
ドイツピックス
更新2017.04.11
ADAC(全ドイツ自動車連盟)、過去最多会員数にも関わらず30億円の大赤字に

NAO
2017年2月末時点で1970万人を突破し、過去最多の会員数を記録した全ドイツ自動車連盟(以下、ADAC)。去年比で45,600人増、過去114年間で信じられないレベルの急増となったにも関わらず、2016年度は2600万ユーロ(約30億円)の大赤字を記録しました。

2016年、ADACは総額12億ユーロの会員費を徴収していました。しかしこの会員費用は、パンクなどの救助費まではカバーしきれていないと言います。現在、救助費は支出の約半分(48%)を占めています。
会費以外での資金調達が難航しているようで、同連盟会長アウグスト・マルクル氏は「ADACは、将来的にトップを占めるためには、さらに経済的かつ効率的にならなければならない」とコメントしています。
マルクル氏は、今後ADACを純粋な自動車連盟から、モビリティサービス事業者へ再構築させたいと語っています。現在はミュンヘン工科大学をはじめとする、様々な研究機関や企業と新たな事業およびEVステーション関連のサービスを中心に開発中のようです。
ADACは2014年に、自動車メーカーがマーケティングツールとして利用する「自動車賞」の投票数の水増しや、順位操作などで信頼性を失墜させるなどのスキャンダルが噴出していました。それだけに、会員数急増は信頼回復の兆しとして喜ばしいニュースとなっていた矢先でもあります。新たな経営改革が赤字回復含め成功となるか、気になるところです。
出典・参考元:http://www.automobilwoche.de

2016年、ADACは総額12億ユーロの会員費を徴収していました。しかしこの会員費用は、パンクなどの救助費まではカバーしきれていないと言います。現在、救助費は支出の約半分(48%)を占めています。
会費以外での資金調達が難航しているようで、同連盟会長アウグスト・マルクル氏は「ADACは、将来的にトップを占めるためには、さらに経済的かつ効率的にならなければならない」とコメントしています。
マルクル氏は、今後ADACを純粋な自動車連盟から、モビリティサービス事業者へ再構築させたいと語っています。現在はミュンヘン工科大学をはじめとする、様々な研究機関や企業と新たな事業およびEVステーション関連のサービスを中心に開発中のようです。
ADACは2014年に、自動車メーカーがマーケティングツールとして利用する「自動車賞」の投票数の水増しや、順位操作などで信頼性を失墜させるなどのスキャンダルが噴出していました。それだけに、会員数急増は信頼回復の兆しとして喜ばしいニュースとなっていた矢先でもあります。新たな経営改革が赤字回復含め成功となるか、気になるところです。
出典・参考元:http://www.automobilwoche.de