
週刊中年フライデー
更新2017.06.15
懐かしのフェンダートリム!群を抜いていたのがゲインズ社だった

山本 圭亮

ども!カレントライフのファンの皆様こんにちわ!金曜日を担当いたします「週刊中年フライデー」編集長山本圭亮です!そして、編集部の紅一点アルバイトの星野葵(年齢不詳の天然系)です!先週の「中フラ」はいかがでしたか?
「中フラ」は、月ごとにテーマを決めて懐かしい昭和の逸品を皆様にご紹介していくという正統派のカレントライフの中では異色の曜日となっております。どうか、長い目で見てやってくださいね(笑)。
ここは、某県の「週刊中年フライデー」編集部。創刊号を終え、2号に向けてまたまたでこぼこコンビが編集会議中であります。ちょっと覗いて見ましょう!
山本「星野くん!創刊号の評判はどうだったかな?」
星野「編集長!まあまあってとこですかね?もうちょっと編集長のスキルUPを・・・・」
山本「・・・・(君はたしか?バ、バイトだよね。)まあ、私のスキルUPの話はこちらに置いといて、今回は、フェンダートリムで行こうと思う!」
星野「フェンダー?ストラト?ジミヘン?クラプトン?」
山本「・・・・・(星野くん、本当に君は物知りなの?ボケなの?)」
・・・編集部の相変わらずの茶番劇はほっとき、説明しよう!
現在でもオークションで高値で取引されているゲインズ社のフェンダートリム

(オークファンサイトより)
「フェンダートリム」は、1980年代に流行した、車のフェンダー部分にシルバー(後年ゴールドも生産)で飾り付けし、ドレスアップするアクセサリーでした(4本セット)。その中でもやはり群を抜いていたのが「株式会社ゲインズ」の「フェンダートリム」である。
そもそも「トリム」とは「飾りをつける、ふちをつける」と言う意味がある。当時、時代はバブルであり、ハイソカーの全盛期!しかし、皆そろって、「ソアラ」「マークⅡ」「セドグロ」を買えば個性が無くなる。そこで目立ちたい兵のどもが「フェンダートリム」の虜となって行くのである。
流通の少なかったゴールドタイプ

(ebayサイトより)
当時、車の大型量販店にはフェンダートリムのコーナーがあり、かなりのスペースを占めていた。なぜか?そう!車種ひとつひとつに合わせた商品であったからである。汎用物を販売していた会社もあったが、合成樹脂もので27500円前後、真鋳物で37500円前後ではあったが、やはりゲインズ社の製品は出来が良かった!「BMW」「ベンツ」「アウディ」にも対応でき、大ヒット商品となった訳だ。当時の勢いは、F1のスポンサーであったり、代表の小林氏が馬主として「アイネスフウジン」でダービーを制覇したりと、有名な話が何個もあった。
しかし、時代はバブル崩壊。業績も下降気味、車のオプションにトリムもどきが出てきたり、デザインそのものに「フェンダーモール」がついていたり、わざわざ高価なアクセサリーを必要としない時代に・・・。そして、車のデザインもセダンから「ツーリングワゴン」の時代への転換期となり、「フェンダートリム」の需要はさらに減っていくのである。
アイネスフウジンと中野騎手そして・・・

(時事通信サイトより)
1998年、終焉は突然やってくるのである。業績不振により責任を感じ、小林氏は自らの命をかけ会社を守ろうとしたが倒産。そしてそれを追う様に2004年には「アイネスフウジン」も突然死してしまう。
私は、偶然にもゲインズの本社(稲城市)に仕事で行ったことがあった。小林氏とはお会いできなかったが、担当の方と「自分のアウディにもつけてます!」という話や、競馬の話で盛り上がったのを思い出す。昭和の一時代を走り抜けていき、研ぎ澄まされ怪しく光っていた「フェンダートリム」は、「小林氏」「アイネスフウジン」そのものだったのかも知れない。そして、紛れも無く当時「車社会」を引っ張っていたひとつのアイテムであったことは間違いない。
星野「編集長!どうしたんですか?知恵熱でたんですか?」
山本「何でだ?なんともないぞ!?」
星野「だって、まじめ過ぎますよ?2号は。フランクしか取り柄がないんですから!」
山本「・・・・(いやいやいつも俺まじめなんだけど・・・・)星野くん!君は動物好きだったね!」
星野「はい!大好きです!」
山本「そうか!急に馬が見たくなった!馬は車と関係が深いんだぞ!」
星野「そうなんですか?ハイセイコーでも見に行くんですか?」
山本「・・・(あんた本当は年上じゃない?)いや、ハイセイコーではないよ星野君!ハルウララにでも会いに行こう!「無事これ名馬」今日はそんな気分だ!」
と言うことで「週刊中年フライデー」はたまには真面目にやる事があります。お見逃しなく(笑) 金曜日にまたお会いしましょう~!
[ライター/山本圭亮]