント部分のラゲッジスペース。


給油口がドーンと鎮座しているため、ちょっとコンパクトになっちゃいます。


▲でもなんかやたらとカッコイイフューエルリッド…!


大澤さんのV6Tは、スペアタイヤを前に収納しているため、ほとんど荷物は乗りませんが、本来スペアタイヤはエンジンルームの左端にセットされていたそうです。


▲もともとスペアタイヤが収まっていた空間


でもラゲッジスペースは、いかにも「ここにタイヤ入りますよ」っていう湾曲がありますし、エンジンルームの密度を考慮してフロントに収納しているオーナーさんが大多数なのだとか。


ちなみにこのフロント下にラジエーターがあるわけですが、今回の取材をお願いした直後、なんと“おもらし”を発症してしまったV6T…。


大澤さんが所有してからはまだ1年少々ではありますが、オドメーターは9万kmを超えています。


“おもらし”をしたラジエーターは純正の樹脂タイプだったそうですが、約30年前の車両と考えると、結構長持ちしたほうなのではないでしょうか!
(どこぞのエ〇ーゼは新車購入時にアルミラジエーターに取り換えるのが定番メニューですしっ)


▲現在はワンオフ作成してもらったラジエーターで快調!


■年齢を抜きにしても珍しいクルマだと思いますが...購入後、周囲の反応は?!


さてさて、現在29才の若き大澤さん。
現在はV6Tのほかにも、いすゞ ピアッツァ(JR120型)もお持ちの2台体制。


免許取得後のファーストカーは、就職してから購入したMR2(SW20型)だったそうで、やはりこれまたエンジンは背後です。


その後の愛車遍歴としては、3年前にピアッツァを増車。そして1年ほど前、MR2と入れ替えてV6Tを納車…という流れ。


▲約1年前まで所有していたMR2。3台体制はキビしいため、なくなく手放すことに…。次のオーナーさんに売却した際は、走り去る瞬間まで見送ったとのことでした…(写真提供:大澤遼平さん)


付き合いが長かったクルマだけあって、今でも交流があるドライブ友達は、MR2乗りさんがメイン。
MR2乗りのお友達は、中高生のときからクルマ好きな子が多かったようですが、話題に出るクルマは国産スポーツがほとんどだったそう。


なので、ある日突然V6Tをお披露目したときは、完全に“ナゾのクルマ”扱いだったとか(笑)。


「『MR2降りちゃうんですか?次何買うんですか?』って言われて、『まぁまた後ろにエンジンあるクルマだから~』くらいにはぐらかして、ポンと出したら『え、なにこれ、どうした?!』みたいな反応が多かったですね(笑)」



ま…まぁ確かに、いきなりV6Tが現れたら、そりゃ誰でもビックリしますよね(笑)。
しかも結構マイナー(失礼)なクルマですし…。


「アルピーヌっていうとA110(現行)が出たから、そっちは連想できるみたいなんですけど…こんな平べったいのあったの?みたいな。でも“ヱヴァン○リヲン”で、実はA310が出てくるんですね。一番最初にミサトさんがシンジ君を迎えに乗り付けるクルマなんですよ。アニメ好きだったりすると、コレでアルピーヌがわかる人もいました。まぁ最初の1話でぶっ壊れちゃうんですけどね(笑)」


逆に当時、大澤さんはエヴァをあまり知らなくて、プラモデル屋さんで見かけた“ミサトさん仕様”のA310のパッケージを見て、「なんでウチ(実家)のクルマがアニメのキャラクターと載ってるの?」と思い、そこから逆にエヴァ第1話の存在を知ることになりました。


▲ハンドリングbyロータスのピアッツァ。この子もV6Tと同じく1990年式。前々からカッコイイなと思っていたところ、お台場のイベント“旧車天国”で実車を見たのをきっかけに、いっきに購入モードへ突入!(写真提供:大澤遼平さん)


ちなみに大澤さんは自動車関係の会社にお勤めですが、思いのほか同世代の社員さんは、V6Tやピアッツァにはあまりピンと来ない様子。


「通勤は徒歩なので、マイカーに乗っていくことはありません。でも、PCのデスクトップをピアッツァの写真にしてるんですが、40~50代の上司や先輩たちからは『あれっ?』みたいな感じで食いついてくれますね!なのでその世代の方々とは、結構盛り上がります」


いすゞも今や乗用車はありませんし、アルピーヌだって一般的に見ればマイノリティ。
ドンピシャな世代にグッと刺さるか、とことん謎扱いか…。反応が真っ二つに分かれるのがおもしろいですね(笑)。


でも、大澤さんのセレクトに一番アッパレ状態だったのが、次項でご紹介するA310乗りのお父さまだったようです!!


■どうしてこうなった?!原因はズバリ、A310乗りのお父さま(しかも結構ナイスキャラ)


冒頭でも触れましたが、ご実家のお父さまは、大澤さんが生まれる前からA310に乗っていました。


▲幼少期の大澤少年。人生初のフレンチブルーミーティングは、なんとお母さまの胎内にて参加デビュー!(写真提供:大澤 遼平さん)


並行輸入で国内でも車検取得例がなかったため、当時はまだナンバーはナシ。
家業で所有されていた運送用トラックに積載し、イベント会場などの私有地でしか乗れなかったそうですが、のちに資料が集まったことで無事車検がおりたそう。


このお父さま、初期のフレンチブルーミーティングなどにも足を運び、かつ自力でA310を輸入しちゃうくらいのこだわりっぷりなのですが…愛車との付き合い方はとってもラフ!!


なんとびっくり!
赤かったボディを、自宅ガレージで缶スプレーで塗っちゃったんだとか?!
パパさんツワモノ…勇気ありすぎる(笑)。


クルマ好きのお父さんというと、休日はしょっちゅう洗車して、小傷や雨染みにも奮闘するイメージですが…?


▲ボディカラーを青にチェンジ!(写真提供:大澤 遼平さん)


「現在もボディは青ですが、最近になってようやく板金屋さんでちゃんと塗装してもらいました(笑)。でも、普段の洗車も雨のあとにサっとふくくらいで、家でワックスかけたりとかは一切しないですね。大学では自動車部に所属していたみたいで、A310の前にはダルマセリカとかTE37レビンをドンガラにして乗っていたらしいんですけど、そのころからそういう気質だったっぽいです(笑)」


なんだかちょっとラテンなノリですね(笑)!


“走る・止まる・曲がる”に関してはちゃんとメンテ。でも外装はそんなに神経質にならない…どころかむしろラフ。希少車だろうが気にせずラフ!


そんな気質は、現在しっかり大澤さんにも受け継がれ、ご自身より年上のクルマでも臆せず乗れちゃう“適応力”が身についたのですね。



ですが、“英才教育”の効果の表れは、意外にものんびり開花だった模様。


「免許は大学入ってすぐ取得しましたが、当時は通学のために原付や中型バイクに乗っていたんです。でもクルマは高いし、買おうという発想にはまだ至りませんでしたね…」


大澤さんにはお姉さまが2人いらっしゃいますが、女子2人は思春期になってからはカーイベントに同行することもなく、そのまま“クルマに興味がない路線”へ…。
なのでお父さまも、「息子もそんなものなのかな~」くらいにしか思っていなかったのだとか。


「でも最初に買ったクルマがMR2で、『おおやっぱコイツアリだな!』って思ったらしくて(笑)。で、次にピアッツァ買ったか!アルピーヌも買ったか!!みたいな(笑)」


やや遅咲きではあったものの、やはり“英才教育”の甲斐があってか、だんだんと大澤さん自身「なんとなくクルマ好きだな」という意識が芽生え…。
ゆえに就職活動も、おのずと自動車業界を狙うようになっていきました。


お父さま~!息子さん、ご立派なクルマ好きになられてよかったですね!!
あ、ちなみにA310、狙われているようですよ?(笑)



▲乗らない日はガレージ内で飼い猫たちの住処になっているA310(笑)。お父さま、本当ナイスキャラすぎだニャン!!(写真提供:大澤 遼平さん)


■ついにアルピーヌ乗り2世ライフ!実際にオーナーになってみていかがですか?


現行A110がデビューした際、「親子で新旧アルピーヌに乗りたいな」と考えたこともあったという大澤さん。


さまざまなリサーチや予算により、最終的にV6Tに行きつくこととなりましたが、年式はもちろん、主治医が見つかりにくそうなアルピーヌ。
尻込みしてしまうことはなかったのでしょうか?


「小さいころから当たり前だったので、クラシックカーやアルピーヌに対する敷居の高さなどは全く感じていませんでした。むしろ、オヤジとの仲がこれまで以上に深まったことが、一番よかったなと思っています」


▲念願の2ショット!!(写真提供:大澤 遼平さん)


購入前、一応相談こそしてみたものの、「買わずに後悔するより、買って後悔しろ」の一言が最後の一押しになったそう。
大澤さんのお父さまから言われると、説得力ありまくりですね(笑)!


幼少期から、お父さまとA310の関係に見慣れていることもあり、お若いながらも“為せば成る精神”が自然と身についたのでしょう。


失礼ながらも、これまで苦労された点はなかったのかをお伺いしてみることに。


「所有してまだ1年ほどなので特に感じていないです。苦労というほどではないですが、これまでに経験した大きなトラブルは2つだけです。まず納車直後、クラッチが切れなくなる不具合が発生しましたが、それはショップの保証で修理してもらえました。2回目はこの取材の少し前、ラジエーターが破損してまったことです。他にも細かい不具合はありますが、イチイチ気にしてたら乗ってられないですね!(笑)」


さすが大澤家ご長男っ!(笑)。
お若いのに達観されていらっしゃる!お父さま譲りでラフな気質の大澤さん、でもトラブル対応の迅速さも、しっかり受け継がれている様子。


▲もしものために、お水を入れたペットボトルを常備


「他は、リアタイヤのサイズが調達できないことですかね…。昔はピレリやミシュランが供給していたみたいなんですが。純正は255/45の15インチなのですが、仕方がないので今は225を履かせています。255/45-15なんて、もうほぼV6T用みたいなものですからね…。でも、なんとヨコハマのクラシックカー向けラインから、ドンピシャのサイズが夏に発売されるらしいんです!なので次はそれにしようと思ってるんですよ!」


それは朗報ですね!
せっかくほぼノーマル状態をキープされているV6Tですし、本来のサイズのタイヤが装着できれば、より素の味でドライビングを楽しめるようになりそうっ!


▲コレクションされているカタログや書籍類


さて、修理やタイヤ調達はオーナーさんとクルマ間だけでの問題ですが…。
V6Tオーナーとして、他者とのコミュニケーション上、ちょっぴり困っていることが。


「車名です(笑)。『これってなんてクルマ?』って聞かれて『アルピーヌのV6ターボです』って答えるとほぼ必ず『いやだから車名は?』ってなるんです…。『いやV6Tです』って、ただエンジンのスペック言ってるだけじゃんみたいな!(笑)。A310があって、このあとA610があるのに、これだけV6Tなんで…」


筆者爆笑!!!
確かに知らない人からすれば、気筒数と過給機の有無にしか聞こえないかもっ(笑)。
商標の件から日本ではV6Tとなってしまった、“グランツーリスム・アルピーヌ”ことGTA。
なんか…もうちょっとアルピーヌっぽい名前で売り出せなかったのでしょうか…?


でも、今となってはいいネタかもしれませんね(笑)。


■今は2台しか持てなくても...もし増車しちゃうなら?!


維持の都合で、やむなくMR2を手放すことになってしまった大澤さん。
けれど気になるクルマはまだまだたくさんあるようです!


そんなわけで、ベスト3+アガリの1台でほしいクルマを聞いてみたところ…


3位 →ポルシェ 928(初期型)
2位 →ロータス エラン(M100系)
1位 →アルピーヌ A110(現行型)


という回答に。


ピアッツァ繋がりでいすゞの技術が組み込まれたM100エランと、現行A110が出てくるのはなんとなくわかるのですが…。
928っていうと、大澤さんのお話に出てきたクルマの中では、ずば抜けて排気量が大きいですよね??



「928は単純に見た目が好きなんです。911も好きなんですけど、FRのポルシェもいいなって。あと、大排気量なクルマにもちょっと乗ってみたいっていうのはありますね」


なるほど!ではではエランは?
2代目(M100)は、大澤さんチョイスでは唯一の前輪駆動!


「これは、いすゞのツインカムエンジンとミッションを味わってみたいからです!あともしオープンカーなら…って考えてみたら、エランがいいなと思いました。ちなみに、M100エランのテールランプはV6Tの流用で、それも気になる理由のひとつです。『ウソだろっ?!』て思って写真見たら『まんまそうじゃん!』って(笑)」



▲本当だった!!(M100エラン写真提供:H.N 群馬の隠居ジジイ さん)


あはは(笑)。英国車って、結構よそのパーツを流用していることが多いですけど、まさかV6Tのランプが採用されていたとは、運命感じちゃいますね!
そしてV6T購入時に、お父さまと新旧アルピーヌに乗りたいと考えていた現行A110が1位にランクイン。


えーと、基本的にはスポーツカーで、でもレイアウトは3台ともバラバラで、排気量は928だけがダントツ…?


しかし愛車遍歴も含め、各個体をじっくり見比べてみると、大澤さんの琴線にふれる“なにか”がわかっちゃいました!!


“カクカクと丸っぽさの中間的なシルエットで、低いボンネットからスラリと寝そべったフロントガラス。そしてリアウィンドウも大きく斜めで、お尻はストン”


特にサイドからの姿に共通点が見受けられる…?って、こんな分析をしてみたんですけどいかがでしょう?


「意識したことはなかったですけど、そんな感じかもしれません(笑)。共通しているのはファストバックというか、そんな感じで、かつ人とかぶりたくないってなるんですよね」


お父さまとのエピソードを語っていただいた途中「オヤジはちょっとひねくれているのかもしれません(笑)」と漏らしていた大澤さん。
そこもしっかり遺伝されているようですよっ(笑)。いい意味で!


そしてそして、お待ちかねの“アガリ”の1台は…??


▲ヒントはこの画像の中に…


なんと、デロリアン DMC-12が選ばれました!!


「映画“バック・トゥ・ザ・フューチャー”では、このメーターが88mphになるとタイムトラベルするんですよ。なのでそれを真似してつけています。え?『再現してくれ』はちょっと…。140km/hくらいになっちゃいますから(笑)。デロリアン乗りさんとも交流があり、イベントなどでズラっと並んだ光景を見る機会も多くって、憧れの1台です!でも、買う買わないより、あくまで“憧れの存在”であり続けてほしいような感じですかね」



幼少期からA310がごく当たり前の存在で、しかも将来は受け継ぐ可能性大。
そんな稀有な環境で育った大澤さんにも、デロリアンに対しては特別で複雑な感情をいだいているようでした。


高嶺の花のごとく、手を伸ばしても簡単には届かないからこそ、夢を持ち続けられる…。


この気持ちがある限り、大澤さんはいつまでも“少年の心”を持ちづづけていられるのではないでしょうか!


ますます将来が楽しみに思えてなりません。


■取材後記 ~やっぱり原体験に勝るものはない!~



取材を終え、この原稿をここまで書き進めた段階で、ふと、Ctrl+Fで本文中の“(笑)”の数を数えてみました。
その数実に30超!!(以下まだ増える予定…)


もともと筆者は“(笑)”を多用しがちな方ですが、今回の大澤さんとのインタビューは、本当に“声に出しての笑い”が絶えない取材だったのです。


このエピソードが、もう少し年齢層の高いオーナーさんであれば、そこまで笑い転げることもなかったでしょう。
けれど29才でありながら、ここまで平然とご自身よりも年上のクルマと付き合える器量といったら(笑)!


この肝の据わりっぷり、間違いなくお父さまの影響ですね。


生まれたときからエンジンが背中にあるのが当たり前な生活で、しかもA310が特殊なクルマだとすら思ったこともなかったというのですから…(笑)。
もうコレ、凡人の筆者からすれば笑っちゃうしかありません!!


と、同時に羨ましくもあり、私も将来、自分の愛車たちがネオクラシックになったとき、大澤さんのように接していけたらいいなと感じたのでした。



最後に、愛車と今後どのように接していきたいかを尋ねてみることに。


「ありがちな答えになってしまいますが、人生に欠かせない“相方”のような存在です。これから先も大切にして長く付き合っていきたいです」


大澤さん、おもしろおかしく、そして素敵なひとときをありがとうございました!


これからもオオザワイズムを貫いて、次回はぜひA310も連れてきてくださいねっ。
(コロナ禍が終息したら、親子対談もぜひ!)


■オーナーズプロフィール


お名前:大澤 遼平さん
年齢:29才
職業:会社員(自動車関係)
愛車:アルピーヌ V6ターボ(1990年式)、いすゞ ピアッツァ(1990年式)





[ライター・カメラ/細谷 明日葉]