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中古車の魅力

更新2019.12.27

公開2019.10.23

最後のアルファロメオ製エンジンを愉しみたい。中古車市場でも希少になりつ つある156GTA、いま乗らないと後悔するかも?

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外車王SOKEN編集部


流麗なボディラインを持った156はイタリア車ならではの魅力が満載








いまさら言うまでもないのですが、クルマという機械にはそれぞれの国の特徴が出ますね。味というか、まとっている空気というか、そういう微妙なものなんですが、それは確実にあると思います。筆者の乏しい経験から雰囲気で語らせていただけば(語るんじゃねーよ)、例えばアイドリングでもドイツ車のエンジンはシルシルシルシルっときっちり正しく回るような気がしますし、フランス車はやや緩い感じでタラランランランと回っているような感じがします。





で、イタリア車なんですが、これはトゥルルルルルルッ、かな?なんて、そんなイメージがあるんですけど、違ってたらごめんなさい。





▲フルスケール300km/h。ちょっと強気のスピードメーター




今回ご紹介するのは2003年式アルファロメオ156GTAです。ちょっと前にご紹介させていただいた155の後継機で、1997年から2005年まで生産されました。





155の直線的なデザインから一変、ものすごく流麗なボディラインを持った156は、1998年に日本に上陸するやいなや、いきなりグッドデザイン賞を取ってしまいます。またこの156、細かいところの処理にもこだわってます。4ドアセダンなんですが、ちょっと見たところリアのドアに取っ手がないんです。じつは、筆者の知り合いが昔持っていて乗せてもらったことがあるんですが、後席に乗り込もうとしてちょっと焦りました。ピラーのところに隠されてるんですね……。





それにしても、なんでイタリアのデザインってこんなに魅力的なんでしょうね。端正な中にもアグレッシブな感じというか、非常にほどが良いですよね。





引き合いに出して貶すのは好きじゃないんですけど、いまの日本車はとかくアグレッシブかもっさりか、あるいはやたらにカワイイ系か。オラオラと、もさもさとキャピキャピのせめぎ合いというか、どうも極端な感じがするんですよね。



参考:外車王はアルファロメオの買取を強化しております。詳しくはアルファ156の買取専門ページをご覧下さい。





▲これがアルファロメオ製の最後のV6エンジンになってしまった




日本でも完売するほどの人気を誇った156




発売された最初、156は2リッター直4ツインスパークと2.5リッターV6のラインナップでしたが、2002年に本国の排ガス規制の関係でエンジンが変わります。2リッターはアルファロメオ伝統のツインスパークから三菱のGDIの技術を取り入れた新型に変更され、それまでの155psから166psになりました。2.5リッターV6も190psから192psになってますので、どこか変更があったものと思われます。





そしてこのとき、新たに3.2リッターのV6エンジンを積んだホットバージョン156GTAが加わります。また、2003年にはフェイスリフトされ、フロント周りの外観が変更になりました。





▲ボンネットピンが取り付けられたボンネット




GTAというのはスポーティバージョンで、AはAlleggerita(アレジェリータ)、軽量化という意味です。しかし実際には156GTAは156よりも重くなっていました。まあエンジンが大きくてパワフルなんですから、普通に考えて重くなりますね。エンジン自体も重いでしょうし、フレームもそれに合わせて強化するでしょうし。ただしパワーも250psまで大幅にアップしましたから、パワーウエイトレシオで考えると「軽くなった」ともいえる、というなんかちょっともやもやの残るAです。





なんでAにしたんでしょうね……。GTVだったら素直に「速いんやー」って納得できたと思うんですが。





▲155の四角いライトから、一気にイメージを変えてきたヘッドライト




この156GTA、当時はFFで250psというのが珍しかったということもあったんでしょうか。日本ではものすごい人気で、2002年7月20日に国内販売されたんですが、その日一日で2002年に予定されていた輸入分(250台だったと言われてます)が全て売り切れてしまったんですね。





新車価格は544万円でしたから決して安いクルマではなかったですし、またバブル経済も終わった後でしたけど、売れまくったんですね。すごいですね。





▲156で最もホットなバージョン、GTA




1.4トン強の車重に250ps/6200rpm、30.6kgm/4800rpmを発生する3.2LのV6エンジン。ロックtoロック1.75回転のクイックなハンドル。156GTAは高級セダンであると同時にスポーツカーです。美しいスタイリングに秘められたホットな乗り味はまさにイタリア車。また156GTAのこのエンジンは、アルファロメオがフィアットの傘下に入ったことで、最後のアルファロメオ製V6エンジンになってしまいました。アルファロメオらしい味を色濃く残したアルファロメオ156GTA。程度の良いものは中古市場でももはや希少になりつつあります。





手に入れるのはいまがラストチャンスかも知れません。この際ドーンといっときませんか?





[ライター/外車王編集部]