
中古車の豆知識
更新2019.07.16
外車を長く乗るコツはあるのか。長く付き合える外車の選び方
外車王SOKEN編集部
外車を長く乗る2つのポイント

ここで外車を長く乗るためのポイント2つをご紹介いたします。
まずは、定期的なメンテナンスです。これは国産車も同じだと思われる方も多いかと思いますが、国産車と外車・輸入車には大きな違いがあります。国産車の場合にはエンジンオイルなどの油種関係さえしっかりと交換していればその他はほぼノーメンテナンスで長い間乗ることができるといわれています。しかし、外車・輸入車の場合にはエンジンオイルをはじめとした油種関連だけではなく、ブレーキパッド、ブレーキローターなどメカニズムに関する消耗品の交換が必要になってきます。
その理由としては外車・輸入車は車の基本性能である「走る」「曲がる」「止まる」ということを重視しているからです。海外の道路事情は日本の最高速度60km/hのような幹線道路の最高速度は100km/hのところがあったり120km/hのところがあったりします。そもそもの道路状況が異なる環境で育ってきた外車・輸入車は基本的な性能が高く、日本の道路では実現できないような速度を想定した車作りがされています。よって基本性能が高く定期的なメンテナンスによって高い性能を維持できるような構造になっているのです。
次のポイントは長距離ドライブを定期的にしてあげることです。外車・輸入車は長距離・長時間・高速域で走行することに長けています。よって、車自体の構造も長距離・長時間・高速域での走行を視野に入れた作りがされています。逆に長時間にわたる渋滞が不得意といったデメリットがあるほどでした。(ただし、現在はエンジンの冷却方法が水冷化していることによって大幅に改良しました。)日本の車の使用環境を考えてみると短時間・短距離・低速域(50km/h)で走行することが多い道路環境です。つまり、外車・輸入車が得意とすることと真逆の使い方がメインということなのです。このことからも外車・輸入車が得意とする分野での走行を時々で良いのでしてあげることが大切なのです。週に1度は難しくても2週間に1度は車でハイウェイドライビングをしてあげると外車・輸入車の調子を維持しやすいのです。
長く付き合える外車の選び方
外車と長く付き合うことができるポイントがわかっても長く付き合うことができる外車をどのようにして選べばいいのか迷ってしまったときには下記2つのポイントを参考にしてみてください。
まずは、できるだけシンプルなデザインを選ぶ。一見するとシンプルすぎて面白みがないと感じてしまうかもしれませんが時間が経過しても見飽きることなく流行に左右されないシンプルなデザインの方が10年20年経っても古臭さを感じないのです。
次のポイントはシートの硬さです。これは実際に座らないとわからないことですが、シートは張りがあって少し硬いなと思う程度の硬さのシートの車を選ぶと良いでしょう。少し硬めのシートは体に馴染まないと最初は感じるかもしれませんが、時間をかけていけば体に馴染むようになります。また、長時間・長距離・高速域でのドライブで疲れにくいのです。軟らかいシートは最初から体に馴染む感覚があって第一印象は良いのですが、体が揺さぶられ姿勢を維持するために体の筋肉を使って姿勢を維持しなければなりません。よって、体が疲れやすくなることもあります。
外車を長く乗るポイントまとめ
外車と長い付き合いをするためのポイントをまとめておきましょう。
・定期的なメンテナンス
・長距離、長時間、高速域ドライブを定期的にしてあげる
長く付き合うことができる外車の選び方
・できるだけシンプルなデザインのモデルを選ぶ
・少し硬めのシートが装着されているモデルを選ぶ
上記がポイントになります。おおよその外車・輸入車は上記に当てはまるモデルが多いですが長い付き合いをするためのディーラーやショップ選びは慎重に選択する必要があります。大手メーカーの正規ディーラーであれば早期に日本から撤退する可能性が少なく、日本全国どこに行っても正規ディーラーにたどり着くとこはできます。しかし、日本においてまだまだ規模が小さいメーカーなどは早期に日本から撤退してしまったり、近くに正規ディーラーがないといったこともあります。
そのため、輸入車に特化した整備工場を有するショップを探しておくことは非常に重要です。自分の車の主治医を見つけておくと何かあったときに気軽に相談することができ、不具合やトラブルを早期に発見することができます。近くの整備工場でも大丈夫だろうと思っているとパーツの入手ができなかったり整備に必要な工具が揃っていなかったりとさまざまな弊害が発生し点検や修理できないこともあります。外車・輸入車に長く乗るのであれば万が一に備えて気軽に相談できる外車・輸入車に特化した整備工場つまりかかりつけの病院や主治医を探しておくことも忘れないようにしなければなりません。
[ライター/外車王編集部 画像/フォトAC]