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中古車の魅力

更新2021.05.07

中古と侮るなかれ。オープンスポーツの文脈に突如現れた珠玉のMスポーツクーペ。BMW Z4Mクーペとは

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外車王SOKEN編集部

マツダ・ロードスターに始まるライトウエイトスポーツの流れを汲むZ4Mクーペの魅力とは?



屋根のない、もしくは開放できるクルマをオープンカーといいますが、実はこれは和製英語で、欧米では通用しないのだそうです。アメリカではコンバーチブル、フランスやドイツではカブリオレ、イタリアではスパイダー、イギリスではロードスターというように、国によって呼び名はいろいろです。もう一つの解釈というか分類では「クローズの状態が基本で開くことができるもの」が「コンバーチブル」や「カブリオレ」、反対に「オープンの状態が基本」なのが「スパイダー」や「ロードスター」ともいわれています。


自動車の黎明期には、屋根のないオープンタイプのボディが主流で、特にその中でもライトウエイトなスポーツカーはいまでも根強い人気があります。しかし、その後クルマはクローズドボディが主流になりました。セダンやワゴンは、より多くの人や荷物が載せられて快適に移動できるように、またスポーツカーも、よりパワーのあるエンジンを積んで安定したパフォーマンスを実現するために、ともに大型化していく流れがあったように思います。



▲非常にモダンで印象的なメーター。最高出力を7900rpmで発生する高回転ユニットを物語るタコメーター


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潜在的な需要があり人気となったロードスター


1980年代後半頃、ライトウエイトなスポーツカーは絶滅危惧種で、特にボディ剛性の確保の上で不利なロードスターは「まず売れないだろう」ということでどこも作っていませんでした。


そんな中、1989年にマツダからユーノスブランドでデビューしたユーノス・ロードスターは、予想外の大ヒットを飛ばします。クルマに快適さや便利さ、実際の速さのみを求めるのではなく、純粋に運転を楽しみたい人が思いの外多かったということでしょう。


ライトウエイトなロードスターに実は潜在的に大きな需要があったのだということがわかって、ヨーロッパのメーカーもこぞっていろいろな車種を開発しました。MGのMGF、フィアットのバルケッタ、メルセデス・ベンツのSLK、ポルシェのボクスターといったモデルです。そしてBMWからはZ3とZ4が送り出されました。



▲ロードスター同様、わずかにホップしたテールラインが特徴的だ


2002年にパリショーで発表され、2003年に発売されたZ4(E85)は、Z3の後継であると同時に上位機種というポジションのロードスターです。Z3より大きなボディに6気筒エンジンを積んでいて、デザインはアメリカのクリス・バングルでした。


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生まれながらにしてMの血を引くZ4クーペ


そして2006年、クローズドルーフのZ4クーペ(E86)が登場します。一説によると、もともとZ4はロードスターのみで、クーペを開発する予定はなかったといわれています。ところがBMWのスポーティなスペシャルバージョンを開発するBMW M社が、レース用にクローズドボディのZ4を試作したところ、BMW社が興味を示して正式なモデルとして開発が動き出したようです。


そう、そんな経緯を持つZ4クーペは生まれながらにしてMの血を引いていて、さらにオープンボディではありませんがマツダ・ロードスターに始まる一連の流れの先に生まれてきたライトウエイト・スポーツカーだと言っていいでしょう。


そんなE86のZ4を、いわば当然の流れとしてBMW M社がチューンしたモデル、E46のBMW M3に搭載されていたものと同じストレート6気筒エンジンを積んだのがZ4Mクーペです。3.2LのNA直列6気筒DOHC エンジン(S54B32)は、343ps/7900rpm、37.2kgm/4900rpmを発生します。1440kgの車重には有り余るほどの大パワーと言っていいでしょう。そしてミッションはZF製6速MTという、実に硬派なバージョンです。



▲モダンかつシンプルなテールランプ。外観も硬派だ


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今後なかなか手に入らないかもしれないMモデル


Z4は2009年にモデルチェンジしてE89になります。ロードスターのソフトトップはリトラクタブルルーフになって、クーペモデルは設定されません。そう、Z4のクーペは2006年から2009年までの三年間しか生産されなかったのです。中でもスペシャルモデルと言っていいZ4Mクーペは数が少なく、日本に入ってきたのは70台程度ともいわれています。


▲BMW Mが製造を手がけた正当なMモデルであることを物語るエンブレム


また、E89にも「Mスポーツ」というM社のテイストでBMWが造ったグレードはありますが、実際にBMW M社が生産している「Mモデル」はありません。そういう意味でも大変貴重で、価値のあるモデルと言えるでしょう。


比較的年式の新しいモデルとはいえ10年前に生産が終わったクルマです。コンディションの良い個体は、今後なかなか手に入らないのではないでしょうか。 由緒正しいMモデルのピュア・スポーツクーペ、BMW Z4Mクーペ。いかがですか?

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