
ドライブ
更新2023.11.22
国道一号線バイパス「定食厨房とうかいどう」へドライブ!忖度なきガーリックの辛味まで楽しむ
中込 健太郎
年が明けると「神戸で名変してきてくれない?」との依頼が舞い込んできました。名変とは名義変更ですね。年末の間に書類がそろったというので、新年早々登録。いいじゃないですか。ライターをしているとものすごく内向的になって精神的に滅入ることも少なくありません。時々こうして表に出るという意味でも、そして遠隔の場合は特に、それ自体が「クルマでお出かけ」であり、個人的にはネタ探しができる格好の機会でもあるわけです。
新しいオーナーの方は兵庫県、お店を閉めて名義変更に行ったりする、というのは小さなお店であればあるほど大変ですよね。コスト的にももちろん、その間営業活動をストップさせるのはとても大きな損失です。ですので、時々今でも名義変更に出かけるのです。今回はシトロエンXM。ヴェール・ヴェガと言いましたっけ、濃いグリーンが引き締まった印象でシャープなフォルムをシックに見せますね。それにしても見るたびにほれぼれするクルマです。今のところ個人的には縁がないのですが、好きなクルマとして憧れのあるクルマです。

年始早々ということで、私自身何かほかの用事のあとで、ということもなく比較的早く出発できたということもあり、けれども高速で行ったところでその日のうちに登録できるわけではないということであれば、下道を使う。この選択に実は今ではあまり躊躇はありません。関西まで高速を使うと乗用車でも10000円前後はかかりますか。それが惜しいというより、何度も走っていると気になる場所スポットも出てくるものでして、そんなところへ立ち寄ったりもできますから。よほどスケジュールが押している場合はともかく、結構下道を使います。今回もそんなわけで、東海道を利用して神戸に向かいました。仕事始め早々ですのでトラックの台数もまだまだ少なめ、また気になるスポットに立ち寄ることができました。
宇津ノ谷峠は今の静岡市と藤枝の境あたり。国道一号線のバイパスでここを超えることができるようになっています。聞けば昔はなかなかの難所だったようで、箱根、鈴鹿ばかりではなく旅人たちをかなり泣かせたようです。そんな宇津ノ谷峠、今ではかなりハイペースで交通の流れがある場所です。そんなところにコンビニエンスストア「サークルK」があり、それと併設された小さな食堂「定食厨房とうかいどう」。遅い時間にここを通るともう終わってしまっていたりするのですが、たまたま空いている時間に通ることができたので、晩御飯をここでいただくことにしました。

小さな食堂はサークルKから店内を通って入店することができるようになっています。入り口で食券を購入、カウンターに出すと一品ずつおばさんが作ってくれます。小さな食堂ですが迷うのに十分なメニューの豊富さはありました。静岡ですね、黒はんぺんフライの定食なんてのもあって、惹かれます。また丸子宿からも近い、ということはもはや関係ないのかもしれませんが、一品小鉢ではとろろも。豚汁定食は写真で見る限り、豚汁とごはんとお皿にはハムが盛られていますね。こういうやり方は新鮮。写真によるとそのハムにはたっぷりとマヨネーズも。なかなか魅力的で、いよいよ決められなくなりますね。

散々迷った挙句、ガーリックチキン定食、これを注文することにしました。朝からあまり食べておらずかなりおなかがすいていたこと。甘辛い味付けかしら?ごはん進みそうだなあ。そんなことを思いながら、待っている間、カウンターで現金販売していたゆで卵を食べて待つとします。ゆで卵、これ、実は案外難しいなと思っています。作るとき、ですね。あまり新鮮すぎる卵も却ってよくないですが、でもゆで卵こそ新鮮な卵で味わいたいと思う面もあり…。ずいぶん身離れがいいゆで卵。おいしいですね。

待つこと5分ほど。カウンターに取りに行くと、まさにきつね色とはこのこと!という色をしたチキンが私を待っているではありませんか!!

テーブルに持ち帰り、さっそく「いただきます」。一口に含むなり私はハッとします。辛いのです。それは唐辛子のからさではなく、にんにくの辛味がしっかり生きている。そして甘味は抑えられ、まさににんにく醤油で焼き上げられた一品、これはこれでご飯が進みます。
しかしガーリック強めだ。長距離を走るドライバーさんはこのくらい聞いてないとだめだろうな。しかしガーリックの香りが食欲もそそり、ごはんも進む。最近ではガーリックとはいっても名ばかりのガーリック、にんにくのものも少なくありません。まあ、においがきついと人に会う仕事の方などあまり食べませんからね。しかしこれは違う。看板に偽りなし、そして、宇津ノ谷峠の途中で、なお、まだ先の長い道中、旅の意欲がもりもりとわいてくるそんな一品であります!ただ、繰り返しますが、にんにくはかなりストロング。そのさまに、私は思わず心の中でつぶやいてしまいました『今どき、なんの忖度もなく!!!』それほどに強烈なガーリックチキン定食。

私の今回のように国道一号線で話が完結しそうな旅程ではもったいない、神戸から先二号線や、その先の九州、3号線や10号線、はたまた京都から日本海周りで9号線方面くらいまで走らねばならないドライバーさんのスタミナ補給にももってこいの一品でありました!!あと、付け加えたいのはそんなにパンチのきいたガーリックチキン定食であっても、その後あまり胃がもたれたりもしなかったのは特筆すべきでしょう。
しかしあの豚汁定食も気になるなぁ。ほかにもちょっと停めて腹ごしらえしたくなるメニューがいっぱい。次回は何にしようか、早くも楽しみになってきました。皆さんもぜひ、通ることがあったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
[ライター・画像/中込健太郎]
新しいオーナーの方は兵庫県、お店を閉めて名義変更に行ったりする、というのは小さなお店であればあるほど大変ですよね。コスト的にももちろん、その間営業活動をストップさせるのはとても大きな損失です。ですので、時々今でも名義変更に出かけるのです。今回はシトロエンXM。ヴェール・ヴェガと言いましたっけ、濃いグリーンが引き締まった印象でシャープなフォルムをシックに見せますね。それにしても見るたびにほれぼれするクルマです。今のところ個人的には縁がないのですが、好きなクルマとして憧れのあるクルマです。

年始早々ということで、私自身何かほかの用事のあとで、ということもなく比較的早く出発できたということもあり、けれども高速で行ったところでその日のうちに登録できるわけではないということであれば、下道を使う。この選択に実は今ではあまり躊躇はありません。関西まで高速を使うと乗用車でも10000円前後はかかりますか。それが惜しいというより、何度も走っていると気になる場所スポットも出てくるものでして、そんなところへ立ち寄ったりもできますから。よほどスケジュールが押している場合はともかく、結構下道を使います。今回もそんなわけで、東海道を利用して神戸に向かいました。仕事始め早々ですのでトラックの台数もまだまだ少なめ、また気になるスポットに立ち寄ることができました。
宇津ノ谷峠は今の静岡市と藤枝の境あたり。国道一号線のバイパスでここを超えることができるようになっています。聞けば昔はなかなかの難所だったようで、箱根、鈴鹿ばかりではなく旅人たちをかなり泣かせたようです。そんな宇津ノ谷峠、今ではかなりハイペースで交通の流れがある場所です。そんなところにコンビニエンスストア「サークルK」があり、それと併設された小さな食堂「定食厨房とうかいどう」。遅い時間にここを通るともう終わってしまっていたりするのですが、たまたま空いている時間に通ることができたので、晩御飯をここでいただくことにしました。

小さな食堂はサークルKから店内を通って入店することができるようになっています。入り口で食券を購入、カウンターに出すと一品ずつおばさんが作ってくれます。小さな食堂ですが迷うのに十分なメニューの豊富さはありました。静岡ですね、黒はんぺんフライの定食なんてのもあって、惹かれます。また丸子宿からも近い、ということはもはや関係ないのかもしれませんが、一品小鉢ではとろろも。豚汁定食は写真で見る限り、豚汁とごはんとお皿にはハムが盛られていますね。こういうやり方は新鮮。写真によるとそのハムにはたっぷりとマヨネーズも。なかなか魅力的で、いよいよ決められなくなりますね。

散々迷った挙句、ガーリックチキン定食、これを注文することにしました。朝からあまり食べておらずかなりおなかがすいていたこと。甘辛い味付けかしら?ごはん進みそうだなあ。そんなことを思いながら、待っている間、カウンターで現金販売していたゆで卵を食べて待つとします。ゆで卵、これ、実は案外難しいなと思っています。作るとき、ですね。あまり新鮮すぎる卵も却ってよくないですが、でもゆで卵こそ新鮮な卵で味わいたいと思う面もあり…。ずいぶん身離れがいいゆで卵。おいしいですね。

待つこと5分ほど。カウンターに取りに行くと、まさにきつね色とはこのこと!という色をしたチキンが私を待っているではありませんか!!

テーブルに持ち帰り、さっそく「いただきます」。一口に含むなり私はハッとします。辛いのです。それは唐辛子のからさではなく、にんにくの辛味がしっかり生きている。そして甘味は抑えられ、まさににんにく醤油で焼き上げられた一品、これはこれでご飯が進みます。
しかしガーリック強めだ。長距離を走るドライバーさんはこのくらい聞いてないとだめだろうな。しかしガーリックの香りが食欲もそそり、ごはんも進む。最近ではガーリックとはいっても名ばかりのガーリック、にんにくのものも少なくありません。まあ、においがきついと人に会う仕事の方などあまり食べませんからね。しかしこれは違う。看板に偽りなし、そして、宇津ノ谷峠の途中で、なお、まだ先の長い道中、旅の意欲がもりもりとわいてくるそんな一品であります!ただ、繰り返しますが、にんにくはかなりストロング。そのさまに、私は思わず心の中でつぶやいてしまいました『今どき、なんの忖度もなく!!!』それほどに強烈なガーリックチキン定食。

私の今回のように国道一号線で話が完結しそうな旅程ではもったいない、神戸から先二号線や、その先の九州、3号線や10号線、はたまた京都から日本海周りで9号線方面くらいまで走らねばならないドライバーさんのスタミナ補給にももってこいの一品でありました!!あと、付け加えたいのはそんなにパンチのきいたガーリックチキン定食であっても、その後あまり胃がもたれたりもしなかったのは特筆すべきでしょう。
しかしあの豚汁定食も気になるなぁ。ほかにもちょっと停めて腹ごしらえしたくなるメニューがいっぱい。次回は何にしようか、早くも楽しみになってきました。皆さんもぜひ、通ることがあったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
[ライター・画像/中込健太郎]