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よもやま話

更新2023.11.22

「年始には思いもよらなかった2015年」を振り返る。

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中込 健太郎

2015年も残すところあとわずか。年の瀬のこのタイミングになって振り返ると、360日ほど前、年始に今のこの状況のどれほどを予感していただろうか?今までも、遠い異国の地から、随分久しぶりに電話があり、急遽初めて渡航するイスラエルへ飛んだこと、社長室から直電が入り私の旧知の人を紹介することになったり、と比較的「予想外の展開」には慣れていたと思っていた私も、年始には想像すらできなかった年末を迎えることができたことに、有り難くも、嬉しい気持ちで一杯なのです。

確かにもう少し年始の気持ちの深層を振り返れば、今年くらい、「いつぐらいにはこんなことをして・・・」「もしかしたらこのころにはこんなことがあるかも・・・」といった『予感のしなかった』年始も珍しいように思います。当てずっぽうでも、甘々な見積もりでも「何かしらの予感」があるものです。それがなかった。そのこと自体が、今思えば「静かな何かの前兆だった」のかもしれません。

一番の特等席はステージの上?機会があれば是非オペラに出てみてください。

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大入袋なんてなかなか頂く機会もありませんねw

年始からはオペラの練習に入りました。長年オペラファンの私、当初「オペラ」と掲げられているところにはどこにも行きました。ためた貯金、小遣い、バイトしたお金を大いにオペラに散財した時期がありました。まさにあの頃の私は「取り憑かれたように」オペラ三昧でした。オペラに興じたから留年したようなものなのですから、そもそも。200公演ほど劇場で観たオペラのあの独特の間のようなものが、図らずも忙しくなった今でも時々愛おしくなり、時々オペラ劇場へと足を運んでいるのです。しかし、そんなわたしも演者になろうとは思いませんでした。なぜなら、演奏家がいて聴衆がいて、その間の関係性こそ「音楽」だと思っていたからです。首を突っ込んでみたもののどうも性に合わない、そんなことも聴衆に徹しようと思っていた理由でした。しかし昨年の年末、ひょんなことから「オペラに出てみないか、歌わない役だから」と誘われて、プッチーニの「ラ・ボエーム」に出演することになったのでした。二幕、クリスマスのパリのカフェ・モミュスのギャルソンの役であります。これ、歌は一曲もないのですが、この役のない舞台というのはない程、結構重要な役でして、「歌はないし」と受けたものの、かなり多くを要求される演出でなかなか肝を冷やしました。しかも、日本を代表する歌手の生歌を「ステージの上」毎週2回ずつくらい練習し当日を迎えます。『乞食と役者は一回やったらやめられない』などと申しますが、そういう気になる人の気持ちがこの2月ほどの練習でも少しわかったような気がします。

中込が出演した「ラ・ボエーム」のリンクはこちら(既に終了しています。)

そして、ステージ上で、鑑賞ではなく「流れを把握するために」リアリティをもってオペラを聴く。これほど贅沢なことはありません。そして今まで正直なめていました(すみません。)プッチーニの「ラ・ボエーム」の構成、なかなか良くできている。オペラを聴くだけの人としてもとても勉強になりました。演出家、舞台監督の先生からの指導は「見方が変わるとどう見えるか」「前後の流れでそうは動かないだろう」ということを非常に細かく、そこまでは見えないだろうというところまで指事、指摘されることは、こうしてクルマのテキストを書くということにも活かせる示唆を含んでいたように思うのです。これだけでもお腹いっぱいの1年、になるはずでした。

古巣からの誘い

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勝浦のひな祭り、前から行ってみたく、良かったと思います。

今年は古巣からの誘いがあったのも嬉しい出来事でした。いろんな経緯があって、しばらく離れてしまっていたところから一緒に何かしようと言われたのはやはり嬉しいものです。予想外というのとは違いますが今年の嬉しい出来事の一つです。

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勝浦の朝市で食べた干物。美味しかった!!

無事に車検を取ることができたマセラティ430。

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ガレージイタリアのカタログ「これ僕のクルマじゃない?」な件w

正直これが普通のことだと思っている面もあるし、今でも夢を見ているのではないかと思うこともあるのが例の私の愛車マセラティ430です。まだ何か特段お話しするべきフェータルは発生していません。新車時は悪名高い、極めて低い信頼性になかされた方は多いようですが、もともと極めて高い志でクルマを作って来て、拡販車種として登場させたにせよ、コストダウンの仕方が「全然わかってない」マセラティですので、ある種神経質な日本人の要望で、器用な日本人が手直ししたクルマは、なるほど「すこぶるまっとうな乗用車」であります。

しかし、そうはいっても、かなり高い延長アタッチメントをつけた脚立の上で背伸びしたような感じで購入したマセラティ。車検と推せるか心配だったのですが、滞りなく通せたことは今年最も喜ばしいことの一つにあげないわけには行きません。前述のオペラも終わり、クルマのイベントのあとで温泉に立ち寄ってゆっくりしていて戻って来たら、バンパーがぺろっとずれています。「ショック!」と思う前に「あの、オーナーの方ですか、ぶつけてしまって。」湯上がり待っていてくださったのです。ぶつけられたショックよりも、そんな正直な方でホントよかったと思う方が優勢でした。先方の方もさいたまから内装工事の前乗りで温泉を楽しみにしておられたのだそうです。そんな時にぶつけてしまったら気持ち的にも落ち込みますよね。それを思うと、私には過失はないにせよ、ぶつけられた方に対して、その方で良かった。そう思わずにはいられなかったのです。その方が修理代は出してくださった上に、車検が切れるタイミングでの板金修理でしたので、単なる継続車検よりも板金修理後の車検取得だったもので、車検期間が後ろにずれ、乗れる期間に影響せずラッキーでした。

この一件は「マセラティに乗る」と器が大きくなる、やはり工業製品を製造して来たという以上に、貴族のような人たちの為の乗り物をあつらえて来た会社がつくるが故の高貴さ、気高さはドライバーにも伝染るのだと実感した出来事でした。でも修理長かった。板金はちゃっちゃと終わりましたが、ゴムのモールがなくて新造するという大義を避けることができず3ヶ月くらいかかってしまいました。突如ご縁であれよあれよと私のところに来ることが決まったものだから、その待っている間の方が「まだかなまだかな」と帰りを楽しみで、日に日に愛車への愛着が増していくのが自分でもわかりましたので、そのことがちょっと愉快でもありました。

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そして、この3ヶ月の間、マセラティが入庫する前には想像だにしなかった決定をすることになるとは重いもよりませんでした。

ご報告できておらず申し訳ございませんが「会社を登記しました」

色々な経緯から、会社をこの秋に登記しました。別に「何かドラスティックな動き」を企てている訳ではありません。会社だと仕事振りやすいんだけど・・・という企業さまが複数重なったこと。いろんなことをもう少し勢いよく進めていきたいと思ったことがその動機です。カレントライフでも書いているライターの小鮒康一氏と共同で合同会社を起業したわけです。社名は「ダブルクラッチ合同会社」。なぜダブルクラッチか?今はやりの「ツインクラッチ」のことではなくて、昔のマニュアル車なんかですと、ノンシンクロのクルマなどは、回転を合わせて、変速する時にクラッチを2回踏みますね。そのダブルクラッチです。次のギヤ(ステージ)にシフトアップする際に必ず行う行為です。私たちもこの会社を通して次のステップ、ステージにすすめたいという気持ちでもあるのです。そして、クルマをいたわればこそ、クルマの方を向いているからこそする行為です。自動車コンテンツをメインにしている私たちですので、つねにクルマを想い、より有効に、より適切に利用することを少しでも多くの人に広めていければ、そんな風に思っています。

そして今年もいろんな人たちと出会い、いろんな人たちに気にかけてくださって12月ラストスパートに突入しようとしています。こんなに盛りだくさんの収穫、一生にこんな年はないかも、と思わないではいられません。

そしてこの今年の状況は、来年ももっと頑張らねば。「意気込みとしてではなく社会からの付託として」そういうことが求められているような状況でもある。さらに良い1年にしていきたいと思っているところです。来年もカレントライフ、ならびに中込健太郎をよろしくお願いいたします。(まだ来週もあるけどww)

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尾道の渡船にて。「ヨーロッパと広島のことしか考えてないに違いない」今のマツダ車に対してそんな印象がありましたが、尾道にはアクセラでも持て余す箇所が散見。しかし、ビトゥルボみたいなパフォーマンスを発揮しながら燃費は少なく見積もって倍以上、1Lあたりの燃料代はハイオクの6掛け程度。個人的には大いに刺さる1台だったアクセラXD。

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ギブリを拝借して山口県美祢市まで行きましたね。

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