中古車の豆知識 更新 2020.07.28 公開 2020.04.29

メルセデス・ベンツ Vクラスから学ぶミニバンの本当の安全性能とは?

国内ではコンパクトカーから高級車までミニバンが席巻するようになってから、早いもので10年以上の月日が流れました。しかし、メルセデス・ベンツは全く異なるコンセプトのミニバンを提案しています。ここでは、2015年に3代目となったVクラス(W447)について、国産ミニバンとの違いを交えながらご紹介させていただきます。

デザインよりも安全性能を重視した質実剛健なクルマ造り




メルセデス・ベンツが目指したのは、約80年におよぶメルセデスの研究開発の歴史が生んだ、世界最高峰の安全性能を誇るミニバンです。国産ミニバンような派手さはないものの乗車した全員をA地点からB地点まで安全に運ぶことを最大の目的として造られています。したがって、700万円以上の超高級ミニバンにもかかわらずスタイリッシュなエアロパーツも装着されなければ、後席モニターの設定すらありません。しかし、7人の全員の家族や友人を安全にしかも7人分の荷物も積んで移動することに関しては、メルセデス・ベンツVクラスに敵うクルマは世界に1台も存在しないでしょう。これこそが、メルセデス・ベンツが考える「質実剛健」であり、子どもの機嫌やコストを重視する国産ミニバンとの一番の違いなのです。

まるで観光バスのようなセカンド・サードシート




メルセデス・ベンツVクラスの後席はひと言でいうと観光バスです。もちろん、メルセデス・ベンツですから、超豪華な観光バスという意味です。もう少し具体的に説明させていただくと、観光バスのようにひと席ごとにキッチリ区切られています。したがって、自由な空間が魅力の国産のミニバンに比べて、少し縛られた感があるのは否めません。しかし、これは全て安全性のためなのです。

そして、後席は新幹線の指定席のように座る位置が決まっていて、シートベルトもきっちり締めるというのがドイツ人(メルセデス・ベンツ)の考え方です。さらにシートの造りが全く違います。メルセデス・ベンツVクラスのシートは基本的に全席同じサイズで造られていて、国産ミニバンのサードシートに比べて4倍くらいの重さです。もちろん、このような造りを行う理由は後方からの衝突を想定しているためですが、サードシートがペラペラの国産ミニバンとは180度考え方が違います。もちろんメルセデス・ベンツVクラスは、740万円からの超高級車となりますが、安全性まで考えたミニバンは本来ファミリーカーとしては成り立たないのかもしれません。

ミニバンのあまり知られていない危険な部分




日本のファミリーカーの定番と言えるミニバンですが、皆さんは隠れた危険が潜んでいることをご存知でしょうか?ミニバンの魅力と言えば広いセカンド&サードシートです。足元が広々としていてお子さんがいらっしゃるファミリー層にとってはセダンを選ぶ理由がないことは頷けます。しかし、この広々と足元が落とし穴になります。理由は、万が一の事故の際にこの空間のおかげで勢いが付いてしまい運転手を押しつぶしてしまうからです。

もちろん、後席もシートベルトをすれば問題ないわけですが、国産のミニバンはメルセデス・ベンツVクラスのようにシートがひと席ごとに区切られておらず、シートベルトの場所も非常にわかりづらいと感じるクルマがほとんどです。したがって、縛られていない感じはよいのですが、積極的にシートベルトをする気にはなれません。その証拠に後部座席でのシートベルト着用は2008年に義務化されたにもかかわらず、一般道路における後席のシートベルト着用率は36%程度と言われています。

それ以外にも国産ミニバンは先述の通りセカンドシートがペラペラなため、後ろから追突された際に非常に危険です。それでも、メルセデス・ベンツVクラスレベルの荷室が確保されていれば少しは安心感がありますが、実際は後部座席の後ろにはすぐバックドアがあります。それでも、初代ステップワゴンからはじまるボンネット下にエンジンを搭載する乗用車に近い造りはミニバンの安全性を格段に高めておりますので、後部座席やその室内空間の造りが今後の課題と言えるのではないでしょうか。

選べる3つのボディサイズ


日本国内では2015年10月に発売された3代目メルセデス・ベンツVクラス(W447)には、選べる3つのボディサイズがあります。先ず標準車のボディーサイズは、4905mm×1930mm×1880mmとなりますので、日本を代表する高級ミニバンのアルファード&ヴェルファイアよりも車幅が約80mm広くなります。しかし、全長と全高はほぼ変わりません。

そして、標準ボディの他に全長を245mm延長した「ロング」と、ホイールベースを230mm、全長を475mmそれぞれ延長した受注生産の「エクストラロング」が選べます。サイズ的には日本の交通事情も考えて標準車で十分と言えますが、車両価格はどのグレードでも700万円以上となりますので、スタイルのよさやリセールバリューを考慮した上で、「どうせ超高級ミニバンを買うならロングでしょ!」という意見が大半なのではないでしょうか。

参考:メルセデス、ベンツの買取についてはメルセデス・ベンツの買取専門ページからお問い合わせ下さい。

低燃費の弱点を補う2.2リッタークリーンディーゼルディーゼル




ミニバンの燃費は、一般的にセダンなどの他のジャンルのクルマに比べて悪いと言われています。これはミニバンを選択する上で大きなデメリットであり、近年メーカーが最も力を入れている研究&開発テーマでもあります。しかし、なぜミニバンは燃費が悪いのでしょうか?その最大の理由は構造的に車両重量が嵩むことです。例えば、メルセデス・ベンツVクラスの場合で軽く2トンを超えています。これはメルセデス・ベンツにとっても大きな課題であり、先代のW639の燃費性能はお世辞にもよいとは言えないレベルのものでした。

そして、メルセデス・ベンツが出した答えは、CクラスやCLSクラスなどに採用されているOM651型2.2リッター直列4気筒ターボチャージャー付クリーンディーゼルを3代目のW447に搭載することでした。おそらく、メルセデス・ベンツ以外のメーカーでは、排気量が足りなさ過ぎてまともに動かすことすら出来なかったのではないでしょうか。さらに海外では、新たに最高出力239ps/トルク51kg-mの新型2リッター直列4気筒クリーンディーゼルが導入されたと言うから、メルセデス・ベンツの技術の高さに脱帽という言葉しか思い付きません。

[ライター/外車王編集部]

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